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開く心5

そんな事が10日続いた。


私は無言でカメラの前にいることが段々耐えられなくなってきた。

息苦しいし、気まずい。


そして今日もairさんは私がログインすると、すぐチャットルームに入ってきた。



air>こんばんわ。



いつものairさんの挨拶。

その文字を見た瞬間、私の頭にかあっと血が登った。




「ちょっといい加減にしてよ!まじで!!もう毎日毎日息苦しいんだよ!もう来ないでって言ってるでしょ!?」




私が誰かにこんなに感情をぶつけたのは始めてだったような気がする。




air>やっと話をしてくれたね。



「もう本当に迷惑なの!!」



air>わかってるよ。



「わかってるなら何で来るのよ!ストーカーみたいな事しないでよ!」




私は感情をぶつけるのを止める事ができなかった。




air>くうちゃんは優しいし、真面目だね。



「・・・は・・・??」



air>どんな俺が迷惑でも絶対カメラに自分の姿をうつしていたでしょ?そんなに嫌だったら、普通はカメラに自分の姿をうつさないようにしたままチャットするよ。そうすれば何もしないで、お金が入るんだから。




確かに私はカメラに自分の姿をうつすことを止めなかった。

それが最低限のルールだと思ったから。

私は自分でも嫌になるくらいこういうとこは融通がきかない。




air>ねぇ、くうちゃん。正直迷惑なのはわかってる。自分でもストーカーみたいだなぁって思うもん。嫌な思いさせてごめんな。



「・・・・・・」




急に素直に謝らないでよ・・・

調子が狂うじゃん・・・



air>今日でここに来るのは最後にするよ。だけど俺の話を今日は最後まで聞いて欲しい。




私はうなずきも返事もしなかったけど、画面を黙って見つめた。



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