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開く心1

最悪なチャットから1晩明けて、朝になった。


私は何となく眠れずにぼーっとしていた。

そんな私が勘に触ったのか、朝帰りしたタカに又殴られた。

今日は昨日よりは殴られなかったけど、又脚に濃いアザが仲間入りした。


段々殴られたりすることに慣れてきているというか、何も感じなくなっている自分が時々怖くなる。

このまま何も感じずにタカに殴られて死んでしまうんじゃないか・・・って時々不安になるんだ。


私はノロノロと立ち上がった。

今日の昼間はラブホの清掃のバイトが入っている。


カップルが交わってシーツが乱れた部屋の後始末をする。

ラブホに来ているカップルはみんな幸せなのだろうか・・・?

ゴミ箱に捨てられた避妊具を、大きなビニール袋に放りこみながら、私は機械のように何も考えないようにして手だけを動かす。



ラブホテルの清掃のバイトを終えて家に帰ると、時計は8時をさしていた。


やっぱりタカは家にはまだ帰ってきていなかった。

タカが家に帰ってきていないと、ホッとする自分がいる。


半日人がいなかった部屋は何だかすごく寒い。

私はそんな部屋で晩御飯のカップラーメンをすすった。

ラーメンを食べ終わってしまうと私は何だか落ち着かなくなった。



今日はチャットにログインするか?

私は心の中でかなり迷っていた。



昨日の触れられたくないとこに触れられてしまったチャットがまだ心にひっかかっていた。

もしかして今日もairさんが入室してきたらどうしよう??

何か今日もチャットしたら、もっと私の深いところにまで触れられてしまいそうだ。


私は小さいため息をついて、自分の財布をカバンから取り出す。

中身を見て、深いため息。

お札はなし、小銭少々・・・


又、今日タカに無理やりお金をぶん取られていた。

3万円以上入ってたのに、このざまだ。


やっぱり今日もチャットしないときつい・・・

明日からご飯が食べられない



昨日のairさんはたぶん来ないよね・・・

昨日のチャットでは私からログアウトしたし、思わず怒鳴ったし、結構きつい事も言った。

さすがに今日は私のチャットに入ってこないだろう。

若干不安だったけど、「お金のため!」と私はチャットにログインした。


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