表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/256

主な登場人物&設定。

登場人物と設定の紹介です。

読まなくても本編は問題なく読めます。

登場人物の設定や土地の名前や特色を確認したいときに参考にしてください。

★登場人物★


★レニ

この話の主人公1。十八歳。

本名はエウレニア・ソル・グラーシア。

元々は神聖ザンム皇国の二代目女帝。

この話以前に色々あって、帝位を捨てて旅に出ている。

複雑な権力闘争の中で生きるために、幼いころから様々な知識や技術を詰め込まれてきた。

赤い髪にハシバミ色の瞳を持ち、小柄で童顔。

人懐っこく活発な性格で、基本お調子者。

冒険、酒を飲むこと、食べることが好き。



★リオ

主人公2。十七歳。

元々は、レニの名目上の夫イリアスの寵姫。

貴族への献上品として「昼は深窓の貴族の姫君、夜は最高級の娼妓として作られた」男娼。

黒髪に角度によって緑色に見える青い瞳を持つ。

歌や楽器、舞いなどの芸妓が得意。

絶世の美女のような外見をしており、たおやかで献身的。

物静かで優しく、レニにとても甘いが、レニが男と仲良くすると嫉妬する。

生まれた時からの名前はなく、レニが「リオ」という名前を与えた。



★イリアス・アルケイト・ザンムル

レニの夫でリオの元愛人。二十一歳。

この話しの少し前にレニに禅譲され、ザンムル王国の初代国王として即位している。

金髪空色の瞳を持つ高潔な美青年。

古ザンム王朝の血を引くため、レニの祖父グラーシア将軍の手元に囚われていた。

グラーシアによって、レニと結婚することを強いられる。



★オルケン・ファン・グラーシア

レニの祖父。故人。

元はザンムル帝国の中にある、軍政区エンシュクを支配していた将軍。

魔物との戦いで巨大な軍功を立てたため、帝国内でその権力が強大になった。

帝国を滅ぼし、自分の息子を皇帝として即位させる。

残忍で猜疑心が強く加虐的な性格で、身内でも自分に逆らう者は容赦なく粛清する。



★カティス・シオン・グラーシア

オルケンの長男でレニの父親。故人。

幼いころから残忍な父親の支配に怯え続けてきたために、生ける人形のようだった。

無気力で病的とも思えるほど神経質。

父親によって神聖ザンム皇国の初代皇帝に即位させられる。



★アイレリオ・シン・グラーシア

レニの十六歳年上の異母兄。故人。

産み捨て同然だったレニの養育を引き受ける。レニにとっては父親代わりであり師でもある。

母親譲りの聡明で強い性格をしており、祖父グラーシアの打倒を義務と考えていた。

レニが十三歳の時に、謀反の疑いをかけられ殺されている。



★アトカーシャ・アイリア・ザンムル(カーシャ皇后→後に皇后位を剥奪)

レニの父親の最初の正妃であり、アイレリオの母親。故人。

古ザンム王国の血、ザンムル帝国の血、両方を引く。

気品に満ち溢れた聡明な性格で、政略結婚したレニの父親・カティスを心の底から愛し、その境遇に同情していた。

オルケンに唯一、抵抗できる強さを持っていたため、疎んじられ謀殺される。



★エル・リ・カーニア・オルムターナ(エリカ太后)

レニの母親。カティスの二番目の正妃。

大陸の南部を領地とするオルムターナ公の娘。

十八歳の時にレニを産んだ後は、療養を名目にオルムターナに戻っている。

そのため、レニとは数えるほどしか会ったことがない。



★オズオン・ラウ・グラーシア

グラーシアの次男で将軍。レニの叔父。

父の後を継ぎ、ドラグレイヤ公になる。

後に摂政大公の地位につき、王国の最高権力者になる。

狡猾で権力欲が強く、父親に勝るとも劣らない残忍な性格をしている。



★マルセリス・リルム・ルグヴィア

レニの叔母・リノアの娘。

レニの従姉。

グラーシア将軍によって滅ぼされたルグヴィア公国の公女。

学府に追いやられ、生涯幽閉されることになっている。

聡明でしっかりとした性格で、ザンムルの世界の秘密を解き明かそうとしている。




★国・土地の設定★

・神聖ザンム皇国

囚人兵出身のグラーシア将軍が息子カティスを初代皇帝に擁立して建国。

カティスの娘・エウレニアが祖父であるグラーシアを打倒し、夫イリアスに禅譲したことで消滅。


・(後)ザンムル王国

初代国王イリアスが、神聖ザンム皇国の二代目女帝であり妻だったエウレニアから禅譲されて建国。

五つの公国と国王直轄領、二つの自治領からなる連合国家。


・レグナドルト公国

大陸の南東に位置する。公都はサウラシュ。

豊かな穀倉地帯と東方世界との中継地点となる港町、風光明媚な湖畔を抱える強国。大陸の食糧庫でもある。

現在の国主は「平民公」と呼ばれるザイン・ザルド。


・ルグヴィア公国

大陸の南に位置する。広大な森林地帯がある閑静な国。公都はルルド。

約二十年前にグラーシアによって滅ぼされている。

現在は強国間の駆け引きにより、ほぼ無法地帯と化している。


・オルムターナ公国

大陸の南西に位置する。公都はカジャム。

南方世界への玄関口であり、奴隷貿易、賭博、性産業によって栄えている。

特に王都との境目にあるエリュアは「眠らない街」とも呼ばれ、手に入らない快楽はないと言われている。

ザンム皇国の二代目女帝エウレニアの生母・エリカ皇后の出身地。


・メリサリシュ公国

公都はメリサイト。

大陸の西に位置する、西方世界との玄関口。綿花栽培、養蚕、手工業がさかん。


・ドラグレイヤ公国

大陸の北西に位置する強国。公都はミルルージ。

約二百五十年前に、大陸の北に出現した魔物の棲息域である「廃の領域」の最前線であるため、国民はすべて兵として鍛えられている。

鉱山や武具の生産業、皮革産業がさかん。

現在の国主はレニの叔父であるオズオン・ラウ・グラーシア。


・廃の領域

約二百五十年前に大陸の北に出現した、大陸の他の地域とは気候も生態系も全く異なる場所。

ここで生まれた生物は「魔物」と呼ばれている。


・学府

大陸の北東にある街マイネタルテにある広大な学問所。

各国、有力貴族や富裕層、卒業生の寄付などから成り立つ独立した自治領。約四百年の歴史を持つ。

ありとあらゆる学問、知識の蓄積があるが、今は「廃の領域」と魔物への対処法についての研究が主流。


・オラグ教神領

学府のさらに北、イルサム半島全体を指す。

大陸で「新教」と呼ばれているオラグ教の総本山。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ