彼女たちは全てが嘘だ…というのは言い過ぎだろうか?
立ち上がった際にヴァ―ナレクの太ももが僕の顔の前に来たから許す
酒と言葉と女で、僕を究極的に魅了して、何事もなかったように立ち去っていく
そんなヴァ―ナレクを寂しそうに見つめていた
僕には、それしかできなかった
『ただ、ナルメアに謝ってヴァ―ナレクを指名する』
これほどの想いがありながら……できなかった
「……( ゜-゜)」
ナルメア「ただいま…」
僕「っ!?」
------------------------------
一人称が「僕」を使っている時は、当時の俺の視点とする(ややこしいな)
童貞ではなかったわけだけど、この際だ
俺が童貞だと思って読んでくれ
僕=童貞目線
その方が……
面白い。
ナルメア「今、見惚れてたでしょ」
僕「み、見てないよ」
ナルメア「本当かな~」
さっきよりも甘ったるい口調、小悪魔顔で……腕をつんつんされてしまったよ(〃▽〃)
でも、どこかその顔は寂しさも帯びていた
ナルメアの振舞いや言動はこの裏返しなのかな、と思える
僕は照笑う
ただ、ヴァ―ナレクのことをはぐらかしたくて、顔を隠すようにグラスを口に運んでしまうほどに
その酒は少し冷たく感じられた
気のせいか?
気のせいだ。
(嘘を酒と一緒に)…ゴクリ…。
この時多分、僕がヴァ―ナレクに魅了されていたのナルメアは分かっていたと思う。
それは、ナルメアがプロだからというのと、何より僕の顔に書いてあったんだんだろうよ
キャバ嬢なんだから男取られた、なんて経験いくらでもあるだろうけど…それでも、ちゃんと「キャバ嬢」してくれた。
馬鹿な僕は(嘘をついた)気まずさから逃れるように意図していない質問をしてしまった。
皆さんもあるだろ?
対して仲良くない奴と会話が続かなくて、沈黙が嫌だからなんか喋る…みたいなの。まさにそれさ。
僕「む、向こうで何してたの?」
ナルメア「常連のお客さんのとこから指名入っちゃったんだよ」
成程、これを「指名被り」というらしい
確かにその常連のおじさんは、ナルメアが抜けた後でも、4人ぐらいの女どもを侍らせて、キャーキャー言わせている…ブイブイ言わせている…とでも言うべきか(笑)
しかし、な…。
ナルメアは美人だよ。
ただ、ナルメアと話しながら思った。
「ヴァ―ナレクだったら…」と。
美人が霞む。
それぐらい可愛かった。
「ヴァ―ナレク超可愛かったから、見惚れてました」
って一言言えば良かったのに…。
僕もそれでスッキリするし、その話でナルメアとも盛り上がれる
数分後…
僕「俺も昔はなぁ~~」(あぁ~気持ち良い)
ナルメア「あー、うんうん」(出たよ、この話)
僕はまた、ナルメアの美貌と酒で気持ち良くなっていた(^^;)
週末のキャバクラで時間も時間。
僕だけじゃない。
店全体が盛り上がっている。
最序盤に嬢や内装を見てドラマみたいだ…と言ってきたが、今、この店内。
これをドラマの1コマとして、映しても何の問題もないだろう。
かくいう僕もナルメアに夢中だ。
そんな状態だと周りや、他の女の甲高い声なんて気にならないし、聞こえないはずなんだけど…。
キャバ嬢「ご指名ありがとぉございまぁす」
僕に言われた気がした
僕「え!!?」
隣のお客さんだった(^^;
僕「ふーん。」
チラッと見た
僕「……っ!??」
バッと二度見した
大学で一番可愛いいや、今の俺の人生含めても1、2を争う可愛いギャルだ
皆さん知ってるかな…?
【小悪魔agehaのさくりな】ってモデルに激似
絶対、本人意識してる。
俺が当時好きだったのは、【泉麻那】なんだが(爆笑)
散々ヴァ―ナレクが可愛い、美人だ、言ってきたが、さくりなはヴァ―ナレクを凌駕する。
真っ白なドレスに映える金髪。
足元まで布地ありなんだが、上から下まで僕は見てしまった。
海外のパーティに参加してそうな…。
ドラマとかで見る大御所が通っているクラブにいるような…そういう格好だった。
さくりなの圧倒的な美貌が引き立っていたよ
にも関わらず、僕は見ていることしかできなかった。
また、だ。
実は、大学のドタキャン友人とさくらなについてよく盛り上がっていたんだ。
絶対領域エロ過ぎる
あいつは絶対キャバ嬢だ
どこのキャバクラだ
mixiでさくりな特定した
吉祥寺に多分いるぞ
見つけたらシャンパン入れる
大学内とはいえ、おじさん先生と一緒に歩いてるのを見て「あの先生、絶対内心嬉しいだろww」と、よく盛り上がってたものだ(笑)
そんな中、読者の皆さんには申し訳ない。
僕は何をするわけでもなく、ただ、ナルメアに隠れていた。
「気付かれたくない…」と、言いながら。
「僕は、大学一緒の超絶可愛い女がいたからって飛び付くような男じゃない…」
そう、ナルメアに伝えたかったんだと思う
だが、結局。詰まる所。こいつには、話しかける勇気とナルメアに嫌われる勇気が足りなかった。
「大学一緒の超絶美人と卒業を祝いたい。」
そう言えば納得してくれただろうに。
それでも、楽しいものだ。
さっきも言ったがナルメアだって美人なんだ
愛嬌もある。それに良い匂いするし(*^_^*)
あぁ…、好きだ。
幸せな…いや、ドーパミンによる快楽中毒になっていたんだろう。
僕は、目の前で黒服同士で話しているのを見て、ふと、何か…僕は苛ついてしまった。
「正義」という快楽中毒だ。
誰が見たって仕事の会話をしているのに僕はいきり立ってしまった。
そりゃ、それを直接言うために叫んだわけじゃないが。
僕「私語はイカン!!!私語はイカン!!!」
ナルメア「違うよ、あれ仕事の話してるんだよ」
僕「お客さんはそうは、思わん!!」
なんか、こんなことをナルメアと話したのを覚えている。
黒服に伝わらなくて本当に良かった。
ったく…良い身分だな、お前。
酒に飲まれ、煙草をふかし、女に嵌り、それでいて大正義を語れるんだから。
ナルメア「…」
僕「フーッ(-。-)y-゜゜゜」
ナルメア「もっかい卒業証書みしてっ!」
僕「おん、ぃいよお!!」
ナルメアは本当に優しい。
こんな沈黙にも気を使って、クソ野郎を気持ち良くさせてあげようとしてくれる。
ナルメア「これホントにスゴいね」
僕の卒業証書には、賞状の紙に額というかアルバムみたいにしてあった…。
あぁ、説明すんのめんどくせぇ。気になったら調べてくれ。
【卒業証書】
そうそう、証書ファイルというらしい。
ナルメアはそれを愛でながら、嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
その笑顔、今の俺が見てもきっと眩しいだろうよ。
僕「おぉ、そおだろう、そうだろう(^^)」
こいつの数秒前の苛つきはどこへやら…。
やはり反応的。
すっかりご満悦じゃないか。
「お楽しみ中、失礼します」
「お時間になりましたがご延長の方は…?」
僕(ん?お…)
ガレッジセール川田似の黒服が来た。
一瞬僕は、思考停止してしまったよ苦笑
だが、直ぐに現実に戻された
いや、血の気が引いた
僕「え…っ」
黒服が見せてくれた概算の紙にはこう書いてある(値段はだいたい)
現状27,600
30分延長35,600
60分延長42,800
僕の顔は強張り、かつ呆然とした
おいおい、ちょっと待ってくれよ…。
あと1時間いるのにこんな金払わなきゃいけないのかよ…。
でもね、多分この川田、上手かったんだと思う。
僕の顔色が暗くなってきた途端にこう言ってきた。こう言ってきやがった。
川田「お客様、長い間、滞在されてると思うんですけど、お腹空いてませんか?もしご延長していただければ、かわき盛りでもご用意しますよ」
僕「かわき盛り?」
多分、読者の皆さんも聞き慣れない単語じゃないだろうか
かわき盛りとは…渇いた食べ物の盛合せのこと。多分キャバクラ用語。
ポッキー、ポテチ系、ポップコーンとか…店によって出すものは様々だ。
僕「あ…マジすか!!」
「じゃぁ…………1時間延長でっ!」
やれやれ…数秒前の不安はどこへやら。
やはり反応的。
ご満悦で僕は延長した
川田「あぁぁりがござぁすっ!!!」
ナルメア「ありがとぉ!」
川田の声、気持ちぃな。
会社辞める為にペース上げる。
できるだけ早く更新をするよ。
『世界』https://twitter.com/zeromenuetto
『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれれば、広がりやすい
評価ボタンは俺のモチベーションに繋がる。
俺がより感情的になれる。
それを、より論理的に伝えられるんだ。
是非、押していってくれ!!
最後まで読んでくれてありがとさん!!