表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
おまけドラマ 涼、またもや
66/73

1 いきなり大ピンチ

 雲ひとつない真っ青な空が、上空に広がっていた。

気温は暑くなく寒くなく、絶妙のポカポカ陽気。

そこに(おだ)やかで心地の良いそよ風が相まって、実に気持ちがいい。

 そんな最高に良い天気の昼休み、当物語の主人公である俺、稲橋(いなはし)(せい)()は、

 

 屋上で、一人の上級生に絡まれていた。


 そう、絡まれていたのである。

お相手は三年生の男子生徒で、細身で俺より背が高く、一見女の子にも見える程綺麗で整った顔つきをしている。

名前は南野(みなみの)(ひびき)

何を(かく)そう、我がミナ高三大美女の一人である田宮(たみや)涼美(すずみ)先輩の彼氏さんなのだ。

 俺はこの人と少し前に、ちょっとしたイザコザがあった。

いや、あれはイザコザというよりも完全な誤解なのだが、

その辺の詳しい事情は第二巻のおまけドラマを参照してもらいたい。

 さて、そういう事があって、この人は俺にただならぬ怒りを覚えていた。

しかもこの人は俺と同じミナ高生という事が分かり、俺は極力この人と出くわさないよう、細心の注意を払っていたのだ。

 しかしそれだけでこの人と出会わないようにするのはやはり不可能で、

今日学食で昼飯を食べ終えて出て行こうとした時、

入口の所でバッタリと出会ってしまったのだ。

そして向こうも俺の事をバッチリ覚えていたらしく、

俺の顔を見るなり鬼のような形相(ぎょうそう)になり、

その胸ぐらを掴んでここまで引っ張ってこられたという訳だ。

 という訳で、俺、今、ピンチです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ