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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
第五話 両雄、激突す
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3 ホモVSオカマ

 「ちょっとあなた!さっきから勝手な事言ってんじゃないわよ!

あのイヤリングはね、私が(せい)()君にプレゼントした物なのよ!」

 あんたも大概(たいがい)勝手な事を言ってますよ岩山(いわやま)店長。

それに対して(かがみ)先生も(ひる)まず言い返す。

 「何⁉馬鹿な事を言うな!あれは稲橋(いなはし)が私にプレゼントしてくれた物だ!」

 あんたも結構馬鹿な事を言ってますよ(きょう)先生。

そんな中二人の言い争いは続いた。

 「何なのよあなた⁉まさか私と聖吾君の恋路(こいじ)邪魔(じゃま)しようっていうの⁉」

 「それはこっちのセリフだ!お前こそ私と稲橋の親密な関係を引き()こうとしてるんだろ!」

 「ムキョーッ!何て失礼な男!そもそもあんたは聖吾君の何なの⁉」

 「婚約者だ!」

 担任の先生でしょ。

 「そう言うお前こそ稲橋の何なんだ⁉」

 「フィアンセよ!」

 バイト先の店長でしょ。

 「とにかく今すぐあのイヤリングを返しなさい!

あれはあなたみたいなホモが持っていていい代物(しろもの)じゃないわ!」

 「何を言う!お前みたいなオカマに返すつもりはない!」

 「何ですってこのホモ野郎!」

 「口を(つつし)めこのオカマ!」

 今、俺の目の前で、ホモとオカマが物凄い剣幕(けんまく)で言い争いをしている。

しかも何だか趣旨(しゅし)がどんどんおかしな方向にずれてきてないか?

俺達はここに愛の雫を返してもらいに来ただけなのに、ホモとオカマが俺をめぐって喧嘩(けんか)を始めてしまった。

 「なあ、これ、一体何なんだ?」

 この状況が全く理解できないという様子で、(たかし)さんは俺に言った。

それに対して俺はひきつった笑みを()かべてこう返す。

 「え~と、オカマの岩山店長とホモの鏡先生が、俺をめぐって言い争いをしています・・・・・・」

 するとそんな俺を(あわ)れむように理奈(りな)が言った。

 「あなたって、モテるのね」

 「ハハハ・・・・・・」

 もう、笑うしかなかった。

そんな中岩山店長は、もはや怒り心頭(しんとう)という様子で鏡先生にこう言った。

 「もういいわ!あなたみたいなホモに何を言ってもラチがあかないわね!こうなったら決闘よ!」

 ええっ⁉何かとんでもない事言いだしたぞこの人!

 それに対して鏡先生。

 「望むところだ!一体どっちが稲橋の婚約者にふさわしいのか、(こぶし)でケリをつけてやる!」

 こっちもとんでもない事言ってるし!

ていうか愛の雫の話は何処(どこ)に行ったんだよ⁉

 そんな俺に構わず岩山店長はこう続ける。

 「ここじゃあ場所が悪いわ。もっと広々とした所に移動しましょう」

 「いいだろう。ここから少し歩いた所に河原がある。

この時間なら誰も居ないだろうし、決闘するにはうってつけの場所だ!」

 と鏡先生。

 「いいわよ。そこをあなたの墓場にしてあげる」

 「お前の墓場の間違いだろう」

 岩山店長と鏡先生はそう言って、互いに熱い視線の火花を散らした。

 ホントにこれ、どうなっちゃうの?



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