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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
第五話 両雄、激突す
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1 愛の雫のありか

 ブロロロ。

 夜の田舎道を、岩山(いわやま)店長が運転するワゴン車が走り抜けて行く。

 俺、理奈(りな)(たかし)さんを乗せたその車は、ある場所へと向かっていた。

 尾田(おだ)先輩から俺の携帯に電話がかかってきたのは、ついさっきの事だった。

そしてその内容は、愛の(しずく)が見つかったというもの。

俺達が数人がかりで探し回っても見つけられなかったアレを、尾田先輩は一人で見つけたのだ。

まあそれ自体、あの人なら造作(ぞうさ)もなくやってのけそうなもんだけど、その愛の雫のありか(・・・)が、意外な場所だったのだ。

何と、愛の雫は今、


 俺の担任の、(かがみ)左京(さきょう)先生が持っている。


 らしかった。

 これは一体どういう事だろうか?

 俺が愛の雫をなくしてすぐの頃、俺は鏡先生に

『教室に落し物がなかったですか?』

と聞いた時、鏡先生はハッキリと

『なかった』

と答えた。

なのにどうしてその鏡先生が愛の雫を持っているんだ?

まあそれも、本人に直接聞けば分かるんだろうけど。

 という訳で俺達は今、御撫(みなで)高校の学生寮に向かっていた。

鏡先生はそこで寮の管理人もしており、住まいもそこなのだ。

 ともかくようやくこれで愛の雫が見つかった訳だ。

俺はホッと胸を撫で下ろしながら、鏡先生の住む学生寮へ向かった。



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