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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
第三話 消え去ったアレ
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4 意外と通じるアイコンタクト

 (さわ)(なぎ)(そう)に着くと矢代(やよ)先輩が、

 「おかえり~」

 といつものように出迎(でむか)えてくれた。

そして再びここに戻ってきた小宵(こよい)ちゃんを見て、(うれ)しそうな声を上げた。

 「小宵ちゃん!また来てくれたんやね!」

 そう言ってガバッと小宵ちゃんに抱きつく矢代先輩。

この人は本当に小宵ちゃんの事が好きなんだな。

一方の小宵ちゃんは、

 「も、もう少しだけ、ここでお世話になります・・・・・・」

 と言いながら顔を赤らめている。

するとその声を聞いた()()さんも食堂から姿を現した。

 「あら、小宵ちゃんじゃないの。お屋敷に戻らなくてよかったの?」

 「あ、えと、(たかし)さんがもう少しゆっくりしてきてもいいって言ってくれたんで、またここに来てもらったんですよ」

 愛の(しずく)の事は一応内緒にしなきゃならないので、俺は咄嗟(とっさ)に嘘をついた。

沙穂さんはそれを疑う様子もなく、

 「あらそうなの。良かったわね小宵ちゃん♡」

 と言って嬉しそうにほほ笑む。

それを確認した俺は、美鈴(みすず)の方を見て

『いいか、さっきの話は沙穂さんには内緒だぞ』

という念を送った。

するとそれを受け取った様子の美鈴は

『分かってるわよそんな事』

という目で俺をにらみ返してきた。

 よし、これで沙穂さんに愛の雫の事は内緒にできるはずだ。

あとは俺の部屋にある愛の雫を小宵ちゃんにこっそり返すだけ。

なので俺はそそくさと自分の部屋に向かった。



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