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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
第三話 消え去ったアレ
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1 美鈴はやっぱりツンツンしていた

 俺と小宵(こよい)ちゃんがファミレスニューハーフに着いた頃には、辺りはすっかり夜になっていた。

 外から店を(のぞ)くと、店内にお客さんの姿はほとんどなかった。

俺と小宵ちゃんは店の裏手に回り、勝手口から店の中に入った。

するとそこで、大きなゴミ袋を両手にひとつずつ持った、ウェイトレス姿の美鈴(みすず)とバッタリ出くわした。

 「わ、稲橋(いなはし)君、と、小宵ちゃん?二人とも何でここに?」

 「ちょっと店長に用があってな。そのゴミ袋、俺が捨てて来てやるよ」

 俺は両手を出してそう言ったが、美鈴はぶっきらぼうに、

 「いいわよ。それより店長に用があるならさっさと行きなさいよ。今休(きゅう)憩室(けいしつ)に居るから」

 と言い、さっさと裏口から出て行った。

 「美鈴お嬢様は、聖吾様にはいつもあんな感じなのですか?」

 「まあ、そうね・・・・・・」

 遠慮がちに(たず)ねる小宵ちゃんに、苦笑しながら答える俺。

俺と美鈴って、これから先もずっとこんな関係なんだろうか?

そう思うといささか気が重くなる。

が、今はそんな事でヘコんでいる暇はないので、早速岩山店長の居る休憩室へ向かった。



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