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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た3  作者: 椎家 友妻
第二話 言伝の真相
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4 これはただのご機嫌取り

 コロッケパンを食べ終えた俺は、美鈴(みすず)の居る方をチラッと見やった。

美鈴はクラスの女子達と弁当を食べながら、楽しそうに談笑していた。

 さて、どうやって渡そうか。

 渡そうかというのは、言うまでもなくあのイヤリングである。

男の俺が持っていてもしょうがないので、美鈴にやる事に決めたのだ。

いや!

だからって美鈴の事がどうとかいう訳じゃあ全然ないんだぞ⁉

本坂(もとさか)先輩は気になる女の子にあげればいいとか言ってたけど、それは全然関係ないのですぞ⁉

ただ美鈴がここのとこ俺に対して機嫌がすこぶる悪いから、何かプレゼントでもあげてご機嫌を取ろうと思っただけなんだ!

そう!

これはただのご機嫌取りなんだよ!

ようござんすね皆さん!

 「イナゴン?どうしたんだよボーっとしちゃって」

 まあそういう訳であのイヤリングは美鈴にやる事にしたんだけど、実は今日学校に持って来てるんだよな。

だって沢凪荘で渡すと矢代(やよ)先輩や()()さんにメチャクチャ冷やかされそうだし。

でも、かといって学校の中で渡すのも無理だ。

万が一他の生徒に見られたら大変だからな。

となると、やっぱりバイトの行き帰りの時に渡すしかねぇか。

あいつと二人っきりになる時といえば、その時ぐらいしかねぇもんな。

 「なあ、イナゴンってば」

 決めた!今日学校が終わってバイトに行く時に、あいつにさりげなくイヤリングを渡す!

 「よし!この作戦で行くぞ!」

 「・・・・・・どの作戦?」



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