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1 緑豊かな御撫の里

 俺が住む御撫(みなで)(ちょう)という所は、田園(でんえん)風景(ふうけい)が広がる、緑豊かな町だった。

季節は春の終わりに差しかかり、

花を一通り咲かせた植物達は、

夏に向かって葉っぱをより一層濃い緑に染めていく。

 町の中でひと(きわ)目立つ山のふもとに俺が通う御撫(みなで)高校があり、

その前に広がる田畑の中に、民家がポツポツと点在している。

そこからもう少し行くと御撫駅という小さな駅があり、その近所には、

年季の入った建物が並ぶ小さな商店街。

住人も少なく、遊ぶ所もない。

まあ典型的なド田舎なんだけど、俺はそんなのどかなこの町での暮らしが気に入っていた。

 その俺が今住んでいるのが、御撫駅から少し離れた所にこじんまりとたたずむ

(さわ)(なぎ)(そう)』という、小さな木造平屋建てのアパートだった。

俺がこのアパートに住みだしてから一カ月ちょっと。

春の陽気がまだ残るある日の夜、その沢凪荘の食堂は、


 酒池肉林(しゅちにくりん)の場と化していた。



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