表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/87

13 復活の魔王

 

 ――「あ、あなた……」

 ――「私たちは、絶対に、手加減、しない」

 ――「そ、それを返せ……!!」

 ――「地獄で会いましょう」

 ――「返せええええええ!!」

 ――「人族が……よくぞここまで……」


 あのとき。


 僕が『影』によって閉じ込められた石の柱から、転がり出てきたとき。


「まったく!! どいつもこいつも!!」


 朦朧とした意識の中で、どうにか状況を掴んで、僕はやるべきことをした。

 薄れゆく感覚の中、強い意志を持って、ただただ念じた。目がチカチカするほどに。


 ()()()()()


 刹那。


 離れた場所で、青毛の『影』を燃やしていた黒い炎が消失した。


 プスプスと炎が燻る中、黒焦げの『影』が、かろうじて息をしているのが見えた。


 そして、すぐに駆け付けてくれたトカゲさんに、頼み事をした。


「……彼女は……生かしてください」


「なに?」


「……他の『影』の情報を……引き出すんだ……あと、絶対、シャルを、死なせないで……」


  そうして僕は気を失った。


 次に目覚めたのは、精霊の里の植物製ベッドの中だった。


   *  *  *  *  *


「手土産もきちんと持って帰ってきたぞ。貴様から渡すがよい」


「……ありがとうございます」


 ロラマンドリさんの粋な計らいに、僕は思わず笑みを溢す。鏡を見なくてもわかる。きっと今の僕の顔は……邪悪に染まっているはずだ。


「さあ、復讐の時間だ」




ここまで読んでくださってありがとうございました。

書き溜めていたものは以上になります。


これからまた続きを執筆していきますので、毎日更新の連載はいったん休止となります。

申し訳ございません。


連載再開は、4月下旬から5月上旬ごろを予定しています。

読者の皆様、よろしければ頭の片隅にとどめておいていただけますと幸いです。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ひとまず、ここまで読ませていただきました。 五十三話〜『因果共鳴』って……一体何を共鳴させてるんだ……!!! と、非常に気になりました。 あのあたり、なんか妙に描写の質感や解像度が上がった…
[一言] 続きが気になる終わり方…楽しみに待ってます!
2020/03/07 22:26 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ