第一二話 お姉さんのオーク講座
注意 下ネタ満載
会話文の長文を段落分けするという試みをやってみた
うーん…微妙に見栄えが…でもやっぱりこのほうが読みやすいかな…?
「…珍妙な品々の数々といい君自身にも興味は尽きないが、とりあえずそのあたりは後回しにして、今はあれへの対処の為に話を戻すよ?」
「ええ、お願いします」
そうして、お姉さんのオーク講座が始まった。ところで柔らかいのを頭に当てるのやめてもらえませんかね。
「委細承知。それじゃあ話を戻すが、オークには二種類いる。豚みたいな顔のやつと、そうじゃないやつだ」
そいつは興味深い。確かに言われてみると前世でもそうだったかもしれない。エルフから派生した種族だ、なんて世界観もあったっけな、そういえば。とにかくその無防備なのか計算してやってるのかわからないけど、頭に当たってる柔らかいので集中できないんでやめてもらいたい。
「へぇー…するとあれは豚みたいな顔の方、ってことですか」
「そうなるね。でそっちを野生の豚みたいなオークってんで、ボア・オークって言うんだ。で、ウルク=ハイってのを知ってるかい?」
「いや、初めて聞きました」
「ハイオークと言い換えればわかるかな?」
ハイエルフみたいなもん、か…?
「オークの上位種ってことですか?」
「その通り。で、つまりあれは豚顔のオークの上位種、豚顔のウルク=ハイ、でボア・ウルク=ハイ、というわけだ」
「なるほど、そういう由来があったんですね…能力としてはどんなもんなんですか?」
重要なのはこっちだ。作戦を立てるにあたり、奴の戦闘力がどのようなものか知っておく必要がある。だから胸が…
「オークについてはどの程度知っているかい?」
「能力的に体格の通り、という曖昧な情報以上のことは…あ、オスしかいなくて繁殖のために人間の女を犯すとかなんとか、それくらいです」
一瞬エルフの姫騎士、と言おうと思ったが、いるのかわからないので保留した。
「おーけーわかった。オークについてだが、まぁ大体君の理解であってる。より詳しく言うのなら、巨体を支えるために筋肉や骨の密度は人間とは段違いだし、それを動かすだけのパワーがある。そのために大食らいだから人間の男だろうが食うし、基本的に何食っても死なないと言われるくらい胃袋は丈夫だ。多少の毒は意味をなさない」
「うひゃぁ、毒無効かぁ」
「相当強力な毒を盛れば効くらしいが、まともなものじゃまず無理だね。体格の大きさからくる無尽蔵のスタミナの恩恵ってわけだ。
そしてそれは精力にも言える。オスしかいなくて人間の女を孕み袋にするってのも本当だ。そして小さいものでも12ウィリは下らない奴らのアレで貫かれ、催淫効果のある精液を注がれた女は基本的に壊れる。肉体的にも精神的にも、不可逆にね。
オークの精力の凄まじさたるや、一週間休まず女を犯し続けるというし、一度に出す精液の量も余裕で女の腹から溢れるほどだそうだ。その大量の精液に催淫効果があるというのだから質が悪い。犯された女は幻覚キノコ依存症者みたいになって、運よく解放されたとしても巨大な棒と快楽を求める衝動に苦しめられ続けることになる」
「ウィリ」って単位は長さだろうが、メートル法換算でどのくらいだろう?まぁ人間より相当大きいのだろうということはわかる。それで一週間犯され続けて大量の媚薬を一番弱いところに直接盛られ続けるなんて、そりゃ戻ってこれまい。なんちゅー悪辣な…
というかアレの大きさのデータなんてあるのかよ。だがまぁそりゃ生き物として生息していて、被害まで出ているのなら、調べる人間が必ずいるわな…
というかこのお姉さん、めっちゃ語るな。しかも若干早口だ。これはあれだ、自分の好きな分野について語るときのオタクだな。やはりこのお姉さん研究者系の魔法使いだろう。というかそういう話をやたら詳しくするのはやっぱり狙ってやってるんでしょうか。ねぇ。
「とまぁここまでがオーク全般の特徴だね。要するに君が言った通り、強靭な体格によりもたらされるものを相応に持っている、という理解でいい。
オークとボア・オークの差は脂肪の壁の有無による防御力と、それとトレードオフになる俊敏性だね。オークのほうがだいぶ素早く小回りが利き、ボア・オークのほうが数段タフでついでに鼻が利く。もひとつついでに言えば精力はボア・オークよりもオークのほうが強いらしい。まぁこのあたり大体人間のマッチョとデブに置き換えればわかりやすいね。
で、上位種はさらなる巨体を持ち、能力もそれ相応に高くなる。何より大きいのが知性の差だ。オークとボア・オークは基本的に腹と股のことしか考えてないが、ウルク=ハイとボア・ウルク=ハイはそれなりに賢い。簡単な罠には引っかからないことがままある。
そしてそれぞれの上位種はそれら元となった種の特徴を受け継いでいる。よってウルク=ハイとボア・ウルク=ハイの差も概ねオークとボア・オークの差と似たようなものだ」
「なるほど、つまりあいつはオーク最強クラスの耐久力の持ち主で鼻が利きそれなりに知性もある、その分俊敏性には難あり、と」
「そういうことだね。ウルク=ハイはともかく、ボア・ウルク=ハイだとそこまで素早くはない。一歩当たりの歩幅は大きいから油断は禁物だがね」
ふむ…耐久力は厄介極まりない。だが一応5.56mmでも血は流れた、そのくらいということだ。そしてこいつの足なら逃げられないということはなさそうだな。Ak 5Cを使ったヒットアンドアウェイなんてのもできなくはないかもしれない。最終的な逃げ道がまだ見つかっていない以上、確実に倒すか隠れながら逃げ道を確保するかの二択なのが問題だが…
ここからの脱出についても考えないとな。だがお姉さんはここを知らないようだったし、ひとまずその前に、オプションを盛って即席の狙撃銃に仕立てておいたFALを使う時のために、急所についても聞いておかねば。それはそうと柔らかい。
「急所については人間や他の生物と同じですか?」
「急所自体は同じだが、いくつか違う点があるね。頭は頭蓋骨が硬いから、目や鼻なんかを狙う必要がある。心臓を貫くのはかなり難しい、胸板の厚さは折り紙付きだ。そんなこんなで一番有効なのは股間だが、玉袋も竿もオークの皮膚だから結構硬い。総じて守りは堅いね」
狙撃の一つのねらい目とも言われる股間――重要な血管や臓器が近くに集中している――を狙えばなんとかなるかもしれない。オークのなら的もでかいわけだ。だが狙撃か…現時点でのFALの狙撃銃化は本当に簡易なものでしかないから、精密狙撃となると難しい。このまま光学迷彩で隠れながら逃げ道を見つけてやり過ごすのが一番良さそうだ…いや待てよ、何か大事なものを忘れているような気がするんだが…( ゜∀ ゜)o彡゜おっぱい!おっぱい!
「おや?奴さん森へ戻っていくね」
「え゜っ」
壮 大 な (ボケの) 前 振 り
石投げないで!!(汗)
ちゃんといずれ回収するから!!
12ウィリは約30cm、即ちオークは大体ラスプーチンが最低ライン
ヤ ー ド ポ ン ド 法 (ガンギマリ)
石投げないで!!!(汗)
知能指数の下がった主人公はあるものを失念しています




