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世界を越え現れたるソレを手に入れようと世界はざわめく中
「父さん何」
「キョウヤお前に指令だ」
キョウヤは自室でトレーニング中
彼の前には父ゲンゾウの映像が映し出され
「分ったで」
「向かう先は時空振で良いの」
「話が早くて助かる」
「マーカーに従い直ぐに戦艦に乗り込んでくれ」
「はいはい」
キョウヤは返事しつつ右手首に装着されたリングをいじり作業軍服に着替え
部屋を出てゆく
「戦艦?」
マーカーに従ってきたはずなのに
キョウヤの目の前には小さな民間船が停泊しているだけ
「なにボサッと!!」
キョウヤの顔わきに映像が現れ命令する
「キャンセル」
キョウヤの言葉で映像は消え
「あ!」
うるさすぎてつい消しちまったとキョウヤは頭を掻きつつ走る
此の部屋で終点かとキョウヤは思いつつ
「最新鋭の戦艦つか要塞級だな」
何故か外見は民間船だが内部は実際には違う
キョウヤは喋りながら自動ドアを抜け
「カンチョウゴニュウシュツ」
機械合成音が伝える
「来たよ艦長」
緑髪の美女が声を上げる
「あれキョウヤさん」
顔見知りのこれまた美女のセツ
艦長ねと思い
キョウヤは有難くシステムを利用する
先ずはミノリ・スズナ少尉
別名焔のミノリ既に様々なバトルで活躍する
快活さが魅力のアイドルパイロット所属は絢爛部
次セツ・アラバキ少尉
通称微笑のセツ俺と同じで暗部所属
最後にミシャ・ナナミツ大尉
名家出の司令部所属の美女
でキョウヤは驚きに出会う
「で何故にミシャさんパイロットスーツ姿?」
まあピッチリスーツ姿で俺は眼福ですがとキョウヤは思いつつ
「魅せつけてるに決まってるだろ」
金髪ツインテールの美女は青い瞳を妖しく輝かして快活に答える
「分った」
「ミシャに操艦は任せる」
「出せ」
キョウヤは淡々と伝え
「あいよ」
「管制此方制圧用要塞グオーフィル」
「出航許可を」
ミシャは素早く出航の準備を進める
「ミシャ目的地までよろしく」
「了解艦長」
ミシャは敬礼し了承
「さてセツとミノリと俺は機体見に行こう」
「はーい」
キョウヤの言葉に嬉しそうに緑のポニーテールを揺らし飛び跳ねる
ミノリ其の瞳は緑でありナイスバディの持ち主である
今の服装は絢爛な白を基調とした軍服
「はい」
セツも頷き
黒い長髪赤い瞳のスレンダーな美女
キョウヤと同じく地味な緑の作業軍服着用
三人はキョウヤを先頭に格納室に向かう・・・・
「角曲がると格納室の扉が其処に」
ミノリは詠う様に喋る
艦内なら空間の歪を利用しどこでも直ぐに行ける禁止区画以外は
「さてなにが待ち受けるか」
「楽しみー♪」
「本当に」
キョウヤは三人はワクワクしながら入る
キョウヤの目の前には8メートルサイズの白い人型素体が正座しており
「此れが原本に一番近いと言われている」
「<グロウサーパント>」
キョウヤは此れに乗れることを感動し目から何かがあふれ出しそうな程感動し手を伸ばす・・・
セブン連合のにもたらされた力と教えを再現しようとしている機体であり
今この時もグロウサーパントは刷新されているかもしれない
ミノリの前にも赤い機体バーンティーガーがあり
「良く分かってるじゃない♪」
ミノリは上機嫌に手を伸ばす機体は手を差し出し触れ合う
その瞬間ミノリは機体に内包された隔絶世界<コクピット>に招かれる
「凄い♪」
ミノリは喜び己と新しいこの子ならと妖しく微笑む
「氷輝セットアップ」
コクピットでセツは機体を自分用にセットアップ・・・・
「行くよバーンティーガー」
彼女はミノリは上機嫌に
赤揃えの武者を思わせる機体
バーンティーガーを駆り青き剣闘士に襲い掛かる
「キョウヤさんは相変わらず」
セツは探査に引っかからないキョウヤが気にはなるが
「フレイムミサイル」
襲い来るミノリが其れを許さない
「雹風雪花」
セツは氷輝青狼はキラキラと美しい輝きを身に纏い
バーンティーガーの足にある発射機構から射出された
炎の槍を消し去る
「これ程の強者と♪」
ミノリはバーンティーガー赤き槍を手に火球となり
氷輝雪月にセツに迫る
「やり合えるのは武人の誉れ!」
セツは手にしている刺突剣と輝きで槍とミノリを抑え込む
氷輝雪月セツの半身であり機体名
パイロットはなった時皆それぞれ目に見えない半身を得る
ミノリの其れははバーンティーガー
セツの其れは氷輝青狼
与えられた素体に宿らせ半身を育ててゆく
機体又は素体はエナジーを物質化させたもので
戦闘中に修復可能であるただ同時に内包された
エナジーを多量に消費することになり
結果エナジー枯渇により素体消失を招くことになる
バトル一般其処迄至らずに勝敗が決まる・・・・
キョウヤはバンスァロンに陰を落とし隠れ
「変わらないな・・・・・」
全てが前素体シャドウエンターと変わらないと嘆く
パイロットは己が機体を自信の体を動かす様に思う様に
理解していれば念じて動かせる
逆を返せば理解出来ない事象は起こせない其れが理
勿論エナジー不足で起こせない事象も存在する・・・・
セツの愛機のカラーの基調は青
顔には白い仮面をつけ
マントを身に着けた流麗な剣闘士を思わせる機体
此処は仮想戦闘場
ようはシミュレーターである
キョウヤ、ミノリ、セツは皆バトルバカなので合意し始めた
場は宇宙
「セツでいい」
「いいですよミノリ」
二人はせめぎ合いながら話し合う
「此れで勝った方が艦長とやれるどう」
「ミノリ其の勝負受けた!」
ドンとセツはミノリを吹き飛ばし
「舞え」
雹を飛ばす
「このぉぉ」
ミノリは槍を振り回し炎で周囲を焼き尽くし
雹はキラキラとした輝きに・・・
「光よ」
セツの命令で輝きは光を集め光線を作り出す
「我が炎此れごときで」
「光よ拘束せよ」
ミノリは炎を纏い
セツは更なる光で攻め立てる
「接近でぇぇぇ」
叫びフレイムランスを連打で放ち
全身の炎を使い光を描き消しつつミノリは槍を構え突撃
「瞬攻焔撃」
「氷雪硬壁」
セツはマントを氷つかせ盾にし受け流す
「もらったぁぁぁ」
ミノリは抜けたように見せかけ再度突撃
「どうでしょう」
呼んでいたセツは刺突剣をミノリは槍をぶつけあい
稲光がおき・・・・・・・
お読み頂き有難う御座います。