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最弱魔法が知ったことか!  作者: 丸山ヤスコ
第3章 王国に潜む光と影
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大空の義賊団長

「ラ、ライトさん…」


「これほどの奴を相手によくやった、あとは休め」


「だけど、地下の魔物達は?」


「大丈夫だ。全て討伐した。今リラが国王のところへ行っている。そっちも安心していい。後は目の前の女を殺すだけだ」


「安心しました」


するとミレイズが僕とライトさんの会話に割り込んできた。


「おいそこの女ぁ!あとちょっとでそこの2人と遊び終わるところだったんだよ!クソアマのくせに調子にのるんじゃねぇぞ‼︎」


先程とはまるで別人であるかのように口調が変わった。


「調子に乗っているのはお前らだろ?お前らの組織の名前は継星の大地、だったか?」


「なぜ我々の組織を知っている⁉︎」


ミレイズは動揺している様子である。


「知ってて当然だ。我々はお前らを潰す為に大空の義賊をつくったんだからな」


僕も初耳であった。


(以前マクレーモさんと初めて会った時に言っていた別の目的があるっていうのはこれのことだったんだ)


「あーもう怒った。我々の組織を知っているとなれば殺すしかありませんねぇ!」


ミレイズは口調が元に戻った。ターゲットをライトに絞ったらしい。そしてライトさんが口を開く。


「怒った、だと?違うな。怒っているのは私だ!よくも私の大切な仲間を傷つけたな⁉︎」


その瞬間、突風がライトさんを中心に吹き荒れる。ライトさんが怒っている。普段から感情の変化が乏しいライトさんだが、明らかに怒っている。それを表現するかのように風がうねりを上げている。

そしてやがて風はおさまった。


「散々ほざいてこの程度ですか。もう死ね!」


ミレイズが叫ぶ。しかし、ミレイズは自分の体の異変に気付いた。

左腕が、無い。あったはずの場所からは血が垂れている。


「えっ?ウアアァァッ!」


ミレイズは漸く痛みを感じた。先程の突風で腕を持って行かれたのだ。そして分かった。自分では勝てない、相手にしてはならない存在であると。すぐ逃げないと、死ぬ。


「お前ぇ!何者だ⁉︎」


「大空の義賊団長だ。これは警告だ。私の部下に手を出せば今度は命を狩る」


「化け物めぇ…」


(こんなの、あの方以外に初めてだ)


「フッフッフ、今回は引かせてもらいます。ですが大空の義賊!貴方達は確実に潰します。ご覚悟を!」


そう言うと、砂塵がミレイズを覆う。どうやら逃げるようだ。下から徐々に砂塵がミレイズを隠す。するとライトさんはミレイズに尋ねた。


「待て、お前らの目的はなんだ?」


「ワールドリンク、その為の国潰しですよ」


ミレイズはニヤリとしながら砂塵の中に消えていった。そして砂塵がなくなると、そこにはもうミレイズの姿は無かった。

ライトさんは空を見上げる。


「継星の大地…これから長い戦いが始まりそうだな」


今、最後の敵が去った。この国は救われたのだ。しかし、ライトさんはこれからの事を見据えていた。これからなのだ。継星の大地を潰すまではまだ終わらない。


(だから、僕はもう負けたくない)


ライトさんの圧倒的な戦いっぷりをみて僕は堅く心に誓った。いつかこの人のようになりたいと。

今回も読んでいただきありがとうございます。今回と次回はいつもよりも短い文字数ですが、どうかよろしくお願いします!

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