大空の義賊へ
今回は、第二章の最後ですが、話は短いです。
「お父さん!」
「リラ!」
私はお父さんを見つけるなり、抱きしめた。
「お父さん、ごめんなさい!私あんなに酷いことを…」
「辛かったのはお前の方だろ?リラ。お前の苦しみに比べたらお父さんの苦痛なんて大したことじゃないよ、6年間よく頑張ったね」
「ゔん!」
私はまた泣いてしまった。
「じゃあ、いってらっしゃい」
「えっ?」
「行きたいんだろ?ナギくんと一緒に。リラも大空の義賊に入りたいって顔に書いてあるぞ!」
私、そんなこと考えているの?確かにナギには感謝している。まだまだ話したり、軽口叩きあったりしたい。一緒にいたい。そう自分で考えているうちに気付いた。
(なんだ、お父さんの言ったとおりじゃん)
「いいの?」
「もちろんだよ。そこでいろんなことを学んでおいで。そして、いつでも帰っておいで」
「ありがとう」
「最後に、旅立つ前にこれを。これは、6年前のお前の誕生日に渡すはずだった、お母さんからのプレゼントだ。一緒に連れて行ってあげてくれ」
「うん!」
お母さんからのプレゼントは銀色の星の髪飾りだった。
「じゃあ、いっておいで」
「うん、いってきます!」
私は銀色の星を輝かせながら大空のもとへ走った。
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「おーい、リラ!」
船着場の方からナギの声が聞こえた。ちょうど船でベルンの町へ帰る所のようだ。
「待ってーナギ!」
私はナギの方へ向かった。そしてナギのもとへ着くとナギ達に言った。
「私も一緒に連れて行って!」
もっとナギと一緒にいたい。こんな気持ちは初めてだ。
「リラ、と言ったな?もちろん歓迎しよう。女が増えてくれると私としても心強い。私の名前はライト・オールだ」
「リラ・ルーテです。よろしくお願いします!」
「やったぜ!また仲間が増えたぜー!」
マクレーモさん(?)がとても喜んでいた。ナギも喜びながら話しかけてきた。
「よろしくな、リラ!」
「うん!」
私は自由になった。だから、前を見て歩く。
そしていつか恩を返そう。ナギが迷っていたら、暗闇に閉ざされていたら、この銀の星のように輝いてナギを導いてあげよう。私がナギを照らす光になろう。
「いってきます」
この村に、お母さんとキラに、そして、お父さんに向けて、心の中でそう言った。そして、大空の義賊の元へと笑顔で駆けて行った。
今回も読んでいただきありがとうございます。つぎからは第三章突入です!次回もよろしくお願いします!




