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プロローグ

「お前は神を信じるか?」

「いや、信じない。もし神がいるんだとしたら、なぜ姉さんを奪ったのか聞いてやりたいよ」

 3月9日。

 今日は、卒業式だ。

 だけど、いつもの卒業式ではなかった。なぜなら、今年の卒業生は変わり者ばかりだったからだ。

「よおし!今日は涙と別れの卒業式だぁ!みんなぁ、よろこべぇ!」

 卒業式が終盤にかかった頃。突然卒業証書を手にもった男子生徒がステージに上がった。百八○センチの長身に細身、ぱっちりとした瞳の少年。

「この中学校での三年間、悪くなかった。いや、やっぱり悪かった」

 どっちだよ、と卒業生の一人が呟いた。

「俺は普通の学生生活を送るのが嫌だった。退屈で退屈で仕方がなかった。だから、俺は誰も出来ないようなことを成し遂げた!みんなもよおく知ってるはずだ!」

 その男子生徒は、中学校の生徒で知る人はないというほど名が知れていた。

「今日は、最後のサプライズだ!全校生徒で熱唱しよう!」

 男子生徒は類まれぬムードメーカーだった。態度は悪く、生徒指導の先生に声をかけられるのは毎日という程。

 それでも、彼を嫌いになれる人はいない。本当はとても優しいとみんな分かっているからだ。

 その男子生徒は学校で一、二を誇るといわれるほどのイケメンで、当然モテる。頭脳明晰、スポーツ万能となれば尚更だ。

 そんな男子生徒の名は、境直人という。

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