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第2話「うそ・・だろ・・」

あれから5年の月日がたった。相変わらずおれはマリョクの動きや速さのコントロールの訓練をし続けていた。その結果マリョクの動かし方、速さのコントロールは自分の思い通りにできるようになっていたが、肝心のマホウがまだ使えない・・・ 本当にあともう少しで使えそうなのだが、何かトリガーみたいなのがあるのだろか?みんなが集まっている部屋で気づいたらこうつぶやいていた。

「う~ん・・・・何が足りないんだろう・・」

それが聞こえたのか、茶髪の男性もとい父親のエリック・ブバルディアが話しかけてきた。

「どうかしたか?スター」

「なんで聞いてちょうだい!!この人よりもいい答え聞かせてあげるわ!!」

そういって父さんの隣の美人の女性もとい母親のマリー・ブバルディアが競うように聞いてきた。

「ぱぱ!!まま!!なんでもない!!ひとりごと!!」

そう言ってまた考えようとしていると。

「そうか・・・わからないことがあればこの国の王様であるパパに聞いてくれ!!」

「王様って言ってもかなりの弱小国なんだよね~」

「お前!!そういうことは言わない約束だろ!!って言ってもまだスターにはわからないか!!」

(いやいやわからくても言っちゃダメだろ)

そう思いながら目の前でのいつもの光景である夫婦喧嘩?を見ていると、どこからかロッテが現れてあきれながら

「何度も言わせていただきますが、スター様の前ではおやめください!!」

と毎回おんなじセリフを言って止めていた。

あっそうだ、ちなみにスターというのは愛称らしく父さんや母さん達がおれのことで話していたのを聞いていると、おれの名前はスターチス・ブバルディアという、 そしてさっきの会話で父さんと母さんが言っていたが、父さんはブバルディア王国いう国の王様で、おれしか子供がまだいないので一応第一王子ということになっている。

(それよりももう少しでできそうなマホウについて考えたい)

そう思って日常の光景を見ているとふとあることを思い出した。

(あれ・・・そういえば転生して初めてこの光景を見たときロッテってマホウ使っていたよな!!なんで思い出せなかったんだろ!!)

そう自問自答を繰り返す。

(確か・・・水マホウだったのは間違いない、なにか呪文のようなことを言ったよな・・ウォーターだったけ?・・・いや違うそんなに解りやすくなかったし長くなかった気がする)

考えに夢中になっていると父さんが声をかけてきた。

「スター!!おい!!大丈夫か!!さっきからボーとしているから心配したぞ!!

あまり無理をするなよ!!自分の部屋で寝たほうがいい!!」

「パパだいじょうぶだよ!!すこしおなかがすいただけ!!」

そうごまかすと母さんたちは少し笑いながら

「しょうがないわね!!なにか暖かい食べ物を用意するわ!!ロッテ少し手を貸してくれない?」

「わかりました。マリー様」

そう言って母さんとロッテは台所に向かっていったのを見ながら

(そういえばいつもご飯って野菜のスープだったり、サラダだったりだよな)

と考えていたが、気持ちがマホウの方に傾き思考がやっぱりそっちの寄りになっていった。

(今はやっぱりマホウの方が知りたいな!!っていうかさっきの父さんが強い口調で言っていた「寝たほうがいい!!」で思いだした!!まさかこんな風に思い出すとは思わなかったわ!!)

と自分の思い出し方にかなり嫌気がさしたが、

(思い出したらやっぱ使いたくなってくるな、よし試そう!!)

「ネロー」(小声)〈ドカーン〉

(あ、やべ!!まさかできるとは思ってなかったからマリョクは全力でやってしまった!!)

とうれしさ半分罪悪感半分の気持ちで父さんの方を見たら驚きを通り越して固まっていた、そしてちょっと間があった後

「スター、お前中級マホウが使えるのか?・・・というかそもそも何でマホウが使える??」

とおれに問いかけるような独り言のようなことを言ってきたので、

「えーとね!!はじめてマホウのじゅもんいってみたらこうなった!!なんかやちゃった?」

「う、うそ・・だろ・・」

そういってまた固まってしまった父さんを見ながら

(え!!マホウってランクみたいのがあるのか!!知れてラッキー)

と全然違うことを考えていた。



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