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エピローグ

☆エピローグ☆

 目が覚めると、見たことはあるがいつもとは違う光景。白い天井。俺は眠い眼を擦りながら、起き上がったって、あれ!? 嘘だろ!



「洋平! 何やってんの! 遅刻するわよ! 起きなさい!」



 ドアをノックする音が聞こえる。この声は、か、母ちゃん!? 母ちゃんといってもソーニャではない。長谷川公子の方だ。え、母ちゃんそのまんま転生してきたってこと? ていうか、俺何で寝てたんだっけ? あ、そうだ。『覚醒アクアソード』でニエベスを倒したんだ。でも今俺がいるこの場所って…。全然中世ヨーロッパっぽくない。現代日本、てか現実世界じゃん! 俺は『現実世界再転生』的なことをしてしまったみたいだ。にわかには信じられない。


 大混乱のまま、半ば強引に俺は食卓に座らされた。向かいには、なんと親父が座っている。




「お、親父!?」



「お父さんと言いなさい!」



 親父、若い…。これじゃあロベルト・バレンシアそのものだよ…。ってことは、俺は今子どもだってことか!



 俺は急いで洗面所の鏡の前に向かった。ほうほうほう。やっぱりそうきましたか。俺は元の世界に戻ったんだ。しかも少年時代に。俺はもう一度、チャンスを与えられたのだ。今の俺ならできる。やるべきことももうわかっている。



ピンポン! ピンポン!



「ほら! みよちゃんきてくれたわよ! 急いで行ってらっしゃい!」



 みよ? そんな子は転生前にはいなかったな。もしかして。これはひょっとすると、ひょっとするぞ。


 玄関を出ると、俺と同じくらいの背丈の、ランドセルを背負った女の子が立っていた。見たこともない顔だ。もっとも、現実世界の話だよね。




「おはよう! パオロ!」





ーおしまいー

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