妖色の空
自分ランキング、つけますよね。
逢魔刻をご存知ですか?
黄昏刻ともいいますが、夕方から夜になるころ。
ひとに在らざるものたちの時間を告げる、その空の色を私は好きです。
赤く灼けたり、夜空の紫と青空が境界を失くし。群青よりもなお深い青紫に染まる。
ひとに在らざるものたちを導くのが、赤く灼けた空だとしたら。
星々の神話の世界を導くのが、深い青紫の空です。
そこで、好きな空ランキング!
5位:透明感のある夕焼け
4位:立体感のある雲のおかげで、平面でなく奥ゆきを感じられる青空
3位:逢魔刻の空(赤く灼けた/群青より深い青紫)
2位:満天の星空
では、1位は?
逢魔刻とは逆に、朝灼けの空。
夜の漆黒と、朝灼けの赤、そして空にもどりつつある青が混じりあって。赤黒い、なんとも凶々しい色に染まるのです。
私は、この色を「妖色」と呼んでいます。
ひとに在らざるものたちの時間がおわり、空と街をひとがとりもどす。ですが、その喜びの色を空はしてくれません。
ひとに在らざるものたちの 残滓が残るような、あの色。
おまえたちの青空は、かりそめのものであって、われらも夜空をすぐにとりもどす。
そんなふうに告げているように、感じました。
そして私はきょうも、朝灼けの空をみて。
赤黒く染まる色を目にして、こう呟くのです。
「きょうも、妖色の空だ」
☆★☆好きな空ランキング★☆★
1位:妖色の空(赤黒く、凶々しい朝灼け)
自分的、十傑とか。