放課後、視聴覚室で・・・
「こっちこっち!早く来いよ!」
「待ってよ、にいちゃん!どこに行くの?」
「いいからいいから~!おまえに良いもん見せてやるよ!」
近所に住む年下の幼馴染の手を引っ張り目的の場所に到着する。
キィっと思い扉を開ければ暗幕が閉まっていて他の教室とはとは違う空間が目の前に広がっている。
「ほら、早く入れって!」
「ここ、視聴覚室?勝手に入ったら怒られるよ?」
「怒られねぇって」
「わわっ!」
なかなか入ろうとしないので繋いでた手をぐいっと引っ張り強引に中に入れ扉の鍵を閉めた。
うちの学校の視聴覚室はちょっとしたミニシアターみたいなもんで完全防音、映像機械は最新式のが完備されている。
この前忘れもんして放課後取りに来たらここ管理してる先生がエロいやつ見てるのを見つけ、黙っててやるから俺にも使わせてってお願いしたらOKもらったので怒られることは無い。
いや~超ラッキーだぜ!
「真っ暗で、怖い・・・」
「大丈夫大丈夫!すぐ明るくなるからな~」
「?」
スマホの光を頼りにガサガサと先生のコレクションBOXを漁り制服ものをチョイス。
機械にセットしてスイッチオン!
「わっ眩し!」
先生の神編集で最初の煩わしい所はカットされていてすぐさま制服女子が映る。
「何これ?映画?」
「や、教育映像。」
性教育だけどな。
こいつ純情だからAVなんて見た事ないと思うし、どんな反応するのか楽しみでしょうがない。
自己紹介やインタビューが一通り終わりその部分に差し掛かる。
「!!!!!にいちゃん!!これって!!」
一瞬にして赤くなる顔に笑いがこぼれる。
「言っただろ?教育映像だって・・・性教育だけどな」
「そんなっ!」
恥ずかしいのか直接画面を見ずチラチラと横目で見ている幼馴染が面白くてついからかってしまう。
「さぁ、一緒におべんきょうしような?」
「んにゃぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!妄想ちゃん!!おべんきょう!おべんきょうしたい!僕もぉぉぉおおおお!!!!」
「はぁはぁ、この後どんなおべんきょう会が始まるのか!どこまでおべんきょうするのか!」
「てか、おにいちゃんとかショタい子ご馳走様です!好きです!ください!」
「妄想くん、果たして本当にショタかな?」
「なん・・・だと?」
「いろんなバージョンで楽しめるのもまた幼馴染の醍醐味でもあるだろ?」
「妄想ちゃん、参りました・・・」
妄想ちゃんと妄想くんの妄想はまだまだ尽きない。