表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただの社畜が異世界の神になる話  作者: かみこ
第一章 神になった男
16/18

第十六話 ループする城

なんだか某リゼロみたいになってきてしまった、、





パクってはいませんよ?

「ほんとに見切り発車すぎたな、、」


ぽつんと誰もいない廊下に向かって呟く エルと別れて30分くらい経っただろうか あれから城に攻撃された様子はなく またウリンを見つけるための進展も無かった


エルにも結局1番高い場所の具体的な話が聞けず ただひたすらに城の上を目指すことしかできなかった


その道中で とある事象が俺を襲った


とりあえず見かけた階段を全て上がっているが それでも屋上や高い所 のような実感が沸かない


確信となったのは窓の外の景色だ 空は青く澄み渡っているし 人も楽しそうに歩く人間や 人外のような見た目はしているものの それでも人が良さそうな顔をしている者ばかりだ


それは おかしいはずだ


「ていうかこれって、、、」


頭にあるひとつの言葉が浮かぶ


『ループ』


どこかで聞いたことがあるような話だ 怪異症候群のようなものだったか 階段を登ったり 特定の場所を移動しようとすると もといた場所に戻ってしまうというものだ


これまで見かけただけでも 5回は階段を登ったというのに 窓の外から見える景色は全く変わらない 雲の位置も 歩く人も 階段を登る度にリセットされ 繰り返されるのだ


「、、、」


試しに思いっきり階段を駆け上がってみた が 結果は変わらず 外の景色も変化しない そうして 完全に今自分はループしている と仮定することにした


「本当に怪異とか妖怪の類なら、今の俺なら納得できる自信があるぞ、、」


自分が異世界にいるということを飲み込み 自分には想像し得ないようなことも考えなければならないな、と思った


まず1番怪しいのは『魔法』だ

エルのように便利な能力 ウリンのような回復魔法など 『魔法』というのはかなり万能であることは分かった


このループも 『魔法』と言ってしまえば説明はつくのだ それならば 自分にそれに対抗する術はあるだろうか


試しに今自分が魔法を創れるか試してみた


「何回やっても、何とも言えないな、、」


手のひらにあるのは 相変わらずの金平糖だ ドッロドロに濁っているものは 属性なのだとウリンから聞いたことを思い出す


試しにその魔法を城の壁に向かって放ってみた


壁に穴が空けば 助けでも呼んでみようかと とりあえず手当り次第に試してみることにした


ひょろひょろと魔法がただよい 壁にぶつかる ぱちんと弾けると また残るのは静寂だけだった


当然 壁にはなんのダメージもないし 外の景色が変わる訳でもない


「これは、本格的に大変なやつだな、、」


はぁ、とため息をつき 改めて自分は 少し自信が持てるようになったな と思った ただビビっているだけでは始まらないと 気づくことができた


「もう少し早ければなぁ、、」


そう思いを馳せながら また思考の海へと潜っていった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「、、、」


「エルさん?大丈夫ですか?」


「あ、あぁ、すまないな」


隣の『女性』に話しかけられ ハッと我に返る 椅子に深く座り直し 足を組む 考えるときの自分なりルーティーンであり 癖だ


「今もベルクは動かないみたいです、衛兵が攻撃を仕掛けて居ますが、全ていなされ無力化されています、しかし、まだ死者は出ていません」


「私の『死者蘇生術(ネクロマンシー)』もまだ要らないという訳か」


「エルさんって時々えげつないこと言いますよね、、、」


若干の心の距離を感じながら その女性がそれでも自分のために働いてくれていることに感謝しつつ 対策を考える


「死者が出ないのなら、まずは話の通じる人を出すべきなのだろうが、、ウリン様はいないしな、宰相は今どんな感じだ?」


もう1人の私に尽力してくれる者に通信を試みる 1種のテレパシーのようなもので 念じれば相手の思考を読み取ったり 相手に自分の思考を伝えることができる


しかし難点として 曖昧なイメージしか受け取ることができない ということがある


相手が無意識に強く感じていることや その時の感情などまでしか読み取れないのだ


この時宰相から伝わってきた感情は


『最速』

『獣人』

『疾走』


『不信』



『繰り返し』


だった


「、、、?」


『最速』 『疾走』などは容易に想像できる だが『不信』や『繰り返し』は全く想像がつかない


「アンナ、結界の様子は?」


本来国全体は 結界と呼ばれる魔力の壁に護られていて 不審な者や攻撃などを軽くではあるが防ぐことができる


「結界には傷1つありません、、なぜ結界はあの獣人を通したのかも全く分かりません、、」


「、、、私が直々に出向くしか無いか?」


「エルさん、、でも、、」


「一応、準備はしておいてくれ」


「はい、、」


少し悲壮感を纏った声での返答が返ってくる


「そっちも頑張れよ、、この世に存在し得なかった者よ、、、」


そう言い また宰相とのテレパシーに戻った

2〜3日に2000文字と1週間に7000〜10000文字ならどちらがいいですかね、、是非とも意見をいただきたいです(現在は2〜3日に2000文字くらい)


ご意見ご感想はいつでもどこでも受け付けております

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ