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自宅警備員は意外と強いようです?  作者: 健ちゃん
第1章 乳児期編
7/12

第7話 魔法適正を調べたみた?

さ〜てと、アイテムボックスができてこれからの隠し場所ができたことだし、今後は合成し放題だな。


よくよく考えてみたら生まれて9日目の赤ん坊がこんなことするってありえないな。

少し控えた方がいいのか?…まぁしないけどね?


そういえば…いつになったら魔法適正とやらを調べるのだろうか?前から3日ぐらい経ったんだけど…。


まぁ今日は無理だろう?…合成していたらいつの間にかにもう夜だしな。寝るかー。お休みー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おはよー。今日もいつも通りダラダラするかー。


昨日は12時間ダラダラできたし、残り52時間ダラダラしないとなぁー。


暇つぶしに合成しようにも合成素材はもうほとんどないしなー。暇だーーー。


「「ニトーーー!!!」」


この声は…。


「父さんーーー!!!参上ーーー!!!」

「母さんもーーー!!!参上ーーー!!!」


朝からテンション高いよ…父さんと母さん…。


「お待ち下さいーーー!!!」


おっ?知らない人だ。

ふむふむ…見た目は赤髪でおじさんでイケメン…。


まぁイケメンなのはもうこの際いいや。それよりも…その手に持ってるの何?気になる…。


「王妃様と王様ー!急に走らないで下さいよー!私はそこまで体力ないんですからー!」


確かに…細身だしな。


「すまんすまん。」

「ごめんなさいねぇ。」


2人とも軽いな。少しあの人が可哀想だ…。


「はぁーはぁー。ふぅー。それでは…ニト様おはようございます。今日、ニト様の魔法適正を調べに来た…ダインと申します。今日はよろしくお願いします。」


ほぉー。ダインさんかぁー。よろしくー。


「「「はぅあ!!!」」」


もうええから。それ…。


「なるほど…これは急ぎたくなるのも分かります。」


早く進めてくれないか?


「そうだ。分かってくれたか!」

「そうよ。これだから急ぎたくなるの!」


2人とも少し黙ってくれない?


「コホン。それでは…ニト様には、この魔法適正玉を使用してもらいます。…使い方は簡単です!この玉に少し触れてもらうだけですので。」


ほぅほぅ。なら触れてみるか。ほいっ。


「これは…。」

「「…。」」


えっ何なに?なんでみんな黙ってんの?白く光っただけやん?もしかして…なんかヤバイの?


「えーっと…ニト様の魔法適正はその…無ですね。」

「無…かぁ。」

「だ、大丈夫よ!ニトにはスキルがあるじゃない!」


まさか…この反応は。しかも無って魔法適正なしってこと?俺、異世界に来たのに魔法使えないのか?


えっえっえーーー!!!


「ニト様?ニト様の魔法適正は無属性といって…あのですね?あまりはっきりとしていない属性で世の中でその…言いにくいのですが…無能と言われていて。」

「「…。」」


あー第3王子が無能、そりゃあみんな黙るわけだわ。


まぁ俺が王になるわけじゃないし、無能だろうが何だろうがどうでもいい。派手な魔法が使えないのが残念だが…。


だから…だからそんなに気にしないでよ。

父さん母さん…。


俺は大丈夫だから。


だからそんなツラそうな顔しないで…。


「ニト…。世間一般的に無属性は馬鹿にされやすい…それは無属性でできることの大抵は他の属性でもできるからだ。だがな、鍛えれば強くなれる…かも。」

「そうよ。一緒に頑張りましょう。私が…私がニトを必ず強くしてみせるわ!」

「あぅあぅ…。」


2人とも…。俺頑張るから!父さん母さんに心配かけないぐらい強くなるよ!


そうして俺は誓った。

誰にも心配されないように最強になる…と。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

父さん達が部屋を出ていった。


「主は…無属性じゃったかぇ。なら最初は…基本的な身体強化を覚えたほうが良いのじゃ。」


身体強化か…。


「我の知識によると無属性はアポートや魔装など色々あるのじゃ。」


ふむふむ。魔装って名前がかっくぃーな。


「無属性は他の属性に比べれば地味じゃが…利便性の高いものが多いのじゃ。」


なんだ。無属性も捨てたもんじゃないな。


「本人の才能次第では他の属性の真似もできるのじゃがな…それをできる者はほとんどいないのぅ?」


俺に才能があれば他の属性も真似ができるそうだし、一丁頑張って驚かしてみたいな。


「主…身体強化をする前にまずは自身の魔力について知ることが大事なのじゃ。血の流れを意識してみれば魔力について感じとれるはずじゃ。」


ふーむ。…こんな感じか?ムムム?


…ん?これか?


「おっ、その感じじゃと魔力について感じとれたようじゃのぅ?なら次はその魔力を体内で循環してみれば身体強化ができるのじゃ!」


グルグルッと!


「主は才能があるようじゃ!普通は魔力を感じとるだけでも数ヶ月はかかるもんじゃがのぅ?」


俺才能ありあり?ウェーイ。


「身体強化ができたようじゃし次はアポートかのぅ?アポートは見える範囲の物を瞬時に手元へ移動させる魔法で例えば、戦闘中に武器を落としてもすぐに拾えたりできるのじゃ!」


なるほど…下着泥棒に使えそうな…ゲフンゲフンッ!

べ、便利だな?…絶対にしないよ?


「…イメージできれば簡単にできるのじゃ!」


説明しないんかい!


「べ、別に説明が面倒とかじゃないのじゃ!

ただ…この魔法はどんな感じに説明すればいいか分からないだけなのじゃ!」


まぁ元高校生の俺にかかればアポートのイメージなんて簡単にできるのだがな…。


漫画や小説でよくあるアレだろ?

点と点を線で結ぶんじゃなくて点と点の間をなくしてひっつけるような。


残り少ない合成素材にあるハンカチ?を狙ってみようかな?ムムム?…アポート!


「できたようじゃのぅ?しかしのぅ普通は詠唱が必要なんじゃ。主のそれは無詠唱といって魔法師団の団長クラスじゃないとできないのじゃ。」


マジですかい…。


「ま、まぁ成功したし、いいのじゃ!次は魔装じゃ!魔装は魔力を体に纏う魔法じゃ。身体強化に似てるが身体強化は体内で魔力を循環させ体を強化するが魔装では体外に魔力を纏うのじゃから少し違うのじゃ!」


ふむ。簡単じゃん。…魔装!


「できちゃったのぅ?まさかと思うのじゃが身体強化と一緒にできたりしないかぇ?」


簡単簡単。ほい。


「できちゃったのじゃぁーー!!!」


ふふん!


「主は天才的過ぎなのじゃ!」


これで終わり?


「ふむ〜。ほとんどすることがなくなったのじゃー。後は…今教えた3つを練習して鍛えるのじゃ!」

「あーう!」


了ー解!ダラダラしながら頑張るわー。


さてと…いつも通りにダラダラしますかー。

ダラダラー、ダラダラー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今日も一日ダラダラしたことだし、寝るかー。

お休みっすー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おはよー。今日も良い天気だな。後は42時間ダラダラすればレベルアップー!

なのでー今日も良いダラダラをしましょー!

ダラダラー、ダラダラー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

特に何もなく今日は終わった。この日々が続いてくれればいいのにな。

…ありゃ?これってフラグじゃないよね?


お、お休みー!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おはよー。なんか昨日フラグ立てたような気がしたが気のせいだよな…。


まぁいいや。レッツダラダラー。

ダラダラー、ダラダラー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今日もつつがなく終わりましたー。…することもほとんどが魔法の練習をダラダラと頑張っていたぐらいで特に何もなく暇な一日でしたー。お休みー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おっはよー。レベルアップまで残り18時間ですー。

今日も一日頑張りましょー。

ダラダラー、ダラダラー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

オワター。特に何もなく今日も終わりー。

はよ寝よー。おやスリーブ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おはっす。今日は残り6時間頑張る乙。

レベルアップ待ってろよぉ〜!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

どうやらレベルアップしたようですな。

『ステータス』


――――――――――


Name:アルフ・リ・ニト

年齢:0歳

性別:男

職業:自宅警備員

固有スキル:合成Ⅰ(0/100) 成長率10倍

スキル:自堕落Ⅱ(0/30) 説明書


レベル:8(0/1280)

HP:640

MP:1280

SKP:25

Luk:1000


――――――――――


ふぅー。やっとレベルアップしたけど次までが長い。128時間必要になり、いつも通りだと約11日かかる。


生まれて14日目だから25日目にはレベルアップできると思う。そしたら自堕落のスキルのランクアップができるし、レベル上げが少し楽になるかもしれん。


頑張るぞー!おー!


さて…6時間ぐらい残ってるしダラダラしよー。

ダラダラー、ダラダラー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今日も良いダラダラでしたー。ダラダラ最高ー。

こういうのは大人になる前に楽しまなければな。

さて、寝よー。お休みー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

おはよっす。今日も一日ダラダラっす!


なんでかあまり人がこないなぁー。父さんと母さんはよく来るけど兄弟達は全然こないし。

まぁ多分やけど兄弟達は学校なんだろうな。歳が結構離れてそうだし、それであってるやろなぁー。


それにしても学校かぁー。

俺が転生したのも学校の帰り道で刺されてやし、なんかあれやなぁー。


それにしてもあの後アイツどうなったんだろうか?

俺と一緒になるとかなんとかいってたし、後を追って自殺したんかな?そしたら転生してるかもな。


ゾクゥゥゥゥゥ!!!


なんや!今の悪寒は!!!まさか…またフラグ立ててもたんか?嫌やで絶対に…。せっかく異世界に来れたってのにあんな奴会いとうない!!!


また一つ強くなる理由ができたな…。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ニトが異世界に転生した直後…。


「フッフーン♪フッフーン♪」


転生神リンネはニトの今後について楽しみにしながら鼻歌をしていた。


「ありゃ?なんでまた輪廻の輪から外れてる魂があるのかな?まぁいいか。おーい、君ー。」


リンネの視線の先にはものすごくドス黒い魂が浮いていた。


「貴方は誰ですか?それよりも二兎くんはどこ?」


その魂はニトを殺した張本人の病理 真緒(びょうり まお)だった。


「わぁお。君がニト君を…ねぇ。まぁいいか。それよりも…やぁやぁ!僕は転生神リンネだよ!輪廻転生を司るからリンネって呼ばれてるんだ!よろしくね!」


リンネはニトにしたのと同じように話した。


「なんで君がここにいるかって?そりゃあ、君の魂が何故か輪廻の輪から外れちゃったからだよ?そういうことだから君には2つの選択肢をあげる!

1つは僕が君の魂を消滅させる。

もう1つは異世界の輪廻の輪に君の魂を組み込む。

さぁどっちがいい?ちなみに異世界の輪廻の輪に君の魂を組み込むと君は転生することになるよ?流石にね可哀想だから特別なガチャを引かせてあげるから。」


真緒はどうやら迷っているようだ。


「あの…転生したら二兎くんはいますか?」

「もちろん、いるよ?」


あっやべっ!とリンネは思った。


「そう…なら転生するわ。もちろん、二兎君の近くに転生させてくれるよね?」

「それはどうかな?転生先はガチャで決まるからどうなるか…。ガチャを引いてみるかい?」

「ならそうするわ。よろしくね。」

「じゃ!早速…ムムム…ほいっ!どうぞ引いてね?」


リンネはニトに出したガチャとは違う普通のガチャを出した。


「それじゃあ、早速…。」


真緒はレバーを引いてボタンを左側から押す。

ガチャン!パチッパチッパチッパチッ!


――――――――――


職業:ヤンデレ

生まれ:平民ー???

容姿:美形ー???

固有スキル:???


――――――――――


「わぉ…君にピッタリなものばかりだね。まぁ頑張ってね?バッイバイー!」

「ふふ、二兎くん待っててね。今行くわ。」


リンネは真緒を転生させた。


「ふぅー。なんて恐ろしい子なんだろ。ガチャをニト君とは違うアレを出したのに…とは。ニト君、お願いだから気をつけてね?ふぁいとー!」


リンネは体を震わせた後、ニトに応援を送った。

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