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通学路  作者: Nikkun
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いってまいりまっす。

もうすぐ春ですね。

いーってきます。今日の扉は軽い。なぜかというと夏休み前最終日だから。つまり、荷物も少ない。オレンジ色が軽いぜ。紺色のドアを開ける。素晴らしい。うーん、今日は暑くなりそうだ。



いつもより軽い鞄をもって、晴天の中出かける。いつもの時間だ。最終日あるあるであるが、今日は布のカバンを2つ持ってきた。なぜなら、必要だから。そう、お道具箱、数学の箱その他もろもろを持って帰らないといけないのだ。なんでだよ!30分かけて持ちかえってこないといけないのはめんどくさすぎる。



てくてくてく。



幼稚園のところを通り過ぎる。いつもの光景だ。世間で大人たちは働いているが、子供たちは休み。親御さんは大変だろうな。僕のおうちは共働きだから、親がどっちもいなかったり家事の手伝いをするということだったりは当たり前なので別に構いはしない。だけれども何時間も家で一人というのはやはり、精神的につらいものがある。それに幼稚園の子たちが耐えられるはずがない。ならば、この「子供を預ける」という場所の必要性は高いのかとなんとなく思った。

幼稚園の奥にあるジャングルジムが赤くなっていた。もともとピンク色だったのに。いつの間に色を塗ったんだろ?



お、朝顔がしっかり咲いている。俺らも夏休みに朝顔育てるのだろうか?

ユウガオっていうやつもあるらしい。夜に咲くのかな?



幼稚園の先生が車から下りてくるのを横目に、そのまままっすぐ歩いていく。

幼稚園の先生なかなかお年を召している。そうだよね。



今日は、水曜日なので燃えないゴミだ。水曜日はゴミだ。ん?そうなると意味が変わってくるな。

今日もゴミを出してある。鴉は今日はいないらしい。鴉は消えた。


途中の道路だけ気を付けてわたる。信号がないからだ。しかし、朝だというのに車が一台も通らない。素晴らしい。安全、安心。



そのまままっすぐ、左手にスイミングスクールが見えてきた。スイミングスクールの手前には教会があるんだ。イエス、キリストさんをあがめている?のかな?しゅっわきませりって何語なんだろうね。


まっすぐ、行こう。美容院を通り過ぎる。おはようございますと掃除しているおばさんに挨拶する。いい気分なのだ。



今日は帰ったら、洗濯物入れてご飯炊いて。やることが多い。共働きしなければならない時代らしい。



そして、分かれ道を左へ。左へ~左へ~。下に~下に~。南をしたとするなら正しい。




駅の改札の前のロータリーは少ない。

駅にはぎりぎりに到着。のんびり行き過ぎた。改札は人がいない。そして、駅舎のすぐ前には公衆電話がある。公衆電話のカードめっちゃ必要となる。親に連絡する必要がよくある。今から帰りますとか。



ピヨピヨぴよ。



はいはい、まだまだひよっこですよ。

階段をおりるとそこには通路が、右に曲がってそのまままっすぐ。右の階段を上る。今日清掃されている。



トイレの前を通過。いつもどおりの場所。



ガタンゴトン。

いっらしゃい電車ちゃん。



いつも道理に電車が開く。この時間帯にいつもいる青い服を着て赤いバックを持ったお姉さんは今日も一番最初に電車に入る位置にいる。




よっと、今日は真ん中のほう。通路側に移動したかったけど誰も移動してないから移動できない。なんで出入り口だけ牛ぎゅう詰めなのだろうか?


出発。


がたんごとん、がたん、ごとん。



山が目の前に見える。森の上で鳥の大群が周回している。なんでおんなじところをくるくると?持久走大会でもあるんだろうか。鳥の中で。


いろいろな建物が見える。看板とか、会社の紹介かな?一番最後の(有)ってなんだ?ダル〇ッシュ?


電車が車の道路の下を通る。ガタンゴトン。トンネル通過。


次は~駅。お出口は右側ね。



ガタン、キュー。


右側のドアが開く。10人ほど下りて5人ほど乗ってきた。だいぶ隙間ができた。前のお兄さん、香水でもつけてるのかな?いいにおいである。



電車が発車した。次の駅まではすぐ。左手には様々な工場と大量の線路がある。あと電車も何台かおいてある。


がったん。

おっと、左に体がよろけてしまった。慣性っていう力のせいらしい。よくわからん。



そして左側のドアが開く。空気の抜ける音がすごい。


ドアを出て、人の流れに合わせて下に降りる。

改札まで行く。あらら、前失礼してもよろしいですか?お先に定期通させていただきますよ。


ピヨピヨぴよ。

今日も今日とてひよっこである。


さて、学校に行きますか。

上って、降りて。信号を渡りましょ。あらら、同級生の女の子。家が近いってのはいいですね。集団登校は大変そうだ。同じ方面からくる子たちと。同じ方面は俺の場合は僕一人。特に挨拶はしない。あまりしゃべらんしな。


あ、この娘と俺は給食当番やな給食当番袋を持って帰らんとなー。


警備員さん、お疲れさんです。おはようございます。



さてと、校長のお話はどれくらいで終わるかな?


はいはい、いってきます。















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