漫才「最初の挨拶」
二人「はいどーも!」
ボケ「最近思ったんだけどさあ?」
ツッコミ「どうした急に」
ボケ「『はいどーも!』って飽きたよね」
ツッコミ「ブッこんできたな」
ボケ「でもそうじゃない? みんながみんな『はいどーも!』じゃ。面白くないよね」
ツッコミ「いや。最初の挨拶だから、ウケ狙うようなもんじゃないでしょ。ちなみになんかあるの?」
ボケ「あるよ!」
ツッコミ「嫌な予感!」
ボケ「はいドカーン!」
ツッコミ「いきなり爆発したよ!」
ボケ「最初からぶっ飛んでいくならこれでしょ!」
ツッコミ「ぶっ飛びすぎてお客さんポカンとしてるわ」
ボケ「おー。うまいね。わかった。『はい!ポカーン!』」
ツッコミ「みんなバカになったよ!」
ボケ「だってさっき勢いありすぎなんだから」
ツッコミ「言ったけど、今度こそお客さんの頭の処理が追い付かないよ」
ボケ「ハイビーム!」
ツッコミ「夜中はきちんと使おう!」
ボケ「だけど、対向車が来たらロービームに戻そう!」
ツッコミ「交通安全課の回し者か!」
ボケ「一瞬乗ったね!」
ツッコミ「のってねえ!」
ボケ「じゃあ。『はい!どうぞ!』」
ツッコミ「何をあげるんだよ!」
ボケ「僕の声だよ! 喜ぶ人いるでしょ?」
ツッコミ「くそ。完全否定出来ないところが腹立たしい!」
ボケ「はい!ドーナツ!」
ツッコミ「子供じゃないんだよ!」
ボケ「でも。ほしいでしょ。ドーナツ!」
ツッコミ「くっ。くっ。い、いらん!」
ボケ「ふふーん」
ツッコミ「なんだよ」
ボケ「君可愛いね」
ツッコミ「はったおすぞ!」
ボケ「はい!おもろない!」
ツッコミ「やかましいわ!」
ボケ「ダメかあー」
ツッコミ「もう一つ言いたいんだけど、『はい!』は変えないんか?」
ボケ「あー。確かに」
ツッコミ「気づいていないんかい!」
ボケ「じゃあドカーン!」
ツッコミ「ドラマの犯罪者か! とりあえず爆発は酷いわ!」
ボケ「じゃあ。ポカーン」
ツッコミ「お前がバカになるのかよ!」
ボケ「じゃあ。どうぞ!」
ツッコミ「凄く無理矢理渡した感!」
ボケ「じゃあ。ドーナツ!」
ツッコミ「ミスドか!」
ボケ「違うよ。ミスドはドーナツしかないから言わないよ!」
ツッコミ「冷静にダメ出ししやがった!」
ボケ「うーん難しい」
ツッコミ「いやまあ難しいわな」
ボケ「やっぱり普通になるのか。でも何か負けた気がする」
ツッコミ「最初の挨拶に勝負懸けてるのか?」
ボケ「あー。もういい!」
ツッコミ「投げたよ!」
ボケ「じゃあ。もとに戻ろう!」
ツッコミ「原点回帰か!」
ボケ「はいどーも!ありがとうございました!」
ツッコミ「終わったよ!」
二人「どうもありがとうございました!」
どうもありがとうございました。