5話 ドゲドー赤毛と茶髪さんを気に入る。
赤毛ちゃんと茶髪ロングさんを十分に堪能した。された? まぁ、いいか。してから一息つくと、二人が寝息をたてはじめた。
俺も寝ようと思った。思ったんだけど……ちょっとなんか寝付けない。
なので、なんとなく……そうなんとなく、食料をパクって来た商人の街に転移して散歩することにした。
そしたら酒盛りして騒いでるバカを見つけたので、そのバカに向けて金貨を何枚か投げつけてストレス発散して、バカが
「いってぇっ! ナンダコレ?」
と何かを拾うのを見たら、なんか眠くなってきたので家に戻った。
そしたら赤毛ちゃんが起きていたらしく、なぜか涙目でギュっとしてきたので、よしよししながら一緒に眠った。やわこい。うふへへへ。
翌朝、今日の立候補者が来てくれた。来てくれたんだけど、とりあえずしばらくの間赤毛ちゃんと茶髪ロングさんをじっくりしっぽり楽しみたいので、二人に飽きるまで待っててとお願いをすると、二人がなぜか喜んでた。
ヒャッハーされて喜ぶなんてドMに違いない。
今日はSMプレイでもしてやろうか。くふふ。
あれ?
二人ともここに住むの?
なんで?
まぁ、いいか。
したいようにしたらいいよね。
う~ん。
……あれだな。
どうせならこの家を改造したいな。
具体的には風呂が欲しい。
で、ローション風呂&アワアワプレイをしてみたい。
思い立ったが吉日。
二人に相談だ。
え? なに言ってるかわかんない?
しゃあないから俺が作るか。
二人は部屋でも片付けたり掃除してればいいさ。
え? 見たい? 一緒にいたい? しらね~よ。
まぁ勝手についてくるんならいいんだけどさ。
外に出て、土に触れて、粘土質をまとめて…………って、ここの土は粘土質あんま無いのな。めんどくさい。
ちょっと転移するからくっついて。
違う違う。そうそう。
もっと腕に胸を押し当てるようにぎゅっとね。
そうそう。 くふふ。
ほい。転移。
あ、うん。ここ魔界。
良質な粘土多し。
あ~。へんなワンころいるの怖いよね~うんうん。
大丈夫。雷撃て~い。
あ? あの虫も怖い。
うーん。めんどくさい。
広域殲滅エネルギー弾撃っちゃうぞう?
「くらえっ! ビッグ○ンアターック!!」
うん。静かになったね。
じゃ。工作するよ?
粘土を魔力で大きめの形の風呂を形成して~。
水魔法で水分を抜いて、それをしっかり焼きます。
ん? こんな感じで出来るだろ?
違ってても俺の魔力は優秀だから大丈夫。
よしゃよしゃ。いい出来だ。
ついでに洋式トイレも作っちゃおう。
…………
ほいほい。出来たので家に転移。
置きたい場所は……ここでいいか。
ほい転移で設置。
あ、ちょっと商人の所にいってきますよ。
転移よいしょー。
おい。そこのバカ。
水をヌルヌルに出来るようなヤツ。
ヌルヌルは食べても安全なヤツなよこせ。
アレだよ、アレ、アレ的なアレだよ。
ニヤニヤすんな。はよ渡せばーかばーか。
強奪するにきまってんだろ。じゃあなばーかばーか。
ただいま~。
さて、風呂を水魔法で満たして……火魔法で適温に……
おお、おお。いいよ。
風呂だよコレ。
だめだ。もうたまらん。
先に入る。俺今すぐ入る。
あああああ~~~~……
……最高やで風呂。
おうふ。二人がストリップしてる。
けしからんもっとやれ。
そしておいでおいで。はよ入ってみ。
そうじゃろう、そうじゃろう。
風呂は天国じゃろうて。
天国見せてあげたんだから、ちゃんと俺にも天国みせてよ。
そうそう。なんかコレを混ぜると水が『ヌルヌル』になるらしいよ。
ほら混ぜよ混ぜよ。
なーんへーきへーき。
おおう。
えらいヌロンヌロンになったでコレ。
ん? ヌロンヌロンの使い方なんて俺しらんよ。
頑張って工夫して俺に天国見せてね。
お。
そうそう。
あ~……それいいわ。
……え?
ちょ。
えぇっ?
あ、それ。
あ。アー……
ビクンビクン
…………
天国見せてとか迂闊に言うもんじゃないね。
本気の女の人は、天国どころじゃないものを見せてくれることを初めて知りました。
うん。満足したから、もう寝よう。
早く寝よう。
***
おはよう。
え??
二人ともめっちゃレベルが上がった?
良かったね。




