表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元聖人勇者 改め ドゲドーです。  作者: フェフオウフコポォ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/64

39話 ドゲドー奴隷になる。


 おっ?


 おっ??



 …………牢?



 んんっ??



 ……え~っと…何があったっけ?

 思い出せ俺。



 ……王都に転移してー


 ……酒場を探してー


 ……やっぱ王都でも、深夜だと酒場やってなくて彷徨さまようハメになってー


 そうそう。

 怪しげな酒場が開いてたから入ったんだな確か。

 うん。俺よく覚えてる。



 んで、そこでエール頼んで飲んだら急に眠くなってー


 まぁ解毒して起きてメシ頼んで―


 エール2杯目飲んだら、また急に眠くなって―


 また解毒してメシ食ってー


 メシ食い終わったら安心して寝ちゃったんだっけ??


 ……疲れてたからなー。




 おう!?


 あ。納得。

 首になんか付けれらてるわ。これあれかな?

 女達が捕まってた時の『奴隷の首輪』とか言うやつかな??



 お?? なんだ?

 猫耳男??


 早く逃げれ?

 ん??


 本契約される前に逃げれ?


 やだよめんどくさい。

 俺ねむいもん。

 昨日頑張りすぎて眠いから寝る。


 うるせーよ。さっさと出てけや。


 ……


 なんだアイツ。

 さ、寝よ。




***




 ……


 ムニャムニャ……あ~~……


 ……正直たまってるわー。

 なんか色々溜まっちゃってるわ―。


 くそう。寝付きにくい。


 ……



 ?


 ??


 首輪ピリピリさすなやっ! うっとおしいっ!



 ……あ? なんだテメー。


 はぁ? 起きろ?

 ついてこい??

 あ? やんのかコラ?



 何首輪ピリピリさせてんだよ? くすぐったいわ!

 でも笑うほどじゃね~な。この程度のくすぐり拷問なんざ効かね~ぞ??


 ……まぁいいか。


 なんかそろそろ現状把握したくなってきたしな。


 へいへい。ついて行きますよー。

 ほら案内しろ。うろたえんじゃねーぞこら。


 おせーんだよ。はよこいや!




***




 猫耳~………

 …………おばさんかぁ。



 うーん。

 まぁ……う~ん……




 お。なんか一回来てた猫耳男……と。

 うへへ。


 猫耳娘~♪



 ……あ?

 あ~。


 猫耳娘、魔族っぽいな。


 あ~……はいはい。

 現状把握。

 そういう事か。




 ん? そだよー俺勇者。

 元だけどな。


 すんげー笑ってんな猫耳おばさんと猫耳娘。

 つられて笑っちまうぞ? フハハハ。



 ん? なんで首輪ピリピリする??

 あ~。まぁ、乗ってやるか。



 ぎゃーーーっ!

 いたいいたいー。

 やーめーてー。



 おお。すっげぇ笑ってる!

 あれか? 俺コメディアンの才能まであったか!

 いーねー。


 ………


 って何やってんだ? 俺。



 お? なんだ勝手に盛り上がってんぞ?

 『勇者の力を使ってこの世に混沌を、さぁ娘よ勇者と契約を』だって?。


 まぁ、やっぱ災厄の種なんだろうな。この猫耳娘。

 猫耳おばさんは洗脳されてるっと。



 じゃあ猫耳男は??


 ……ん~?

 よくわからん……が、敵じゃなさそうだし……気にしなくていいだろ。



 しかし……

 …………うんむ。


 半分魔族とは言え猫耳娘……


 かわいいにゃん。


 ぴっちぴちにゃんにゃんだな。うん。

 俺、実は犬より猫派だしな。うん。


 おー。

 猫耳娘近くで見るとさらに可愛いな~。

 これは殺害できないわー。どしよー。



 あ、そだ。

 猫耳娘、真正面にいて近いし俺の首輪はずしてつけちゃえ。


 ほれ。



 ……



 お?


 おおおおおおおおっ!!!

 おばさん超うるせぇっ!!!!



 金切声はたまらんって!


 あああ! もう!

 洗脳解除っ!!



 お?

 ポヤっとさんになった。


 ……ふぅ。


 あ。 猫耳ちゃん固まって~ら。


 殺されるよりマシでしょ? にゃんこさん。




 なんだ??

 状況わかんねーか猫耳男。

 そりゃあそうだわな。


 あのさ、このおばちゃんさ。居なくなったと思ったら、突然帰ってきてこの娘を生んだんでしょ?

で、娘あっという間に成長してビビったでしょ?


 やっぱりかー。

 じゃあ説明してあげるわ。

 俺、超やさしーから。



 おばちゃんは悪いヤツに洗脳されてソイツの子供産まさせられたのよ。

 で、その子供は世の中を壊そうとする悪い子なのよ。


 一応おばちゃんの洗脳解いた。

 けど、その代償に今は記憶喪失になってるから。



 あ~………ごめんな。

 母親だったか。


 でも洗脳されたままよりはマシでしょ?


 へ~……元々奴隷商だったけど、急に悪質な事するようになってオカシイと思ってたのか。


 じゃあ、やっぱり洗脳解いてよかったじゃん。な?

 まぁ、面倒みてやれよ。な?



 猫耳娘?


 ……うーん。

 普通ならサックリ殺害するんだけど……ね。チラッ


 どうしようかなぁ………チラッ



 まぁ、ノリで奴隷の首輪しちゃったしぃ? チラッ


 俺の奴隷にしておけば……悪さできないから生かしとこうかなぁ? って悩み中。チラッ



 ……そっか。

 一応妹だから生かしたいか~。うんうん。


 おーけーおーけー!

 君の兄妹愛に俺は感動したっ!

 君が生かしたいと言うなら仕方ないよなっ! うんうんっ!


 ただなー……俺がしつけしてあげないと危ないと思うんだ。

 世の中的に。うん。

 だから、ぜーんぶ俺の思うままにしていいなら生かしておいてもいいかなー。



 そっかそっか。

 全部オーケーか!


 よっしゃ! じゃ、本契約して。


 俺ご主人様。

 猫耳娘奴隷。


 はよ! 今すぐ!!

 はよはよっ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ