16話 ドゲドー解呪をがんばる。
おーい? 犬耳ちゃん?
なんでピクリとも動かない?
犬耳ちゃ~ん?
いや、じっと俺を見てるだけじゃ俺はな~んにもわかりませんよ~。
そのお口でしゃべってくださ~い。
つんつん。
お~い。
……
もみもみ。
おおっ!! これまでにない素晴らしい大きさであるっ!!
って、イッテェっ!!
なんだ!?
あぁなんだ。赤毛ちゃんの電撃か!?
……って、犬耳ちゃんに触ってる時にやったら……
おわーーっ!?
犬耳ちゃんが『見せられないよ』状態になっちゃってるじゃんっ!!
茶髪ロングさん回復っ! 回復はよっ!
あ。俺も回復使えるんだった。いっけね。
***
なんとも無い? 犬耳ちゃん。
そっか辛うじて瀕死で助かったか。
そっか良かった~……
まったく赤毛ちゃんも気をつけな……って、おう、めっさ反省してるっぽい。
で、何?
さっきの行動は? 犬耳ちゃん。
へ?
ご主人様?
おう……
…………悪くないね。うん。
悪くないよ。うん。
あ。
でも仕えるとか勘弁な。
だから却下だ却下。
はぁ? 理由?
んなもん面倒くさいからに決まってるだろ~が。
あ~いい、いい。
はいはいは~い。やなこった~。
てゆ~かとりあえず村案内してよ。
俺らの目的、村観光だし。
***
あ~……完っ全に忘れてた。
こえ~よ。魔族の母犬。
超ガルガルしてんじゃん。こっわ。
え?
洗脳解けるかって?
ん~。やってやれないこと無いと思うけどさぁ。あれだよ?
こういう洗脳って、諸々上書きしてるヤツだから解除しちゃうと大抵の場合は記憶喪失になるよ? いいの?
まぁ……言わなくてもいいわ。
それでも今よりはマシだわな。
…………
しかしなんだ……この母犬……まだまだピッチピチじゃんね。
ギリ10代だったりすんじゃね?
てゆ~か犬人族は基本巨乳なのか?
豊満で大変素晴らしいでありまする。
さっきの犬耳ちゃんの『ぽにぽわんふにょん』感。
中々にたまらんかった。
……
あ。
俺ド外道。
悪いこと思いついた。
遠慮しない。
俺容赦なし。
は~い。みんなぁ~。ちゅーもーく!
俺ね! 解除頑張っちゃうよ!
うん。超頑張っちゃう!
ただこれな~、かなり高度な技術を要するワケなんだわ。
つまり、かなり時間かかっちゃうんだわ。
ん~。多分明日の朝くらいまで? 一晩かかるだろうなー! かかるわー!
で、さらに集中力もかなり必要になるんだな。
だから人気のない所で、この母犬と二人きりになってやらないとできないんだわ~。
あ~。ほんとマジしんどいわ~。
しんどいけど仕方ないもんなー! 俺が骨折らないとだもんなー!
うん。
そゆこと。
みんな近づいちゃダメ。
近くに来るだけで気配で俺の集中乱れちゃうからね。
うんうん。
これも解除の為やからな~。
しんどいけど俺も頑張るわ~! うん!
よし、始めるから散れ散れ。
赤毛ちゃん達は観光でもしてゆっくりしてなさい。な? な?
あ。そだ。
犬耳ちゃんは後でご飯持ってきて。
お腹は減るもん。
あ? なんでみんなジロジロ見てんのよ?
腹減るのはおかしくねーだろーがよー!
ほれほれさっさと散った散った~。
ホレ散れー!
…………
……うへへ。
ボインボインのガルガルさん。
お・待・た・せ。
うへへ。
ほい。洗脳解除っと。
おお。ポヤっとさんになった。
うんうん。可愛いやないか。うん。あれやな。表情で印象って大分違うもんやなぁー。
おうおう。
あれやな。大変やったな~。洗脳されとったんやで自分。
そうか。
わからんか。
ほかほか。
ところで子供生んだ記憶とかあるか?
そうか、これもよくわからんか。
ほかほか。
ん~~……あれやな。
今はわからんくても、お腹痛めた経験があるわけやさかい、これから違和感が出てくるかもしれん。
ポヤっとしとるな?
よくわからんか。そうか。
ほかほか。
したらな。とりあえず違和感出てきたらアレや。
もしかしたらなんか精神に影響するかもしれん。
せやから、そん時の為に今から仕込んどこ? な?
は? 子供仕込む時にする事いうたら決まってるやんか?
ん? んん?
ええやんか。ええやんか。
な~ん。天井の染み数え取ったらええんや。
そやそや。とりあえず流されとけ。
わからんでええねんええねん。ワイがちゃんと天国みせたるけ~の。
うへへ。
ほれ。脱ぎ脱ぎしよな。
まずはワンワンスタイルするんやで。
…………
うへへへ。
うへへへへへ。
いただきま~す!
***
おうご飯ありがと~犬耳ちゃん。
って、ご飯落とすなよもったいないっ!
……え?
コレ?
…………
……治療。
治療だよ。治療。
これは治療です!
大事なことだから繰り返し言うよ!
これは治療です!
いやいやいやいや。
違う違う! 治療治療! 大事な治療
……
あ~っ!
治療が! 大事な治療が今の犬耳ちゃんとのやり取りで、ちょっと難航しはじめた~!
あああ~っどうしよ~! 大変だわ~。これは手伝いがいるわ~。俺一人だけじゃ無理だわ~。アカン! アカンなぁ!
というわけで、おいで犬耳ちゃん。
うん。そうそう。
とりあえず、そこでワンワンスタイルになって。
ん?
……そう!
それっ! ご主人様命令っ!
うへへ。
うえっへへへへへへ。
***
やっべぇ……超受身を攻めるの楽し過ぎて夢中になっちゃった。
まぁ、いっか。
二人ともぐっすり寝てるわ。
俺もとりあえず、このふにょんふにょんに挟まれて寝てみよ~っと。
…………お~。
これは良いモノだ。
……これ…休ま……ぐ~。
***
……あ~……あ?
あ。おはよう。
犬耳ちゃんとポヤっとさん。
あ? うん。
そだよ? 普通に抱きたかっただけだよ?
なにか?
…………
えっ? いいの?
そなのっ??
……
じゃ、じゃあ折角だし! もっかいワンワンしよか。うん。
ほれ。
ほれ、はよワンワンスタイルになりーな!
おおっほほほ。
天国はココにあったか~。
うへへへへ。
***
みんなおまたせ~。
解除無事終わったよ~。
それはもうスッキリコンと。うん。
スッキリした。精根出し尽くした感あるわ。
あ。観光はどうだった?
そか~。特に見るとこなかったか~、それは残念やったな~。俺も残念やわ~見たかったな~。ほんとほんと。
んじゃ、もう見所無いんなら旅行の続きにでも戻ろうか。
行こ行こ。
……お?
犬耳ちゃんどした?
え? ついて来たいの?
……だから却下だって。
ご主人様命令な。ハウスっ!
そ、村で幸せに暮らし~な。うん。
おおっ?
どした赤毛ちゃんに茶髪ロングさんに、幼女。
急に抱きついてきたりなんかして。お?
お? お?
あ? 犬耳ちゃん諦めてくれるんだ。
いい子いい子。
まぁ……なんだ。
時々会いにくるよ。俺転移使えるし。
?
あ、知らない? 転移。
じゃ、ちょっと実演するわ。
それくらいいいよね赤毛ちゃん。
ん。
じゃ、ちょっとおいで犬耳ちゃん。
俺の腕ぎゅっとしてみ。
うん。豊満。 転移。
ね。一瞬で移動できちゃ――
…………うわぁ。
おぞましい。
……ごめん。変なとこ出ちゃったね。すぐ帰ろう。
っ!?
なんだとっ!? この俺が……背後を取られる…だとっ!?
……やばいっ!
コイツはマジでヤバイっ!
くらえっ! 俺の拘束魔法っ!
すぐに逃げるぞ犬耳ちゃん!
俺に掴まれっ!!
……な……ん…だと。
俺の拘束を受けて……まだ動ける……だと?
っ!?
嘘だろっ!?
行くぞっ! 犬耳っ!
領主の娘が服を脱ぎきる前に帰るんだっ!!
転移っ!!
…………うん。
今見たのは黙っとこか…犬耳ちゃん。
なんか……おぞましいもん見せちゃって…ごめんね。
でも転移できるのわかった?
うんうん。
気が向いたら会いにくるから。
ん。
じゃーねー。
ホレホレ。
みんなまた抱きついてきてないで行きますよ~。




