13話 ドゲドーは混乱している。
いや、フンスっ!
じゃねーよっ!
いくら鼻息荒くしても大人の階段のぼってないからね? 幼女。
キミは、ただ大人の階段を上る行為の触りの部分をちょろ~っと。
ほんとちょろ~っとの部分を覗いちゃっただけだから。
違うからね。
ほんと。
あ~…………なんだろうな。このやるせなさ。
幼女がどんどん怖い方に寄ってる気がする。
ってゆーか、今考えたら俺より肉食系ばっかじゃん、この村の女。
迂闊にヒャッハーすると結果こうなっちゃうの?
やだなー。こわいなー。やだなー。
もうヒャッハーできないなー。
なんて思っちゃうな。
……まぁいっか。
なんだかんだいっても気持ちよかったし。
それに新たにヒャッハーする目的もね~し。
お~。大盛りだ~。
朝&昼ごはんありがと~。
あ~……疲れた体にスープがしみるわ~うま~。
そういえば、赤毛ちゃんの料理美味しくなってきた気がするよ。うんうん。
え? 茶髪ロングさんは元々美味しいじゃん。うん。
俺どっちの料理も好きだな~。
だが幼女。
てめーはダメだ。もっと修行しろ。
あ。
…………お?
泣いてない……だと?
大人の階段上ったから。フンスっ! じゃね~よ。
あ? 旅行?
うん。明日出発ね。
用意?
あ~。そんなもん全然しなくていいしなくていい。
まぁ、装備もって行きたかったら持ってったら?
そんくらいだわ。
ん?
だって困ったら転移で帰るもん。
はぁ? 情緒がないとか意味わからんわ。
便利が一番でしょ~よ。
ん? 幼女?
連れて行くわけ無いじゃん。
あ。おい。
ちょ、おいおい。
大人の階段上ったんだろ?
な? 大人幼女? な?
…………
あ~……オヤツどこ~?
……へ?
連れてけ?
なんで? しかも二人揃って?
おい幼女。目を輝かせるな。ダメだ。
だって危ないだろ~が。
おう。
なんせ俺の手間が増える。
え?
面倒は二人が見るの?
……いや、うーん……
あ。そうだ。
爺とか母親とかの許可いるだろ?
あぁ。もうOK出てたの。
え~……
あ。でもそうだ、アレだよ?
幼女と一緒だと大人の階段のぼっちゃう行為は、ずっとお預けだよ。
多分一ヶ月くらい。
…………
いやいやいやいや! 茶髪ロングさん!
危険な旅じゃねーよ。ただの旅行だろ?
……って、赤毛ちゃんまで!
なにそれ、俺そんな死ぬかもしれないような、あぶねーとこ行く気ねーよ?
何だよ急に……ハードモードにする気ね~って、この旅行。
ほら~~……
幼女ボロボロ泣き出したじゃん!
そりゃ味方だと思ってたやつらに裏切られたらガン泣きにもなるわなぁ。
あ~あ。俺しらねーぞ。
おいで幼女
なぁ。かわいそーになぁ。
ん? 大丈夫大丈夫?
そんな危ないトコ行く気ないない。
おう。
幼女でも安心して行けるようなトコだ。たぶん。
行かね~とわかんね~けど。
だーかーら、怖がらせんなって二人とも!
急に何やってんだよ。
やーめーろ。
ほら幼女。抱っこしてやる。
俺の膝に座れ。
かわいそうになぁ。よしよし。
あ? 連れてくよ?
あれ?
…………
連れてかねーよっ!!
あ、ごめん。嘘嘘。
俺うそついた。
連れてく。連れてくから。な? 泣くな。な?
あれ~?