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47.すごいよ、ハルビン氷祭り

 秋月 忍様の夜語り企画、大遅刻したのがこちらのエッセイです。夜語り企画が発表された時から書くつもりでしたのに、結局提出できませんでした。「月は夢など見るはずもなく」の執筆で力尽きたんです。燃えた、完全に燃え尽きたよ……。(ジョー!!!)


 というわけで、今さらですがエッセイ更新。今回は、中国ハルビンの氷祭りのご紹介です。


 日本では北海道のさっぽろ雪まつりが有名ですが、中国にも同じように冬季に開催されるイベントがあります。それが、ハルビンの氷祭りです。12月下旬から開催されるこちらは、中国人に1度は行ってみたいと言わせるお祭りとなっております。おすすめ時期は、1月初旬から中旬頃。早めに行きすぎるとまだ設営中ですし、遅くなると氷が溶けてきます。ちなみに1月下旬に入ると中国の大学が冬休みに入りますので混み始め、2月の春節頃はありえないほどの混雑を迎えます。


 ハルビンでは三ヶ所で氷祭りが開催されるのですが、私はそのうちのひとつ「冰雪大世界(氷雪大世界)」に行ってきました。私が訪れたのはちょうど1月はじめ。天気は快晴で比較的暖かく、気温は-16度程度でした。ええ、そうです、ハルビンは世界有数の極寒の大都市なのです。ちなみに冬場の夜間の最低気温は、-30度ほどにもなるのだとか。命の危険を感じますね。それでも街中では、ハルビン名物のハルビンアイスを片手に写真を撮る若者たち。インスタ映えがここにも!(※中国ではインスタグラムは通常使えません)


 そんな場所ですから、会場以外も辺りは一面、氷の世界。さっぽろ雪まつりでは雪の彫像がメインですが、ハルビンの氷祭りでは氷の彫刻がメイン。それこそ全方向に広がるアナ雪の世界です。氷で作られたお城や教会には実際に入ることもできます。氷の建物のなかには、郵便局もあるんですよ。(大人的には、そりゃあエルサも危険視されるわとちょっと納得します。あたり一面氷にされちゃかなわんと夢のないことを考えてみたり)ハルビンを流れる広大な川が冬場は凍結するため、その川から氷を採掘して建設しているそうです。会場は街中よりもさらに寒く、携帯を裸のまま外に出しっぱなしにしておくと故障したりします。鞄のなかに入れていてもどんどん電池を消耗するので、モバイルバッテリーが必須です。


 念入りな準備と苦労をしてでも一見の価値はある氷祭り。昼間も綺麗なのですが、やはり見事なのは夜のイルミネーションでしょうか。よくもまあ氷の中に電飾を仕込んだものだよなあと感心する勢いです。氷のアトラクションもかなり巨大なものが複数あるのですが、何せ並びます。それこそディズニーランドも目じゃない勢いです。スノボなどのウェアを着こんで並んでいても、数時間待ちの行列は堪えますので、体力気力ともに自信があるかたにしかこのアトラクションは推薦できません。小さい滑り台(それでも結構楽しい)なら並ばずに好きなだけ乗れます。


 会場の広さは東京ドーム数個分という話も聞いたのですが、本当かな? けれど、実際に広いのは確かです。そのため、馬車が走っていて会場内をぐるりと案内してくれます。とってもお利口なお馬さんで、キュートです。もちろん有料で、1人あたり80元(約1600円)です。


 なお私はしょぼい手袋しか持っておらず、会場入りする前に、現地のローカルスポーツ用品店で慌ててスキー用の防水タイプを入手しました。2着以上買うと3割引だか4割引というセール中でしたので、店内で見ず知らずのおばちゃんと一緒に買って、無事に安い価格でゲット! 声をかけてくれた中国人のおばちゃん、どうもありがとう!


 ちなみに会場への入場チケットのお値段は、大人1名あたり330元(約6600円)、120センチ以上の子どもは200元(約4000円)、120センチ未満の子どもは無料となっています。うん、正直高いよね! 会場に着くまでに、そりやら、防寒着やら、カイロやらの押し売りが大量にいますので、うまくさばいて会場へ向かってください! なおこのそりは大変しょぼいので、使っている最中に破損します。会場内のゴミ箱には、粉々になったぺらぺらのそりの残骸が大量につっこまれていました……。


 それから、タクシーは白タクではなく正規のタクシーを使うことができるのですが、その正規のタクシーですらメーターを倒さずに価格交渉をしてきますので、行きの料金をしっかり覚えておく、必要があります。こういう価格交渉がいちいち面倒なんですよね……。


 というわけで、今回はハルビンの氷祭りのお話でした。良ければぜひ旅行に行ってみてください。1回行けば十分ですが、面白いですよ!

計算を簡略化するため、1元は20円としています。

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