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永遠の初心者と学ぶ、試験に出ない中国語  作者: 石河 翠@11/12「縁談広告。お飾りの妻を募集いたします」


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34.検索ができないことの不自由さ

 先日(といっても九月ですが)、中国に住む日本人の友人からいきなり変なメッセージが届きました。


「検索ってさ、GoogleとYahoo!以外に何がある?」


 要件はたったこれだけ。でも、私には何のことか一瞬でわかりました。

 そうです、とうとう中国ではYahoo!検索までが規制の対象になってしまったのです。マジかよ。


 もともと私が上海に住んでいた頃(数年前)の時点で、Twitter、Facebook、Google検索は中国国内から利用することができませんでした。LINEが規制されていたこともあります。(今はLINEは繋がるみたいです。当時、LINEショップが中国国内にあったのに、LINEが使えなかったという矛盾ですよ。意味不明)pixivなんかも使えなかったんじゃないでしょうか。


 その代わりに、中国版Twitterの微博ウェイボー、中国版LINEの微信ウェイシンがあり、検索といえ百度バイドゥです。もちろんこれらの中国のツールには検閲が入っているので、「中国版検索してはいけないワード」「書き込んではいけないワード」というものが存在します。日本の「検索してはいけないワード」はグロ画像のブラクラ踏むくらいで済みますが、中国の場合は下手すると国外退去とか逮捕とかの可能性が出てくるので笑えません。


 時勢や派閥によって、規制ワードもちょくちょく変わるようです。最近では、とあるディズニ◯のキャラクターが規制対象になっていたという噂を聞きました。嘘でしょ?! これが本当なら、時の権力者はめちゃくちゃ心が狭いですね。そのとある単語(キャラクター名)というのが、ネットでとある大物政治家を示す言葉として使われたせいだとか。本当かな?


 ちなみにVPNというものを通せばこれらの規制対象のものも、見れないこともありません。ただ基本的に有料な会社が多くて、かつすぐに政府の規制がかかってしまいます。場所によっても様々ですね。北京に近い方がより厳しいかも。あとはお住まいのマンションなどでも厳しさの度合いが違うみたいです。私は契約しましたが、お金の払い損でしたね。業者を見る目も必要です。


 いたちごっこ的に政府もつぶしていこうとしているわけですから、政府の規制で利用不可になっても返金は基本的にありません。だってもともとが違法ですからね。昔、上海で日本人向けのVPN業者をやっていて、儲からないと辞めてしまった日本人を見たことがあります。あの人、今は何をしているのかなあ。


 そしてこの中国の規制、中国国内で大きな会議をしている時は余計に締め付けが厳しいような気がします。友人に、中国で何か会議があっているんじゃないのと聞いたら、「よくわからない」とのこと。なるほど、目の前にネットがあっても、検索できなかったらわからないことを調べることもできないんですよね。規制の怖さを目の当たりにしたような気分です。


 ちなみに中国では、例の演説が三時間超えであったということが話題になった会議が開催中ですね。会議が終わったら、規制が緩くなると良いのですが。


 ということで、規制が当たり前の不自由な中国のネット事情のご紹介でした。

 まあ、いつの日かGoogleが解禁になっても、Googleマップは解禁にはならないだろうなあ。中国、いたるところに軍事施設ありすぎですもん。風光明媚な観光施設の真横に軍港があるのはマジで勘弁して欲しいです。うっかり写真をとって捕まりたくないです。しかしGoogleマップが使えないと、Pokémon GOは解禁にはならないんでしょうねえ。


 友人にはとりあえず、「goo検索」をお勧めしたのですが、とても使いづらいとのことです。Yahoo!、Google、goo以外でオススメの検索をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。(私も基本的にGoogleしか使わないから、よくわからなくて)


 そして中国国内に旅行でいらっしゃる皆様、中国国内でGoogleの機能は基本的に使えませんのでご注意を。いきなり道端の日本人旅行者に「翻訳も音声機能も何もかも使えない!」泣きつかれたことがあります。Google以外のアプリをダウンロードしていくことをお忘れなく。(あの時は、見ず知らずの方をアテンドする羽目になって大層疲れました)


 いやあ日本ってやっぱりいいなあ。(結局そこに落ち着く)

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