3.近所のあの子は「伪娘」候補?
先日、近所の奥様にお会いしたところ、悩ましげにため息をついていらっしゃいました。
聞けば、そこのお宅の息子さんがプリキュア大好きでちょっと心配とのこと。お姉ちゃんの真似っこならまだ気にならないとおっしゃる奥様。ああ、そこのお子さまは一人っ子でしたっけ。
確かにちまたでよく見かける姉弟さんたちの会話は可愛らしいものです。
お姉ちゃんがピンクのお洋服を着ているから、自分もピンクがいい。
お姉ちゃんがリボンの髪ゴムやお花の髪留めをつけるから、自分もつけたい。
お姉ちゃんかプリキュ◯が好きだから、自分も仮面ライダ◯よりプリキュ◯ごっこがしたい。
とはいえ最近のプリキュアは、「女の子だってヒーローになれる! 男の子だってプリキュアになれる!」みたいな雰囲気があるので、好きなものを好きと言っても良いのではないかなあと思うのですが、やっぱり難しいのでしょうか。
そんな話を家庭教師の先生にしてみたところ、先生はにっこり笑ってこう言いました。
「まだ小さいから大丈夫ですよ。それにもし『伪娘』や『娘炮』になっても、可愛いから問題ないですよ」
本日も出ました、試験に出ない中国語。
『伪娘』は、繁体字で書くと『偽娘』です。
どうでしょう、何か思い当たりませんか?
そう、日本語で言うところの『男の娘』です。
では『娘炮』は何でしょう。
『娘』という言葉は、動詞になると『なよなよする』という意味で使うことがあります。
つまりこれは、『オネエ』という意味になるのです。ただし当たり前ですが、おおっぴらに人に向かって使わないでくださいね。中国の質問サイトで、人にこう呼ばれて悲しいという相談を見たことがあります。
いや、先生、全然大丈夫じゃないと思うんですけど。え、なにこれ、ツッコミ待ち?
ついでにもう1つ。
『人妖』と聞いて、どんな想像をしますか?
ヒントは本日の話題、そしてタイでしょうか。
正解は、ニューハーフです。
中国では『人妖』と言うと、とっても豪華な衣装を着てショーも行う、エンターテイナーとしての要素が強いのだとか。
それにしてもすごい単語ですね。
ちなみに性転換した方のことは、男女問わずに『変性人』と呼ばれます。性別を変更した人というのは、まさにその通りですね。
こうやってみると、日本同様細かく分かれているものですね。ああ、しゃべりたい、しゃべりい。役に立たない知識だけど、誰かに言いたい。けれど、お悩みを教えてくださった奥様には絶対に言えませんしね。
ということで、しゃべりたくてたまらないのでこっそりエッセイを投稿しているのです。
結構へえボタン、押したくなりませんか?(時代が古いでしょうか)