23.兄か弟か、それが問題だ
下ネタが入ります。苦手な方はご注意ください。
私が小学生の頃の社会の教科書には、こんな記載がありました。
「中国語から、『お兄さん』『お姉さん』『弟』『妹』という言葉が消える?」
そう、実はこれ「一人っ子政策」の解説です。子どもが一人っ子になれば、兄弟姉妹を指し示す言葉は消えるかもしれないという観点から、一人っ子政策についてわかりやすく論じた良い文章だったように記憶しています。いきなり他国の政策について言われても、小学生にはピンときませんからね。
結局のところ、血の繋がらない子どもたち同士でも自分より年上でしたら「哥哥(gege/ガーガ)」(お兄ちゃん)、「姐姐(jiejie/ジェジェ)」(お姉ちゃん)と呼び、自分よりも年下の小さい子にでしたら「小弟弟(xiao didi/シャオディディ)」(弟くん)、「小妹妹(xiao meimei/シャオメイメイ)」(妹ちゃん)と呼ぶわけです。
言葉が無くなることはありませんでしたし、「一人っ子政策」は「ふたりっ子政策」へと方針転換をしましたので、今後も無くなることはないでしょう。さてここまでが真面目なお話。ここからはまた例によってアレなお話に入ります。
子どもたち(に限らず、メンズもかな?)って、どうしてああも「ちんち○」という言葉が好きなんでしょうね。
ちなみに中国でもクレヨンしんちゃんは大人気で(一時期著作権の裁判でとても話題にもなりましたよね)、よく子どもくらいあるサイズのぬいぐるみが売ってあります。ちんち○丸出しで。自重しろよ! そして本家の日本では、「ぞうさん」や「けつだけ星人」は封印されていると聞いているのですが、その辺りどうなんでしょう。
さて、その有名な「ぞうさん」のシーンは、中国語訳では「小弟弟」と吹きかえられていました。まあ吹き替え版によってよく台詞も変わりますので、今は「大象(象の意味)」とそのまま言っているかもしれませんが。
ところがこの「小さい弟くん」は、こっそり成長するのです。ある程度の年齢を過ぎた男性の場合ですと、「小さい弟くん」は「二哥(er ge/アル ガー)」(二番目の兄貴)と言うこともできます。まさかの弟から兄へのジョブチェンジ。
じゃあ一番目の兄貴は一体誰なのでしょうか。日本語の場合は、「息子」などと言うことのできるアレですが、所変われば「息子」は「弟」になったり、「兄」になったりするようです。不思議ですね。
一応、別の言い方もあります。鶏を意味する「鸡(ji/ジー)」は、「鸡鸡(jiji/ジージー)」と重ねて言うと「ちんち○」の意味になりますし、もっと医学的に男性器などという言い方もありますが、私が理解できるレベルのテレビや映画のネタとして聞くときには「小弟弟」が多かったように思います。
というか高尚なエロ表現されても私には理解できませんからね! もしかしたら「男男小説」好きの家庭教師の先生の愛読書には、「僕のエクスカリバー」的な表現が山のようにあったかもしれません。聞けばよかったですね! 惜しいことをしました。
なお妹ちゃんを表す「小妹妹」で、女性の方の下半身を指すことになるようです。けれどやはり中国語でも女性の下半身を指す言葉は、日本語同様におおっぴらには言うべきものではないそう。貧乳はネタにしても良いそうですが。ネットで、「貧乳写真」を撮るのが流行ったことがあるくらいですから、事実なのでしょう。(遠い目)
なお今回の単語はもしも使う場合には、十分に場所と相手をお選び下さいませ。石河は万一の際の責任は取れませんので、どうぞ悪しからずご了承下さい。




