20.「超市」はまさにスーパーだ
やや下ネタが入ります。苦手な方はご注意ください。
最近のスーパーのレジ横には、いろいろなものが売ってありますよね。ついついレジ待ちの時に手にとっては不要な買い物が増えてしまうという方も多いのではないでしょうか。私の天敵は電池やガムにゴミ袋。「そうそう、ちょうど切らしていたのよね」と手に取ることの多いアイテムです。(いや、まあ切らしている時点で買わなければならない必要アイテムなのですが)
中国語では、スーパーは「超市(chao shi/チャオシー)」です。コンビニは「便利店(bian li dian/ビエンリーディエン)」です。漢字見たまんまですね。
さてこの、スーパーのレジ横に並んでいるアイテムは、国によってこうも違うのかと愕然としたことがあります。中国のローカルスーパーのレジ横、一体何が並んでいると思います? 前の人がやっぱり買わないと言って放置した商品?
それももちろんあります。レジの人は売り場担当でないので、その食品を元に戻す作業はやりません。完全に無視します。したがって溶けかけの冷凍食品やら、傷み始めた生鮮食料品が変なところにあるのは日常茶飯事です。
けれどそうではなく、商品として戸棚に常備されているものが驚きなのです。そう、中国のローカル系スーパー(たまに日系デパートでも)のレジ横には、ずらりとコンド○ムが並んでいたんです。(南方の上海とか、北方の一部都市だけでしたらすみません) いやあガムに混じって大量のゴムが並んでいる光景って、びっくりです。シャレかよ!
大抵の大人がぐずる子どもたちをなだめるときの常套句は、「それは大人になってから」。でも、まさに本気の「大人用」を並べられたらどうすりゃいいのさ!
しかも各種メーカー取り揃えられております。お徳用パッケージだったり、一個買うともう一個プレゼントだったり。慎みとかないですね、あの売り場に。レジ横なのに、ジェルとか売ってあるんです。泣いていいですか? ちなみに避妊具にはいろんな名称がありますが、記憶に残っているのは「安全套(an quan tao/アンチュエンタオ)」っていう名称です。ああここでもまた、読んで字の如くなのね……。
え、恥ずかしがる私が子どもなのかしら……。まあ最近まで一人っ子政策でしたので、避妊というものが当たり前だからかもしれません。(最近、一人っ子政策は高齢化の影響等を受けて二人っ子政策に切り替わりました)
まあ避妊具は仕方ない。望まぬ妊娠や性感染症防止には必要不可欠です。あれくらいオープンなのは、むしろすごいことかもしれません。私の心はまだ時代に追いついていませんが。けれどね、行き過ぎっていうのもあるんです。
当時の上海のFamily Mart(中国では、Family Martの名前は「全家(quan jia/チュエンジャー)」です)にはレジ横にアレが売ってあったんですよ。そりやぁもうゴムどころの話じゃありません。それは……「震震棒(zhen zhen bang/ジェンジェンバン)」です! もうアレですよね、解説しなくてもわかりますよね。こちらも読んで字のごとく、アレですよ、アレ。十八禁コーナーに置いてあるやつです。
そんな蛍光色のどぎついもんが、ホットドッグとかおでんケースの横に並べて売ってあったんです。バカかと。もう少し売り場を選べと。当時は独り身だったから大丈夫だろうって? いえいえ、このとんでもないものを発見した時、私は当時の上司のご家族のアテンド中でした。レジでの支払いの時に、これを奥様が目にされていないことを祈るばかりです。(……たぶん見てる)
レジ横のトラップ、次は何が出てくるのか戦々恐々としている石河でした。




