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2.「同志」と呼びかけてはいけません。

 古い教科書をお使いの方は要注意!


 少し前の教科書には、こんなフレーズがでてきます。私が6年前に購入したテキストにも掲載されています。


同志(tongzni)!」(=こんにちはと男女問わず誰かに呼びかけるとき)


 このフレーズを見たとき、先生はにやりと笑いました。


「石河さん、それ本当に使っちゃダメですよ」


 『腐女(funu)』の先生は何だか楽しそうです。

 そう、時代は変わってしまったのです。以前は、Mr.やMs.として広く使われた『同志(tongzhi)』という言葉は、今は本来の意味では使いません。


 もしも本来の意味で使う場合があるなら、それは抗日映画や抗日ドラマくらいみたいです。あとは、政治的な特殊な場面とかかな。


 中国の若い人が日常会話で『同志(tongzhi)』という言葉を使っていたら、それは『ホモ』という意味です。まさかの意味の飛躍に驚きです。ちなみに私が10年前に購入した辞書には載っていません。最新版には載ってるのかも。


 ちなみに『レズ』のことは、『拉拉(lala)』と言います。

 おててをつなぐことを中国語で『拉手(lashou)』というのですが、中国人女性は同性同士で結構手をつなぎます。そこからきているのだそうです。


 ちなみに先生曰く、小説や映画、テレビの中はともかくとして、リアルな『同志』には興味がないそうです。


「『男男(nannan)小説(xiaoshuo)』は、小説の中の世界だからいいんですよ。これはファンタジーなんです。現実の私とは関係のない世界だから、男の人にも自分が『腐女(funu)』だって言えるんです。もちろんリアルな『同志(tongzhi)』が好きな『腐女(funu)』もいると思いますけどね」


 うふふと笑いながら微笑む先生は、意味深です。

 



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