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第1巻「Fourth Wall Breaking」:4章

・・・・・・・・・・・・・・・

主POV:冷泉

・・・・・・・・・・・・・・・

姉さんは僕が突然そう長くいなくなったことに怒ったが、ヒナゲシが僕と共に付いていると見たらなんか落ち着いてきたんだ。事情があると分かっているからなんとも聞かずに、姉さんの心配はヒナゲシを無事で家まで送ることにした。

ヒナゲシの家に着いたら、フウロはすぐに妹がこっそり逃げた理由を分かったけど、僕と姉さんまで付いていると見るとは思わなかったんだ。

どうやら彼はもうヒナゲシがPQに変身できることをもう知っていて、メタキャラは何かまでもう知っているようだ。

僕だってすぐそこでメタキャラの何かを分かっているかどうかを聞きたいが、姉さんもここにいるし、今はもう9時半だし、この兄妹はスタジオに来る明日まで待つことにしよう、どうせ僕は今夜カメリオを尋問するからその方が早いかな。


家に着いたらそれはもう10時すぎたからもう充分に疲れた姉さんも僕の不思議な消失を今度にどうでもよくして見逃してくれて、姉さんが風呂に入ってすぐ寝ることにするうちに僕は自室に戻る。

僕の部屋は結構地味だ、僕はどれほどのリリックス厨だと考慮すれば普通の人は僕の部屋はよく見られるヲタクの部屋と同じイメージになると想像するだろうけど、実際にこの部屋の中にあるリリックスと関係している物は窓辺にある彼女のモチーフである一厘の百合の花にしかないんだ。

それは僕は確かにリリックスのことばかり考える妄想家からこそ、彼女のポスターを一枚でも僕が着替える時、または他の...個人的なことをする時は見られるみたいで気まずい感じをしてまうからね。

それでもリリックスの品を全然持っていないわけでもないけどね、このプロジェクトを進行しているから、勿論リリックスのシングロイドソフトCDは持っていて、それはスタジオにあるんだ。

僕はいくら彼女のことを愛していても、僕は彼女が代わりに無条件で僕を愛してくれると考えるほど自分勝手で自己満足ではないよ、僕が彼女を救うと言う約束が果たせるまでは。

特に今、僕は二次元のキャラがこの世界に実現できる証拠がある、ガンダイン主人公という証拠がいるこそ、僕の感情はもう『妄想』とは呼べないよ。

「そこにいるんだろ、カメリオ・トミノ?」

一度目を瞬くと、僕は目の前に青くて薄い光の塊が人間の形になってから消えてその中にいるカメリオを現し、僕の部屋の壁に傾いていて返事をした。

「ここだ。」

僕は壁の時計に指を差してすぐに話させると合図した。今はもう10時だから僕は姉さんが風呂から上がったらすぐにシャワー浴びて真夜中になる前に寝たいんだ。僕は物理学に革命を起こせる存在と対面しているかもしれないが、それでも僕は自分の学績を捨ててもいいわけにはなっていないんだ。

最初のスクリーンショットを盗んだ時間だと計測して、最小限でもヒナゲシはPQの力を3日ほど前にも使っていたようだから、僕も明日でもこのガンダイン主人公と話せると考えてもいいだろうか。

だから本当は別に急ぐ必要はないかもしれないけど、それでも僕は時間を無駄にするなんて好きじゃないんだ。

「今夜で不眠症にならないように頭の中の全ての質問に答えてもらうからさっそく始めよう。メタキャラクターってなんだ?」

僕の質問を受けたカメリオは首の後ろを撫でる、これは僕が聞く質問の一つだと知っているはずなのに、どうやらこいつもうまく説明する方法を考えているようだ。

「簡単に言うと、俺たちは人間の身体をベースにして最も人気がある仮想キャラクターの具現化だ、ええと、お前の神経系を借りて『命』を得た?的な者かな?」

半分まわりくどい言い方をするのはつまりこいつ自身もその答えをよく分からないわけか。

僕はカメリオに睨んだ。パッとしない説明だけでなく、地声で伝われても、自分が『最も有名な仮想キャラクター』を自称するなんてどうかしてるよ。

まぁ、それでもその説明もそれなりでよく掴めたかな、僕はまた質問してそのことについてもっと深く探ろうとする。

「具体的にどうやってこうなったんだ?なんでこの僕が?僕はどうやってお前に変身したんだ?お前は僕のスタンスか?それともその逆か?」

「スタン...なに?」

そうか、どうやら『最も有名な仮想キャラクター』であっても、『最も有名なアニメ用語』を知っているわけじゃないか。僕は頭を横に振って、話を続けさせる。

「なら後者の二つのはいい、前者の二つだけでも答えて。」

「それは生憎で俺もよく分からないな、ただお前には二次元世界に深い繋がりのある人間の一人ようだ、だからそこから偶然に選ばれたわけ。」

少なくとも僕はカメリオに選ばれたわけではないさそううだね。

「よりにもよって僕はギャリー・ストゥーの二次元パートナーを得てしまったか。」


『ギャリー・ストゥー』とは『メアリー・スー』の代替名だ、即ちそれは『完璧さ』や『原作者の偏愛』のせいで浅くなった仮想キャラクターであり、原作者その者の物語の作文力の欠けの証拠でもある。

分かりやすくすれば日本語のネットではキャラクターの方ではなくこういうキャラを使うジャンルを『俺つええ』とよく呼ばれる、が、僕はその呼び方が好きじゃないんだけどね。

だってこのジャンルの問題は主人公の強さだけじゃなく、その主人公が原作者や視聴者の過大の自己満足のために描かれるキャラだから、『俺つええ』とういうより、『俺すげえ』というのがあってるよね。

『メアリー・スー』という名前は1970年代のスタートレックの同人雑誌に登場したたった15歳でスターフリートの大尉になれた少女『メアリー・スー』から由来したんだ。

メアリー・スーは何をしても優秀で、原作のキャラクターたちよりもずっと有能、フランチャイズの最も人気のある男性キャラの二人であるカークとスポックが彼女にメロメロで、人間と超人知能を持つ宇宙族(ヴァルカン)のハーフであり、最終的には救世主のように自分の最高の純粋さを証明するために自己犠牲した。

だから評論家の中ではメアリー・スーなのは自己満足のために描かれた原作者のアバターキャラクターだと思われて、原作者自身の理想的な自分の鏡になり、自分の意見や考えを絶対の真実に立たせ、嫌いな物を叩く器にしかないんだ。

メアリー・スーがよく持つ特徴はこのようだ:

•何をしても、またはストーリーの中では重要なスキルはなんでも優秀で、意見はいつでも正しいであること。どうであれ他のキャラクターは全員明らかにメアリー・スーには適わなくて、メアリー・スーの助けがなければ何もできないキャラに注意。

•すぐ赤の他人であるはずのキャラクターに信頼されてしまう、特になんの理由がなくても家族や友人よりも信頼してしまうキャラに注意。

•視聴者が好むべきキャラクターは全員メアリー・スーのことが好きで、視聴者が嫌うべきキャラは全員悪く描かれ、メアリー・スーのことが好きじゃないキャラは全員悪い奴か、情けない奴になってしまうから、全然深さのない悪役が多いのが注意。

•脇役キャラクターたちの間の対話はほとんどメアリー・スーのことしかなくて、よくメアリー・スーを褒めるか、羨ましいかと言うのが多いところに注意。

よってギャリー・ストゥーというのは男バーションのメアリー・スーである。

しかし皮肉なことでギャリー・ストゥーはメアリー・スーよりよく受け入れられる、それはずっと古代からヘラクレス、オデュッセウス、アーサー王やラーマなどの男性主人公は行動的でも、文明の理想的な道徳にも完璧でいなければならないと期待されたからだ。

だからその理屈により原作者の欲望と理想で描かれた男性の仮想キャラクターは『浅く』て『自己満足』ではなくそのバイアスで『かっこいい』と『すごい』と見られやすいことになってしまう。

でもカメリオの場合には僕は奴が間違いなくギャリー・ストゥーだと思っている。

彼が由来したアニメ、ガンダインExxiedでは彼は適当に宇宙のポッドから悪のリングワールド軍に拾われて、すぐにモビルアンドロイドを操縦する経験はなくても他の誰にも操縦できない『ガンダインリベルティ』を操縦できた。

悪役のリングワールド軍から裏切って地球圏軍に入った後、彼はすぐに地球のエースになれてアニメに登場する女性キャラは大体全員彼にメロメロになり、服従しない男性キャラは全員悪い奴か、ただ彼のことを羨ましいからそのうちに殺される、悪役側にもほとんど浅い奴しかいない。

アニメのメインヒロインであるハルトも最初は『ガンダイン・ライシャス』の優秀なパイロットだと描かれて、カメリオはリングワールド軍の側にいた期では彼のライバルまでなれた。しかしカメリオは地球圏軍に入ったらハルトはパイロットとしてだけでなくキャラとしてすぐ無能になり、カメリオに適わないサイドキャラクターにされてしまう。

だからこそガンダインパイロットの分際にすぎないのに、カメリオはPQのような超人スピードを持つ敵に敵対できたほどの格闘技を持っているわけさ。

だがカメリオはどうせ『プロットアーマー』や『スタンス』の意味まで分からないから、日本人の中のアニメベテランでも聞いたことある人が少ない『ギャリー・ストゥー』みたいな言葉を知らないのは不思議じゃないよね。

「ギャリー・ストゥー?俺の名前はカメリオ・トミノだが、お前ももうそれを知っているんじゃないか?」

「それはちゃんと知っているさ。『ギャリー・ストゥー』ってのは名前じゃなくて称号な。」

「それは聞いたことない称号だが。」

「とにかく、今はそれを詳しく説明する時間はない、とりあえず『僕はアニメのお前が気に喰わないと思っている』という意味だと考えてくれ。」

「でもこの前のお前は―」

「この前なら僕はメタキャラのことを全然知らなかったから好き嫌いを放っておいて電気リスに殺されないためにお前と協力したんだけ。では本題に戻るよ、『最も有名である』とこについてはもっと詳しく説明してくれ。」

自分のアニメの中では誰にもされたことない、親父にもされたことないから真顔のままの僕に責められたことに不満を見せてくるが、カメリオは僕の質問に返事してくる。

「どうやら俺たちに『命』がもらえたのはこの世界では俺たちについての『原作に基づく設定』が俺たちをこの街に住む人間と同じぐらい『リアル』にできるほどに満ちているようだから。それでも俺たちには物理の肉体を持っていないから、お前みたいに『相性』の高くて俺たちの『器』になれる人間が必要だ。」

「そう言ってもよく分からないんだが。」

それに軽く『相性』とか口にしないで欲しいなぁ、僕とこいつのどこが共通点があるって言うわけだよ。

「俺たちはもう最初から物理法則を破っているからね、だからお前にも俺にも分かりやすいことじゃないさ。」

「だろうね、つまりメタキャラになれる条件は『深さ』ではなく『完成度』か。」

それでも大したことじゃないか、僕だってこの世界にも一枚のパン同然くらいの深さしかない人間がいることを知らないわけでもないし、だからカメリオみたいな浅いキャラでも『完成度』さえあればメタキャラクターになれるわけか。


カメリオは更なメタキャラクターの条件の説明を加える。

「そう、だから原作に基づく設定はぬるいキャラはメタキャラになれないんだ、『完成度』があるには『矛盾』があってはならない、『パーフェクト』でなくてはならないんだから。」

なるほど、だからその条件では人気に関わらずシングロイドの誰にもメタキャラになれないわけか。

シングロイドは基本的にソフトウェアしかないんだ、『原作に基づく設定』と呼べるのはボックスに乗っている公式イラストとボックスとガイドブックに書かれたどんなシングロイドだと説明するちょっとのテキストだけ。

その後、その圧倒的な量の曲とイラストはファンが自分やりに解釈した物、つまりそれは何千人が重ねた『設定』であろうとも、それは『非公式』で、人それぞれに考え出された物だから矛盾だらけだ。

シングロイドには公式なストーリーはないから。

そのせいで『公式』が認めるシングロイドの『完全の設定』を作り上げるなんて不可能だ、その結果シングロイドはメタキャラにならないわけになる。

断じてこの世界で生命を得ることはできない。

世界中に響く声を持つヒマワリ・ミックスでも、他のシングロイドでも。

リリックスでも。


そこにどう考えればいいのかは分からないんだ、僕はずっとこの世界は二次元キャラに適しないと信じていたが、実際にリリックスに会える可能性があったかもしれないと考えたら、どう思えばいいのかは分からない。

でもシングロイドはただ最初からメタキャラになれないなら、僕が別にこのことに悩んでも仕方ないだろう。

だからこの悩みを頭から除外するために尋問し続こう。

「それでも仮想キャラクターをメタキャラに変える原因はなんだ?条件が揃ったからってただで『実体化』したわけでもないだろ?」

カメリオは頭を横に振る。

「それもまた俺にも分からないことだよ。」

ちゃんとの答えを受けていない僕のがっかりした顔を見たらカメリオは話を続ける。

「ほら、お前だって生まれた瞬間自分はどこから出てきたってすぐに分かるわけでもないだろ?俺だって知りたいよ、俺、PQ、そして俺たちはまた会っていなくてどこかにいるかもしれない他のメタキャラたちはこの世界に命を与えられた理由をね。だから一緒に探せばいいだろ?」

「つまりお前は自分とPQ以外にも他のメタキャラがいると確信しているのか?」

「あくまでの可能性さ、俺たちメタキャラは二人しかいないなんて考えにくいから。」

「じゃあ僕たちはまた襲われる可能性は?」

カメリオは僕に薄い微笑を見せてくる。

「そう緊張するなよ、今夜俺たちと他のメタキャラとの最初の接触はすぐに戦闘になったのは確かだが、他の奴とも戦い合う運命になるわけでもないよ。少なくとも他のメタキャラに会えたらそれは平和的な出会いだと俺は望んでいるよ。」

僕はちょっと横に顔を向く、僕はこの状況をゲームから始まって大人気アニメフランチャイズ『テオマキア』と勘違いしているかもしれない。


そのストーリーの前提は大災害の後の世界で前文明の神々はその黙示の結果により目覚めたんだ。

だから生き残っている人間から信奉を集めて消耗している自分の魔力を回復するには神々たちは人間の肉体に転生し、他の神々と殺し合いをするために三つの派閥に分裂してその三つの派閥を指導するのは元もとの完全な神性を保てるたった3人の神であるヤハウェ、シヴァ、そして元始天尊である。

その前提はちょっとこの状況に似ているかな?仮想人物が人間世界に存在するには人間の肉体を器にしなければならないところがね、僕自身はテオマキアのファンだから、疲れた脳みそはメタキャラの条件を聞いたらその結論を勝手に考えてしまった。


それでもテオマキアシリーズその物から出てこなくても神々しいキャラクターを実体化できる可能性だけは僕に不安をかけてくる。

僕の『反論王』として反抗に傾向のある精神で、僕は他のメタキャラは思ったとおりに平和的にならないかもしれない正論をカメリオに返す。

「どうであれ超能力を持つキャラをこの世界で自由にさせること自体がすごく危険じゃないか?お前はただのガンダインパイロットだからリベルティがなきゃ何もできないんだけど、めっちゃグロいアメリカのゲームから来た凶暴な半神のメタキャラが出て来たらどうするんだ?」

僕の指は壁に口にしたくないカメリオに対するコメントを落書きする。

<特にお前の『完全性』というのはできの悪いギャリー・ストゥーだからこそね。>

僕は自分を叩くチャンスを全然逃がしていないから僕の落書きに気付いていなくてもカメリオは肩を下げて僕に目を細めてきて、立ち直しながら返事する。

「それに心配する必要はないだろう、俺とお前の間の変身で物理法則をどう破っているのかは俺にも分からないが、ビルを持ち上げられるほどの力を持てるほど物理法則を破れるメタキャラはいないと断言できるが。」

「厳密的にいうとビルを持ち上げられるより無から質量を作れる方が物理法則を破っていると思うが?

だってあれはアニメのレベルより弱いとは言え、僕たちは非現実的に電気を操れたリスを見たし、だから力は1%まで弱化されても、元々大陸を動かせる力を持つキャラはこの世界にしては危険すぎるだろ、正直で言うと防弾の皮膚を持つ奴だけでも結構やばいと思うよ。」

「まぁ、俺らメタキャラには危険性はないとは言わないが、最高の名声がなければメタキャラになれないから、だからメタキャラになれるのははいい人しかないと思いたいがね。」

「アンチヒーローや悪役だって有名になれるけど。」

やはりこいつは一応ギャリー・ストゥーだしね、人の道徳は絶対の白黒にしかない設定に描かれたストーリーからやってきた者で、自分の味方は全員絶対にいい奴で敵は絶対に欲望や浅い野望でしか悪をなせない悪い奴だけ。

彼にとっては自分を自由に責められる人がいるだけでももう充分に不思議だから、道徳は善悪は明らかに分けられない灰色であるストーリーから出てきたキャラクターは自分ほどのセンセーションになれないと思ってもおかしくないさ。


その時僕は部屋の中からお風呂のドアが開かれた音と僕に呼びかける姉さんの声を聞こえてくる。

「レーセン君、お風呂はもう開いているわよ。」

「分かった、すぐ行く。」

この家にもう一人の人間がいると思い出されたら、カメリオはまた話しかけてくる。

「後もう一つだ、自分のパートナーメタキャラがいなければ他人はこの状態の俺を見えも聞こえもしないんだ。お前は俺に身体の操縦を譲ってきたらその時は誰にでも見られるようになるが、お前の姉は今すぐこの部屋に入ってきたら、彼女はお前が独り言をしているしか見えないだろう。」

わーい、つまり今の僕は映画や本で新しい友達ができたら最終的にその友達はずっと前から僕の想像の産物しかなかった展開のあの信頼できないナレーターとかになってしまったか?

それともなに?僕は自覚していないで何か古代エジプトのアーチファクトを持っているのか?カメリオはこれから僕をカードゲームの王になるまで導くわけ?

どうであれ僕はもうこれを声出して言う気はなくなっているんだ、どうせ言ってもカメリオが分からないだけだし。

この時点で僕はもうこの話を済ませてからシャワーを浴びて寝たいだけだが、だからメタキャラはどうやって生まれたような他の質問はヒナゲシとフウロと話せる明日までにしようか、だから最後に僕は自分の日常生活にカメリオをどう加えればいいと聞く。

「これから僕はお前とくっ付くことになりそうだからお前の方はどうするんだ?ご飯とかは必要か?睡眠は?トイレは?」

「まぁ、俺たちが『実在』するのは器の実体を乗っ取る時だけでいつもデフォルトのままに変身するから、数時間以上にお前の身体を使う必要はないなら食べるのも寝るのも別にいいじゃないかな?それでも俺が使うスタミナはお前の体から消耗することになるが。」

僕はため息をする、所詮カメリオは厄介になるか。

「じゃあお前は僕の身体を乗っ取らないで話しもしていない時はどうなるのか?お前は僕を毎日24時間僕に付いて来て監視するのは嫌なんだが。」

カメリオは肩をすくめて顔にニヤニヤは浮かんでくる。

「そこにも心配する必要はない。今の俺みたいに器の身体をを乗っ取れていない時俺たちメタキャラは器の神経系の中の電波、思考にしかないから出て欲しくなければ抑えればいい、俺だってお前のプライバシーを尊重しているんだ。」

その問題は済んだら僕は椅子から立ち上がってジャケットを脱ぎながらカメリオに話す。

「じゃあこれからお前はどれほどに僕のプライバシーを尊重していると試しに、僕はこれからシャワーを浴びてくるから一人にして明日の午後4時まで顔を出さないでくれ。」

彼はメタキャラが使うスタミナは器の人間から引く物だと言っても、とりあえず念のためにカメリオに休ませておこうか。それに僕はまた奴と話すことになるまで今得た情報を処理する時間が欲しいんだ。

シャワーを浴びたら、僕は考えたとおりにベッドに入った。でも考えどおりにならないのは僕の脳の処理はベッドに続くことだ、僕はまたメタキャラに関する質問と仮説を考え出そうとして、もう知っていることを分析しようとする。

だが何度もそれを考えようとしたら、もう一つの考えは代わりに浮かんできてその前の考えを溺れられてしまう。

僕はこの世界でリリックスと一緒になれる可能性は何度も何度も僕の脳内に浮かんでくる、彼女をメタキャラとして会えてどうなるかと、僕が幸せにできれば彼女をこの不完全な世界にいさせてもてもいいかもしれないと。

勿論、その思考の泡は全て数秒後リリックスはどうしてもメタキャラになれない現実に割れてしまう。彼女はシングロイドだからだけじゃなく、この状況ではリリックスはメタキャラの資格を得れない。

僕はこの世界でリリックスに会えない。

何をしても。

どう足掻いても。

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