第1巻「Fourth Wall Breaking」:17章
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主POV:冷泉
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計画はできるだけシンプルにしたはずだったが、それを実行して、メタキャラがUDXビルから出入り一番理想的な場所を判明させるのは案外苦労する仕事だった。それにUDXビルの形は広いから、僕がそれを認めたくなくても、3人だけでは全ての出入りルートを観察するのは不可能だ。
その場合僕たちは雑な方法でバーツローを普通に追いかけるしかないだろう。こっちはPQのスピードがあるから必要となればこの方法を実行するのは問題ない。
それでもアニメセンターの周りで数時間過ごして、メタキャラで横断し、バーツローが金フィギュアを車に入れて器で走り去れる目的地まで一番効率的な道を探したら、僕たちはその近くにある駐車場以外の可能性を切り捨てることができた。
それはある小さいオフィスビルの地下駐車場で、隅に上に繋がっている入口がある。ここが一番理想的なロケーションなのはメタキャラでここに横断しやすいからだけではなく、中の人々が帰った後もビルその物のドアは戸締りされても駐車場の入り口は妨害されず、駐車場の明かりは付いたままだからだ。
駐車場も空になっていて、そしておかしなことに僕はここに数時間待機しても警備員が一人も見当たらなかったんだ。でもその方がいいだろう、どうせここに本当に警備員がいたら僕はカメリオで彼らを気絶させるしかなくなるから、可能な限り目撃者は要らないんでね。
そしてアニメセンターが閉まる時間は過ぎたとしても、かなりの人ごみがUDXビルの下に集まっている。ネットの住人も金フィギュアが今夜ここに届けられるニュースはオタ怪盗のエサだと分かってその強盗を見に来たのか。
この作戦は深夜まで続けられると思い、僕とフウロは自分の家に連絡して勉強のためにもう一方の家に一泊すると言い訳する。無論この言い訳が通じるのは家の方もお互いに連絡しなければの話で、これは一番安全な言い訳じゃないのは分かっている。
この言い訳がバレたらただ真実に一番近いオタ怪盗を見にここに来ましたと姉さんに言えばいい、それならなぜ最初から直接言わなかったのかを納得してもらえるだろう。
僕はこの駐車場の中で待機していて、フウロは隣のビルの屋上でこの駐車場の入り口を監視して同時にこの駐車場が外れだった場合にも他の屋上も見張っている。ヒナゲシもバーツローを屋上の辺りに通す場合PQで追い付けられるためにフウロと一緒にいるんだ。
銃以外に銃店の店長さんは無料でトランシーバーも貸してくれた。これもフウロがエラスモテリウム店長と仲が良かったことに感謝すべきところなのかな。
でも感謝すべきじゃないのがこの作戦にかかっている時間だ。僕はもう3時間以上待ち伏せていて最初の2時間はスマホで暇つぶしできたが、スマホの電源がもう40分以上切れちゃっていてそれ以来僕は沈黙な退屈さに残されてしまっている。どちらにせよ、この作戦は最終電車に間に合うまでには終って欲しいな。
そのうちフウロがトランシーバーでようやく僕に呼びかけてくる。
「レーセン、駐車場に一台の車が入っている、今すぐ隠れろ。」
僕は眠むい声で返事する。
「もうとっくに隠れているよ。」
そうだと言っても僕はフウロの忠告とおりに駐車場の柱に背を添わせ、身を隠していると車が見えて、隠れたまま移動できる所を探す。待ち侘びたお客は来たから盛り上がってくる代わりにむしろ前より鈍く感じてくるな。ただもうこれを一刻も早く済ませて帰って寝たいから。
車は普通の物だ。その運転者は渇望を満たすために犯罪を起こすオタクのイメージはない。でもこいつが本当にオタ怪盗ならそんな見られやすい乗り物を使うほどのバカじゃないだろう。
注意して柱の後ろから車から出てきている男を見ると、彼は太っていて見た覚えのあるピンクのバックパックを持っている男だ。
一瞬考えれば僕はこの人の正体に気付いてくる。こいつは鳥山、つまり僕たちが百合飾りのミュージシャンとして招いた『Communistnyan_peropero』だ。
こいつはオタ怪盗なのか?僕は彼と一緒に仕事できるためにバイアスを押し付けないと考えようとする。こいつがバーツローを策動している奴じゃなきゃいいけど、さもないとこいつと百合飾りの関係はここでおしまいだ。
この数週間のこいつは本当に怪しくて、短い間にたくさんのグッズを買ったと言い張っていたし。しかもこいつは議論で僕に敵対できる頭脳があるから、メタキャラさえあればそういう犯罪の計画を立てられる知力はあるはずだ。
でもちょっと、こいつが本当にバーツローの器だとしたら、それではメタキャラの根源の手係りになれるのか?
それでも百合飾りのために、こいつは犯人じゃないと望んでいるよ。
でも勿論、その望みはすぐに終ってしまう。鳥山は車の後ろのドアを開けて長くて黒いマントとアフロのカツラを持ち出す。それはバーツローが前回の窃盗に使った物だ。これもまた鳥山はオタ怪盗である証拠、これで嫌でも僕はこいつとの絆を断ち切らなければなさそうだ。
もう仕方なく一度くらい僕の疑問を晴らすチャンスを与える他なく、僕は柱の後ろから踏み出して、はっきり聞こえる音を作るほどに強く靴を床に叩く。
「そこまでだね。」
鳥山は振り向いてきて僕を見たら驚く。
「スイブルーさん?なんでこんな所に?」
僕は腕時計をちらりと見る。今はもう真夜中を過ぎている。最終電車に間に合うまで残っている時間はなくなっているから僕は時間を気にせず直接僕がここにいる理由を言う。
「僕はお前を捕まえに来たんだよ、『オタ怪盗』。」
混乱した笑いを作ろうとして、鳥山は言い訳を立てようとする。
「オタ怪盗?あっ、なるほど、あんたもその怪盗が金フィギュアを盗むところを見に来たんッスか?」
「とぼけないで、鳥山さん。なぜあんたは犯人のバーツロー・フリージアが前の窃盗に使ってきたマントとアフロを持っているんですか?」
鳥山はちょっとひるむが、またクスクス笑いを作ってくる。
「はは、漫画キャラを告発してどうするんッスか、スイブルーさん?いやぁネット上に怪盗がバーツローと似ているという話がよくあるとは分かっていますが、あんたが直接それを告発するとはらしくないじゃないッスか。」
犯人がバーツローだと否定しても、鳥山はまずまず動揺してきてもっと怪しくなるだけ。普通の人なら僕が告発しているのは漫画キャラ張本人ではなく、『バーツロー』はただ類似から付けられたあだ名だと考えてしまうだろう。漫画キャラが具現化して犯罪を起こすなんて考えられないはずだ。
だから僕はいくら百合飾りを傷つきたくなくても、僕は最終的に鳥山がこの事件の犯人かどうかを判明するキーワードを出す。
「そうです、僕は漫画キャラ張本人が犯人だと告発している。もっと具体的に言うと、その漫画キャラのメタキャラだと言っていますがね。」
予想通り、その言葉は鳥山をショックさせ、メタキャラの存在を知っている僕は何を暗示するかと気付いた鳥山の表情はずる賢いニヤニヤに変わる。
「なるほど、あんたも持ってるわけッスか、スイブルーさん。それではたしかにつじつまが合うッスね。」
僕もメタキャラを持っていると分かって来たら鳥山は無駄になった下手な演技をやめる。それ以上悪足掻きしたら自分が知らない僕のメタキャラで大怪我を負ってしまうかもしれないと承知しているから。後、これで彼はバーツローに捧げて忠誠を買う更にいい動機を見つけたから。
僕はベレッタ90twoを後ろに隠しながら鳥山から目を離さない。
「行くぞ!」
僕は後ろの数センチの宙にベレッタを投げて銃を『僕に付いている物』じゃなくし、パーフェクトに合っているタイミングでベレッタを掴むカメリオに実体を乗っ取らせる。
「カメリオ・トミノ、シュート・フォー・フリーダム!」
鳥山も変身させると待たずにカメリオは腹を狙う一発を撃って、鳥山は間に合って変身できなくてもこの一撃は後に残るダメージを与えずに鳥山を倒す狙いのつもりでいる。
だが太ったオタクにしては案外大した反応でカメリオと僕と同じ瞬間に変身し、カメリオと同じ手の速さでバーツローはカットラスを挙げて弾丸に防御する。
バーツローはトルコ青髪を持つ中型の青年で、頭にはチェリーの印のあるコルセア船長帽子を被り、その帽子の下にも黄色とピンクのジグザグのバンダナを頭に巻いている。
彼の上半身には海賊船長のコートらしい赤いジャケットを羽織っているがそのジャケットは前を開けていて彼のへその上までに長く、その下には船乗りの白と青縞々の半袖のシャツを着て、両肘には黒いバンドが巻いている。
彼は膝まで届く三つの円のパターンがあるジーパンをはいていて、腰には帯をつけ、足にはサンダルをはいている。
ミコミコの動画に映ったマントつきの姿なのはセブンシーズのある編の、バーツローが『剣闘士のラフィ』に変装しようとした姿だ。
鳥山の反応とバーツローの防御の速さを見て、ガンダイン主人公が驚いた。
「早っ!」
一番避けにくいはずだった最初の攻撃を凌げたら、鳥山は僕に言う。
「なるほど、あんたのメタキャラはカメリオ・トミノッスか、スイブルーさん?」
僕は挑発に乗る気はないと伝えるために単調な声で返事する。
「それがなにか?」
「一瞬心配しましたよ。メタキャラと言う言葉を吐いたら、あんたは『リベルブルー』のドラグナーや、『シティファイター』の竜拳、それとも『テオマキア』の誰かみたいなメタキャラを持っているかと思いました。それならボレが大変になっちゃいますからね。だが敵はガンダインのないパイロットにすぎない。それが海賊の神に適えると思いますか?」
カメリオは僕に呟いてくる。
「リベルティがないと俺は何もできないと言うのはなんかむかつくなぁ。」
僕はまた単調のままの声で返事する。
「むかついても精度を落とさず戦えるならどうぞ、それでも奴が言ったことは100%真実だと忘れるな。」
「お前は俺の味方じゃなかったっけ?」
「それはそうだけど、味方は応援の言葉をあげるためにいるわけじゃないんだぞ。」
「そうしてくれるからこそ味方だろ!?」
「アニメの中でかっこいいところを見せられるのはお前しかないようなギャリー・ストゥーにはそうかもしれないが、この状況では僕は手でお前は銃だから、失望させるなよ。」
この方がいいんだ、カメリオの戦闘能力は物理法則と人体の限界に制限されるメタキャラだとなめてもらうのは。
鳥山は僕と同じレベルの知能を持つ男だと認めよう。だから多分この世界の理屈で物をどう評価すればいいと分からないバーツローみたいなバカ主人公からして、鳥山の指導はその弱点を乗り越えさせる最も重要な物だ。バーツローは自分の世界でも頭を使わない主義の主人公だから。
僕は少しカメリオとよその話をする時間を取ったと同然に、反抗が見えてわくわくしている海賊少年漫画主人公も同類に鳥山と話す。
「うぉぉ!メタキャラの敵だぜ!すっげー!おれらはこんな奴に会えるなんて先に言えよトリイ!」
同じく僕に警戒している声で鳥山はバーツローに返事する。
「ボレもこんなに早く他のメタキャラに合えるなんて思わなかったよ、しかも器の方が知り合いなんてな。」
「それじゃあおれらはラッキーと言うわけだな!」
「ボレもお前の遊びを止める気はないが早く済ませろよ、ボレらはこれを予定どおりに進まなければならないから。しかし奴を殺すなよ、それではいいことにならないから。」
「なに言ってんだよトリイ、おれらは人を殺さねェと知ってるだろ。」
「ただ覚えておけ、この世界の人間はお前のカットラスに斬られたら死ぬって。」
「わーった、わーった!よいしょ!」
バーツローは防御を下ろそうとした瞬間、カメリオはすぐにその隙でもう一発を放ったが、バーツローをその一瞬で再び防御した。それでも奴は怒らず、本気で自分を倒そうとしているカメリオを見て、ニヤニヤが大きくなる。
「それじゃ白いの、遊ぼうじゃねェか!」
バーツローは左に跳びかかり、カメリオがもう一発撃ったら急に右に曲がり、ジグザグの動きでカメリオに接近しようとする。
それは意外だ。漫画とアニメの中ではバーツローは『グルグルの恵み』という能力を持っていて、自分の体と自分の体に触る物を全て自由に回して、変な角度で手足を回すか、それともカットラスを丸ノコギリのように回せる漫画風の曲芸の動きができる。
その能力のおかげで、原作のバーツローの身体に触ってくる弾丸はダメージを起こせる前に起動を90度換えて、別の方向に飛んでしまうから、原作のバーツローは最初話からずっと弾丸を避けようともしなくて正面に受けてきた。その同じバーツローは今自分の限界を把握していて戦い方をそれに適応しているとは。
あるいはこの世界に実現したことで、バーツローの知能は原作より上がったのか。
それでも頭がいいのはまたカメリオだ。彼はバーツローのジグザグの動きに気付いたらベレッタの狙いを換えて、バーツローがその瞬間にいる所じゃなくて彼が一秒後にいる所に狙って撃ち、最初の一発を海賊の肩にぶち込む。
フウロも店長さんもこれが僕の新しく買った銃を維持するいいアイディアじゃないと主張したが、僕とフウロこの戦いに使うために金属のBB弾を買ってきたんだ。金属のBBはずっとプラスチック製のより危険で、骨にひびを入れるほどの威力があるから、普段のエアソフトゲームでは禁止されている。
だからフウロが店長さんの知り合いではなくて、店長さんがフウロがこれを他人を傷つけるために使うような奴じゃないと知っていなければ、僕たちはこの弾丸を買えなかっただろう。
痛くても、危険でも、でもメタキャラ相手にはできるだけ早く勝つことがそっちの安全のための勝利だ。だからバーツローを倒すには僕たちは手加減する必要はない。どうせメタキャラは後で再生できるからな。
肩を撃たれたバーツローはちょっと喘いだ。まるでその前に弾丸を避けていたのは怪我を避けるためではなくただ自らに課した自分の楽しみのためだったようだから、この世界の弾丸は本当に彼を傷つけられるとは予想してなかったんだ。
それでも奴は剣をカメリオに振りたい気持ちは変らなくて、弾丸が与えた痛みと驚きに一秒も反省せず、ジグザグで動くのを諦めて正面からカメリオに駆け抜けてくる。
バーツローは走り続け、鳥山はもう一度メタキャラを自慢する。
「そんな弾丸でバーツローを止められるとでも思っているッスか、スイブルーさん!?ボレはもう彼の力を試した、バーツローはナイフのダメージにもドンマイで、10人の暴走族ギャングを簡単に倒せますよ!あんたらに勝ち目はありませんよ!」
ジグザグする必要はなくなったバーツローのスピードはほぼ2倍になったから、僕は早くカメリオに命令を出す。
「カメリオ、下がって!」
僕の命令とおりにカメリオはバーツローに向いているままで下がろうとしてもう5発の弾丸を撃つ。
再びカットラスを使って、バーツローは撃たれた2発を受け流せたが、残りの3発は彼の胸、腰、そして頭の横側に当たらせてしまう。
だがそれでも揺るがない決意で同じニヤニヤを保って減速もせずに走ってくるバーツローを見ると、僕はカメリオに呟く。
「これが少年漫画ヒーローの精神か!?」
それでもカメリオの撤退するスピードはバーツローの前進には適わないから、バーツローは更に接近してくるとカメリオはもう2発撃って、1発はバーツローの腕を擦れるがもう1発は防がれる。
バーツローはもう一回跳びかかりカメリオを捕らえようとするが、カメリオは横に避けてまた撃ち、バーツローの帽子に当てるが頭には外れた。カメリオが外した一秒の隙をついて、敵がカットラスを右に広く振るとかがめて、バーツローの右肘の後ろに当たる。
1.5mの距離以内で撃てばバーツローは剣を落とすか、少なくとも怯ませられると思ったが、バーツローはまた揺るがずに攻撃を続けてきて、少年漫画キャラらしく技の名前を叫び出す。
「グルグルの風車!」
バーツローは右足を後上方に蹴って、回れる位置に入る自分の全体を地面から飛ばすほどの強い推進力を持つ蹴りでカメリオの顎に狙った。
僕はこの攻撃の名前を知っている。漫画の中では『グルグルの風車』はバーツローが蹴りで自分を飛ばし、身体を風車みたいな形に曲げて『グルグル』能力を使って連続に回って同時に周りに攻撃する。
でもグルグル能力がない今、これは全てのメタキャラの悪い癖、あるいは本能にある欠点でただ余計に派手な動きをし、実際にやりたい攻撃ができずに自分の隙を見せてしまうんだ。
だがこの世界ではこの技が不完全だと承知しているか、または完全に即席の考えでこの技を適応したのか、バーツローは腰を曲げてカットラスを地面に刺し、それを車軸に使って、手首の回しで自分の身体を回して高速の蹴りをカメリオにぶち込む。
カメリオは両手でその蹴りを防御して、少し打ち返されるが転ばなかった。バーツローが着地する瞬間、カメリオは撃ちにベレッタをまた持ち上げると、僕は警告した。
「止めろカメリオ!この距離で撃ったら弾丸はただ僕たちに弾き返ってくるだけだ!」
ゼロ距離銃撃をぶち込めるチャンスは僕が言ったリスクをとる価値に合っていると考えたガンダイン主人公は僕の命令を無視して引き金を引く。
「一刻も早く倒さなければならないだろ!?」
だが予想通り、カメリオは撃ったらバーツローは弾丸から顔を防御しにカットラスを持ち上げて、刃に撃つ金属弾は反動してきてカメリオの頬に掠り出血させる。それは数センチでも外れたら大怪我になるところだった。
「ちっ!」
だが僕の言うことを聞かなかった奴を煽るより、僕はカメリオに自分で自分のミスを反省させる。
バーツローはまたカットラスを振ってくるが今度のカメリオは転んでギリギリ避けられる。
この距離ではイチイチ避けなければならないからカメリオがまた距離を開けようとすると、バーツローはまた襲ってくるまで数秒しかないと知っていても僕から指示を求めた。
「このままでは避けきれないぞ!」
「なら防御しろよ!」
「でもどうやって?この銃じゃその剣の攻撃を防ぎきれないぞ!」
「じゃあ防御はマナフスキー銃を使え!」
確かに、例え同じ金属でも、このベレッタ90twoはメタフィクション由来のバーツローのカットラスの攻撃には耐えられないだろう。だからその剣に対抗するには同じ由来の物で防御するしかない。
そうするか斬られるかしか選択肢はないカメリオは開いている手ですぐに脇の下のホルスターからマナフスキー銃を引き出して、降ろしてくるバーツローの攻撃を受け流す。
マナフスキー銃の防御は予想以上に効果があり、カメリオはバーツローを打ち返して隙を作る。バーツローより体勢を立て直す時間はかからないカメリオは再びベレッタをバーツローに向けるが、引き金を引く前にバーツローは横に転んでしまい、弾が外れてしまう。
バーツローはもう回避のコツを掴んできたようだ。カメリオが引き金を引く瞬間に反応するより、常に銃の筒の前にいない方がいいと。
カメリオはもう一度バーツローにベレッタを向けると、バーツローは再び銃の筒から避けるが今度はカメリオが引き金を引いてもベレッタから発したのはカチッという音だけ。もう弾切れだ。
驚き、不信、そしてこの距離でバーツローに対抗するすべがなくなった感情から生まれた少しの焦りで、カメリオはまだ何かが筒から出てくると願っているように、ベレッタの引き金を連続で引き続けた。
カメリオは武器の弾が戦闘中に切れる観念を知らないようだ。ガンダインの世界の中のマナフスキーにも限りはあるが、多くのマナフスキー銃は弾切れになる前に何数百、あるいは何千発も撃てるから、この世界の銃が15発しか撃てない真実に納得できていない。
バーツローはもう一度攻撃しにカメリオに向いてくると、僕はカメリオに命令を叫ぶ。
「もう撃たなくていい、ベレッタを収めて両手でマナフスキー銃を使え!」
バーツローはカットラスを斬り下ろしたら、カメリオはその刃をマナフスキー銃で防御して避ける。ベレッタはもう撃てないという僕の言葉を受け入れて、カメリオはイライラして舌打ちをする。
「ちっ!」
僕の命令に半分だけ従ったカメリオはベレッタを床に投げてマナフスキー銃を引き出したから、僕は23,000円のベレッタの雑な扱いに忠告を吐いた。
「おい!」
また僕を無視してカメリオは両手の銃を即席トンファに使って、もう一度バーツローの攻撃を防御し、前よりよく凌いでバランスを保ち、銃を持つ握力も失わずにバーツローを打ち返す。
バーツローを打ち返して作った一瞬の隙を使い、カメリオは振り向いて駐車場の中の柱の下に置いた銃店から賃借した予備武器を探す。
勿論僕もたった15発のBB弾だけでアクションシリーズから来たメタキャラを倒せるわけがないと分かっていて、そのために予備武器を用意していたのでカメリオにそう注意した。それでもこのストゥーもこれほど早く予備武器を使う必要になると思わなかっただろう。
それはもう1丁のエアソフトピストルだ。僕はそれがベレッタ90twoより迫力があると分かっているだけでも充分だったから、その銃の名も覚える気はなかった。
だがバーツローがまた攻撃してくるまでその予備武器が見つからない。装弾済みの銃がなければバーツローにうまく攻撃できる術はなくて、彼が持っている撃てない銃の打撃の届く距離はバーツローの剣よりずっと短く、彼は自分でも接近戦を専門している主人公に適えないと把握していてまた僕から指示を要求する。
「冷泉、指示は?」
「とりあえず時間を稼いでみろ、攻撃から防ぎ続けるんだ!」
防御するしかないみたいな僕の指示を聞いたら、カメリオはバーツローの攻撃を防ぎ続けるたびに鳥山はまた僕を煽ってくる。
「もう反論できなくなりましたか、スイブルーさん?あんたは何のために時間を稼いでいるんですか?漫画のバーツローは腹ペコだからボレは彼のスタミナを満たせるほどに食べさせていないだろうと考えていますか?残念ッス、たかがガンダインのないパイロットの分際でアクション漫画の主人公には勝てませんよ!」
バーツローは器の言葉に賛成する。
「そーだ、少年漫画主人公って最高だぜ!」
カメリオはイライラで口答える。
「なんで俺は皆にリベルティを持っていないことをイチイチ言わなければならないんだよ!?」
ストゥーを無視して、僕は冷静で鳥山に返事する。
「あんたは喋りすぎですよ、鳥山さん。僕はカメリオの弱点を把握せずに、この状況を解決する方法を考えていないと思っていますか?」
鳥山は言葉に詰まる。彼は僕に嵌められたと気付いたかな。
「なに―?」
その瞬間高速の金属BB弾がバーツローの後ろから飛んできて、背中の真ん中に当たった。その攻撃力は明らかにカメリオのベレッタより強くて、カットラスを切り下ろしているバーツローを転ばせる。
バーツローはバランスを崩して倒れると、カメリオはマナフスキー銃を即席のメリケンに使って海賊の顔に殴り、すぐ足でバーツローの足を払ってバーツローを仰向けに倒させる。
バーツローの背中は地面に激突する度にもう1発の強力BB弾は遠くからバーツローの肩に掠って通るが、あばらの元に当たり、今度は疼痛に強い少年漫画主人公も痛みでたじろぐ。
「ごっ!」
カメリオはすぐこの隙を使ってバーツローから離れて予備銃を探しに柱へ走る。柱の下にある駐車場の緑の床と対比する銀と金色の銃が見えてきたらカメリオは右手のマナフスキー銃をホルスターに戻す。
「あった!」
メタキャラが苦しんでいても、鳥山はバーツローが負ったダメージを共感していないから彼はその謎の強力弾がどこから撃たれたか、目で探そうとする。だが彼が捕らえるその謎の襲撃者のヒントはゴムの靴底がコンクリートの床に掠る音だけだ。そのスナイパーは早く柱の後ろに隠れただろう。
バーツローが立ち上がるとカメリオももう重い方のエアソフト銃を手にしていた。そしてカメリオはバーツローの注意を引くために敵に呼びかける。
「おい、海賊!」
カメリオは引き金を引いたらバーツローは再び防御しにカットラスを挙げるが、この予備銃はベレッタより重くて反動が強いからカメリオの弾丸は完全にバーツローから外れて地面に激突し、カメリオはがっかりして言った。
「すまない、またこれの重さに慣れていないんだ。次は外さない。」
「別にいいんだ、どうせ当たってもさっきの弾は防御されるだけだから、どちらにせよ外した方がよかったかもしれないな。」
防御の構えをするがカメリオの弾丸の衝撃を感じないバーツローはこの新しい銃の弾丸はベレッタのより遅いかもしれないと思い込んでいるようで、反応を一瞬緩ませて、うっかり出背中に隙を見せてしまう。その瞬間、もう1発の金属BB弾はまた飛んできてバーツローの腰の後ろに当たる。
「がっ!」
そしてメタキャラと違って鳥山はまた警戒しもう一度後ろに見ると、今度はエアソフトスナイパーライフルを持っているフウロが見えた。フウロは上から監視していた所から走ってきて、さっきこの駐車場に付いたばかりだ。
オリンピック並みのピストル射撃技術を持つカメリオと違って、銃のオタクであってもフウロの精度は完璧じゃなく、狙う時間もかかる。そこで正確な狙撃をするために銃店から賃借してきたのはスナイパーライフルだ。
自分のメタキャラがないのにメタキャラ同士の戦いに乱入してくるフウロを見た鳥山は驚いた。
「シェイハさん!?」
器と一緒に数に負けていると気付いたバーツローは不利になっても怒らずに文句を言う。
「挟み撃ちか!?そりゃずりィじゃねェか!?」
またバーツローは驚いている隙を使って、カメリオとフウロは同時に自分の銃の引き金を引き、カメリオは『セブンシーズ』を知らない人しか言わない答えでバーツローに返す。
「海賊のくせにずるいとか言うのか!」
同時に両方から来ている弾丸を防御できないと懲りているから、バーツローは両方の弾丸を回避するために横に跳んだ。カメリオもまだこの新しい武器に慣れていなく、弾丸を完全に避けられたが、フウロの弾丸はまたバーツローの肩に掠った。
今まで複雑な戦略を使わずに少年漫画主人公のしぶとさだけに頼ってカメリオを追い詰めてきたが、今のバーツローは戦略なしでは挟み撃ちしている敵には勝てないと自覚してきて、身体能力が自分より劣るカメリオは僕の指示を受けたからこれまで戦えたと見て、それと同じ風に鳥山に指示を要求する。
「トリイ!ここはどうすりゃいいんだ!?」
鳥山はすぐに返事し、どっちの敵を先に始末すべきか指示を出す。
「その遠くにいる帽子の奴からやっつけるんだ!」
「ラジャー!」
バーツローはフウロへ向かい駈ける。これで彼がカメリオに背けることになっても、鳥山のこの状況に対抗する策は間違っていない。
ただ二人が持っている銃だけで判断してもフウロの武器の方が強いのは当たり前で、バーツローはカメリオに食い止められたらこれからもどんどん撃たれてしまうだけ。それにフウロはただの人間だから接近さえできればカメリオより倒しやすいはずだ。
バーツローはフウロに向かっていると見たら、僕は友人の安全のためにカメリオに命令する。
「カメリオ、追え!」
「分かった!」
バーツローはフウロへ走ると、鳥山は彼の後ろを見る目となってまた銃を向いてくるカメリオを見てもう一つの命令を出す。
「バーツロー、右だ!」
「おう!」
カメリオは引き金を引く瞬間、バーツローはいきなり右に跳んで、柱を盾に使ってすぐ再びフウロに走り続く。
もう3発外したと見たら、僕はカメリオに文句を言う。
「もう外さないと言ったじゃないのか?」
カメリオは僕に言い返してくる。
「それは後にしてくれないか冷泉!」
「いいから聞け、狙いはお前に任せる、だからタイミングは僕に任せろ。」
カメリオは黙って次の行動を説明する僕に耳を貸す。
バーツローが近づいてくるとフウロはスナイパーライフルを放棄して背中に背負っていたエアソフトアサルトライフルを取り出して、後ずさりしながらバーツローに撃ち始める。
フウロはスナイパーライフル以外の武器を持っているとは思わなかったがバーツローの手の方が早いから彼はカットラスを挙げて防御する。フウロを見ている自分と後ろを見てくれる鳥山の組み合わせでバーツローはこのチームワークで勝てると確信したようだ。セブンシーズで『仲間の力』がずっとどんな圧倒的な相手にも勝ててきたのと同じように。
引き金にあるカメリオの指に注意して、その指がピクリと動くのを見た鳥山はまたバーツローに叫ぶ。
「バーツロー、右!」
「あいよ!」
カメリオの銃が反動で上げる瞬間、バーツローはすぐ右にある柱の後ろへ跳び、弾丸はもう柱に当たっていると思ったら急に左に曲がって戻ってくる。
だが予想外に、そこでカメリオの弾丸が飛んできてバーツローの膝の後ろを突き、腱に鋭い苦痛を与えて彼を転ばせる。
「がっ!」
この新しい銃は自動式じゃなさそうなので、そんなに早く再び連続に撃てるはずがないと気付いたら、鳥山は声を出す。
「どうやって!?」
その瞬間、鳥山は自分が騙されたと気付いた。さっきの『射撃』に音はなかったから彼がバーツローに避けろと言った瞬間、カメリオは銃を撃っていなくてただ引き金を本当に引かずに反動の動きを真似しただけだ。カメリオが銃を撃ったと彼を騙して、バーツローを左に戻ってくる瞬間に狙い打つための誤魔化しだった。
バーツローが転んだらフウロはゆっくりと安全な距離に離れる間に奴を押え付けるために背中にアサルトライフルの弾丸で浴びさせる。
カメリオがバーツローに走ると僕は他の所に撃てと命令する。まずは立ち直せないためにもう一方に足の膝の後ろから、その後にカットラスを離させるために右手を狙らわせ、ようやくカットラスを離させるまでは3発もかかった。それはカメリオがバーツローに追い付くまでの丁度の時間で、カメリオはバーツローの手から届かない距離にカットラスを蹴り飛ばす。
それ以上の悪足掻きをさせないために僕は最後に撃つべき所の命令を出す。
「カメリオ、両足のアキレス腱だ。」
銃が撃てるほどに早くその命令を従ったが、いくら明日になれば万全に再生できる相手でもそれを撃ち終わったカメリオはもうこれ以上の虐待を犯したくないからバーツローに降服させようと言い出す。
「ここまでだ海賊、もう諦めろ。」
カメリオが慈悲をかけるとフウロも射撃をやめる。今のバーツローは確かにもうなにもできない。
だがおとなしく諦めず、左手は怪我したままでもバーツローはその手で地面を押して同じく怪我している右手でカメリオの首を掴めようとしているようだ。だが今の彼の動きは遅すぎて、カメリオはただで退くだけでその手を避ける。
それでもやる気があるバーツローを見たカメリオはこの距離で彼の肘を間違いなく折れさせる程の正確さで撃つ。
「ぐっく!」
ギャリー・ストゥー自らかバーツローを立て直させないためにこんな余計だとも言える酷いことをしているとはなんか気の毒だし、本当に解体されるまでバーツローは諦めるキャラではないからね。
だからそのハメにならないために、僕はとどめを刺すためにヒナゲシを呼びかける。
「これはどっちも見苦しくなったな、ヒナゲシ!仕留めてくれ!」
僕の命令を聞いたら、PQは遠くの柱の後ろから駆け出してきて電気を集中し、バーツローの背中に跳びかけて火花を飛ばす電撃の爆発を直接ぶち込む。
「キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!」
「ぐっ!おぐ!おおおおおおおおおおおおお!!!」
3機のスタンガンと対等の感電を10秒間喰らった後、バーツローはバタンと地面に倒れて、PQは彼から離れて漫画風の効果のなさにコメントする。
「全力のキュを使わなきゃったが、こいつは焦げも煙るのもしないなんておきゃしいキュ。」
僕はポタモンに口答える。
「これはお前のアニメじゃないぞリス、ではお前の器と話させろ。」
「お前バカかキュ?今はもう何時だと思ってるキュ?そろそろ1時だぞキュ!ポッピーはいい子だからもう寝てるキュ、今この身体を完全にコントロールしているのはボクだキュ!」
妹はもう寝ていて身体の完全コントロールはポタモンに譲っていると聞くと、フウロもあくびしてくる。
「オレもなんか眠くなったな、もう勝てたのはよかったよ。でないとこれからオレの精度が落ちてしまうかも。」
リスが僕に返した言い返しとただこの作戦からログアウトしてもいいと考える少女の勝手からのイライラで、僕はフウロに口答える。
「お前はアサルトライフルを使っていて、的は隠れていないで5メートル以内にいるぞ、狙う必要なんてないだろ。」
その時、僕は足元から呟いてくる貧弱で死に掛けている声が聞こえて、同じくびっくりして疲れているカメリオをその音源から一歩下がらせる。
「あき...ら...め...ねェ...ぞ...」
音源を見ると、それはバーツローだ。怪我していて、震えている右手だけでもカメリオに這おうとしている。
彼の目付きは以前より変っている。それは身体がボロボロになった痛みからではなく、剣が手の届かない距離に飛ばされても、右手以外の手足はズタズタにされて、また動けるたった一本の腕もそろそろ限界で、噛み殺す必要になってもまだカメリオと戦う気のある燃えている決心の目付きだ。
これはまるでHPが1でも残る限りいくらボコボコされてもまだ戦う気のあるゲームのキャラみたいなシュールな違和感がするよ。
これは僕が少年漫画で何度も見てきたからもう飽きてベタベタになったと言う展開だが、リアルでこの状況を見るとまったく違う感じがする。それは僕がその展開を起こしているキャラの敵のポジションにたっているから?それは今のバーツローの潰された姿はゾンビに似てきているから?
それは僕が漫画の中みたいにバーツローに逆転させるデウス・エクス・マキナがなくて、自分がこのざまでも相手を殺したくないと考えているが、負けることの方がイヤだという考えを現実で見ると自分勝手で不気味ほどに自殺的だから?
漫画で見飽きたこの展開をリアルに見るなんて辛すぎるな。
僕の目の前にあるのは本物で、潰されている少年漫画主人公の生の精神だ。
「もっ、もういい加減諦めろよ、諦めてくれよ...」
「っざけん...じゃ...ねェ...これはトリイの...ため...おれの...仲間の...ため...!」
やめろ、ベタなセリフを動機にするな。これはいかれている。これは嘘だろ。こいつが得たこの世界の常識に自己保存という本能はないのか?
だが同じくこれ以上この様なバーツローを見ていられない、またはバーツローはもう自分の作戦を実行できる状態じゃなくなったから作戦は失敗したと同然と認めている鳥山は自分のメタキャラに呼びかける。
「そこまででいいんだ、バーツロー、これでいいんだ、ボレは金フィギュアを諦めるよ。」
「なぜあきら...めるんだ...トリイ...?...そりゃ...おめえの...ワンオンリー...じゃねェの...か?」
「そうだ、それはボレのワンオンリーだ、でもそれはもういいんだ、それは仲間を怪我させる程の価値なんてないから、今はもう寝ていてくれ。」
その言葉が誠実なものかどうかは僕には分からない、出会って二週間程の男が仲間との友情のために個人的な欲望を捨てるなんてキモヲタの口から出る物だと思えなかったから。
それは『仲間』がバーツローを一番落ち着かせるキーワードだと知っているからそう言っているだけだろうか?
でもどちらにせよその言葉はバーツローに効いているんだ。仲間の心配が伝わってくると感じたら、バーツローは自分がどれほどのスタミナを消耗したか気付いてしまうように深い眠りに落ちて、漫画の中と同じくあっという間に寝てしまった。
バーツローが気絶した瞬間、その実体は地面に跪いている鳥山に戻った。鳥山はバーツローが追ったダメージと、無茶に消耗したスタミナからの疲労をいきなり受け継いでしまうが、意外にも悲鳴も文句も出さないんだ。
この先の戦いは言葉の戦いになるから彼ももう休憩できると知って、カメリオも変身を解いたが、彼はメタ物理の身体の異物である銃を地面に落とす。
僕もメタキャラの疲労を受けるが、僕はまたうっかり銃を落としたカメリオに文句を言う。
「おい、お前は僕が賃借した23、000円の銃を落としているぞ、壊れたらどうするんだよ?」
「すまない。」
僕は銃を拾い上げてフウロに渡す。そして僕はこの状況の話に向いていないから、ここの話は銃を持って、僕より有効に使えるフウロに任せる。
「もう終わりです、鳥山さん、自首してください。」
僕はちょっとイラついた呻きを出す。鳥山を仲間に戻せるかどうかはともかく、僕はこれから百合飾りをどうすればいいか分からないんだ。
前に進めると思ったらこうなるのかよ。
でも結果はどれでも、鳥山を警察に渡すのは論外だ。
「何を言ってんだ、フウロ?自首?警察は彼がどう犯罪してきたと聞いたら、それはただ自らメタキャラの秘密を暴くのと同然じゃないか?」
「それで他にどうしろと?このまま見逃すのか?彼がまたバーツローのすぐ人を信じるところを利用したらどうするんだよ?」
鳥山はなんとなく賛成できる理由で言い訳してくる。
「しばらくはボレを行かせてくれ、体は明日にでも元に戻れるかもしれないが、バーツローはしばらく戦える状態に戻らないだろう。ボレにどんな罰を与えたいかはその間に考えてくれ、ボレは逃げないから。」
その提案は鳥山を牢屋に放り投げるよりマシだ。これでメタキャラの謎を解決できる手掛になれるかもしれないから。
PQはみんなに自分もここにいるとリマインドさせるため声を出して踏み出す。
「おい、おい、おい、こいつは逃げないというだけで信じちゃうのかよキュ?」
このアニメのリスに威嚇されないで、もう一体の知らないメタキャラが僕側にいるとも驚かずに鳥山は冷静な声で挑発する。
「信じないなら今すぐここで感電死させてもいいだろ?」
鳥山は自分をなめていると見ると、PQはもう一歩踏み出して身体を電気に包む。
「そうだなキュ、ならばそうしてやろうかキュ?」
このままでは鳥山はこの小さい奴をイライラさせて自分の死を招いてしまうと分かっているから、僕はPQを止める。
「よせよ、ポタモン。それでは鳥山さん、僕はあんたがオタ怪盗だと見たら本当に驚きましたよ、あんたはオタクコミュニティの重要さはアニメ業界を支持している自分の金だと言いながら、他の手段でグッズを手に入れるようになった途端、すぐにそのプライドを捨てるんですか。
結局ただ欲しい物さえゲットできれば何でもありと言うわけですか?それってずいぶんブーメランになっていると思いませんか?」
やはり僕はここの鳥山と話に向いていなくて、こんな時で鳥山を責めてもどうにもならないと思っているからフウロは僕に退かせる合図を送って前に踏み出す。
「鳥山さん、あんたはオタク怪盗がどう萌え大戦その物とそのファンコミュニティの評判を悪くしていると知っているはずですね?あれほどに萌え大戦を好きな人として、なぜあんたはそんなことをしたんですか?個人的な欲望のために好きな物の名を汚すなんて。」
鳥山は下に向きながら返事する。
「それこそがボレの狙いだった。本当に萌え大戦に忠誠心がない奴を追い払うために。」
「それはどういう意味ですか?」
「ボレは本当に金フィギュアなんてどうでもいいと思っている。それはなんの形をしても、なにからできていてもどうでもよかった、でもボレがそのフィギュアを必要としたのはそれはコミュニストにゃんの『所有権限』の印だからだ!他の奴にコミュにゃんを渡さないと証明するためだ!
ボレは萌え大戦が小規模のゲームだった頃からのファンだった。その頃はボレはゲームに浸れた、特別だと感じられた。だが今どこのアホでも『コミュにゃんはオレの嫁』だなんて軽く吐けるんだよ!
ゲームの人気がいきなり爆発して、今の萌え大戦はコミュニストにゃんとファシストたんに集中せず『新しいプレイヤー』にアピールするためにわけの分からないキャラを増やしてきている。存在しているキャラの名前も全部覚えられないプレイヤーなんかのために!」
ちょっと待て、こいつは他の萌え大戦キャラの中のコミュニストにゃんの人気上昇を心配しているのか?
鳥山はわめき続ける。
「ボレがやっていることは利己主義なのは分かっている、コミュにゃんをボレだけの物だった頃に戻すために親会社の収入とそのファンコミュニティを壊すのは間違っていると分かっている!」
どう反応すればいいのかは分からないフウロが彼に気の毒な目で見ていると気付いた鳥山は声を上げる。
「そんな目でボレを見るな!ボレには才能がなくても、イケメンじゃなくても、頼れなくても...ぶざいくデブだって愛せる権利はあるんだぞ!」
不正論だ、それは正当化できない行動、愛する人を名声の台座を壊すなんて断じて正しくない、特にこのような理由では。
自分が情けないと自覚しているからって愛する権限があるわけにならない、例え相手が仮想人間でも自分が勝手に人の気持ちを好き勝手に決めるなどあまりにも自己中心的すぎる。
鳥山は自らの手でコミュニストにゃんを栄光の座から引きずり下ろすことを選んだのは彼女自身と萌え大戦の名声が自分のコントロールできる範囲を超えてしまい、自分が愛する人が『汚れた』赤の他人の手に渡ってしまったから。
それなのに鳥山自身のコミュニストにゃんに向く彼の愛情は親密さも献身もない色欲に根差しているからこそこのようは考えは偽善過ぎる。だけど僕には反論できない一つの物があって、その理解は僕が空虚になるほどに苛んでくる。
これは僕が考えた百合飾りを再生数400、000に超えさせたくないと思うのと全く同じ理由ではないか?百合飾りの人気もその数字を越えて、リリックスの人気も僕がコントロールできる物じゃなくなったら、僕もこのような選択をしたのかな?
鳥山の考えを一片も理解できなくて、彼はメタキャラを持っていることだけで彼を法律で罰せられないイラつきからフウロは僕たちがやるべき提案を出す。
「ではこうしても償いにならないとは分かっているが、バーツローが動けるほどに回復したら、盗んだ物を全て返してください。」
喋りながらフウロはカメリオが落としたベレッタを僕に返してくる。彼がそれを回収して、僕に渡し返してくるのはその提案を否定した場合どうなるのかを鳥山に脅迫しているのだろう。
ただし、僕はその結論に意見はないが、それでもその考えはちょっと疑問だ。
「おいおい、本当に使用された物を店にただで返すだけでいいのかよ?」
「それは当然店から外に持ってかれた時点でその価値はもうすでに減っているとは思うが、それが壊れていないならオレらが他にできることはないだろう。できますか、鳥山さん?」
もう一度どうやら威嚇のためにフウロは腕を下げ、肘を肩に運んでいるライフルをカタカタ突いて鳥山の注意を引く。
フウロの威嚇は失敗したか、または彼は疲れすぎてそれをどうでもいいと考えているのか、鳥山は躊躇うが恐れることなくフウロに返事する。
「ええ、ボレはまだ盗んだ物はほとんどパッケージを解いていないからそれはまだ『売れる』状態にあって商品棚に戻されたらそれは『使用された』とは見られないでしょう。」
彼の言葉はただもう一度バーツローの力を使って商品を棚に戻してこの事件をなかったことにするみたいに暗示していて、それは罰にならなくただ犯した犯罪を無視しようとすることだけだと受け取ったフウロはそれを認めない。
「それだけじゃダメです、鳥山さん。全ての店に詫びてください。そして『絶好状態』ではない商品の償いもなんとかしてください。」
「分かった、分かった、牢屋に行かなくていいならやってやるから。」
そうやって、その数日後鳥山は無名の郵送で盗んだグッズを全て店に返す。
彼はもう部分的にグッズのパッケージを開いたが、少なくとも彼はそれを完全状態に戻してから返し、完全状態に戻せない分の償いを金で払う。
それは償いになるがどうかは分からないが、それは店が決めることだよね。
しかしどうやら鳥山は返した商品の全てにお詫びの手紙も付けていて、ネット上で鳥山は『オタク怪盗サンタ』という名を付けられ、逆に彼が盗んだ物はコレクター商品として扱われて値段が上がった物もあるらしい。