ベルカ帝国
面積はおおよそ68万平方キロメートル。首都はレルバル。いくつもの大きな島の塊から成り立っている国で建国は第零期よりもさらに前にまで遡る。国のあちこちに大昔の戦争のあとが残っていることが多く、そのため独自の技術の発達も早かった。
第三次世界戦争での巨大兵器の被害を受けなかったお陰で主な激しい戦場になったにも関わらず戦後の復旧がとても早かった。第三次世界戦争の時にはヒクセス側についたためヒクセスとの仲は良好だった。また、島国のためごはんもすごくおいしい。独自の変わった文化が多数存在しておりそのどれも世界の人からしたら首をかしげるようなものばかりである。
国名は大昔に原住民が咲き誇る大量の紅の花が咲く所、という意味を持つ 紅瑠花という地名で読んでいたのが国名の始まり。はじめは原住民達自らの民族名であるネメシエルという国名を使っていたが、第零期450年に国名をネメシエルからベルカへと改めた。原住民が見た紅の花が咲いている地域は今では逆に聖域と呼ばれている。
元々からベルカ人が支配していた国で昔は島一つ一つが国だった。第零期1384年、当時の戦国騎士団である川凪龍寿が統一。そこからはずっとひとつの国として続いている。この時、川凪家の分家が本家から委託統治を任され、ウルド帝国の基礎を作り上げた。天帝家は基本政治に口を出すことはないが、国が傾いたり、そのような事態に陥った場合には表に出てくる。
今現在の天帝は環誠天帝であり第164代目である。第零期1932年、ウルド帝国との合併を果たしたことで今現在の姿の帝国となった。
島ごとに特色のある運営をしており一極集中型をとることが多い。第三次世界戦争の際には大量の攻撃を受けたが、五年程度で復興を遂げている。第三次世界戦争の際には作られた巨大兵器の重要なパーツは全てベルカ製と言われており、実質ベルカの商品がベルカの商品と戦っている、と揶揄されていた。
国民は基本真面目であり、なにより協調性を重視していることが多い。はみ出しものがいたとしても関わらないようにする、という精神が骨の髄にまで染み渡っている。ベルカ人は第零期210年の時に大量に訪れたシグナエ連邦から逃げて来た人間との混血があった。そのためタンや隣の国達とは人種的には同じではない。
主な技術として“光波”が上げられる。これはベルカオリジナルの技術であり、国旗にも刻まれているほど歴史がある。ナクナニアという、超光エネルギーを利用し、永久機関を作り出すことができたのはベルカだけである。そのため“シュバイアルル”を原因とするエネルギーショックの影響は受けなかった。
当然この技術は資源の枯渇に苦しむ世界のために輸出されることになる。だがしかし、あくまでも輸出されたものはモンキーモデルであり、その事が全世界から不評を浴びバッシングベルカの流れを作り出した。この技術を奪おうとした国はひとつ残らず失敗。最悪の事態では直径二キロが消滅してしまった大事故になってしまった例もある。その事故からヒクセス共和国との不仲も噂され始めていた。またヒクセス共和国のスパイも第零期1945年4月12日に捕まっている。この事がきっかけで噂は本物として認められることとなる。
この事に危惧した天帝家が“超光化学”の技術移転を示唆するようになる。だが国の利益を守りたい一部の企業によりその体制は他国には伝わらなかった。
そんな永久機関は今ではベルカだけでなく世界各国を支えておりこの永久機関のお陰で《ネメシエル》をはじめとするベルカの艦艇は空を飛ぶことができる。ただし実際に燃料を必要としないのは《超常兵器級》含む30隻余りとなっている。