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世界観

 我々が住む地球の、約三倍の大きさを持つ別の銀河の別の星。正しくは惑星セルトルウス呼ばれている。恒星セルトルカを中心として十三の星がその周りを回っている。楕円形のような二つの月が衛星として回っており表面の金属性地面のお陰でその色は様々な色に変化する。

 セルトルウスの海は粘度の高い中々流れることのないどろどろとした水の溜まり場と化しており魚をはじめとした生命は沿岸部を除いて全くといっていいほど存在していないと言われている。それは大昔からではなくつい千年ほどの話とされている。どこからともなく始まった死の海は年々その範囲を広げていっておりあと三百年もすれば沿岸部までどろどろになった海がたどり着き、魚や海草といった海の生き物は全滅すると考えられている。海の粘度高い原因は分からず、研究者達の頭を悩ませている。ただ、潮流はまだちゃんと動いているようでそのお陰で人類が生活する気温は維持されている。

 また海の粘度が高いため帆船やヨットといった風を推進力とするものが我々の地球と違いあまり発達しなかった。そのため船の文化が全く発達せず、大陸間を行き来することができる手段も近世まで存在しなかった。そのため近世まで大陸間での文化の交流があまり無かった。それぞれの大陸で異なった文化が発達しておりその文化、技術の違いは現代においても問題となることが多い。

 それぞれが大陸に閉じ籠っていた状況が打開されたのはアネア大陸の北西部に位置する工業国エーロプス連合がシュバイアルルという鉱石を使って第零期1732年に“重力乗波機関”を開発。更にその第零期1775年に開発された《蒼天航行艦》のお陰だ。これによって大陸間での交通網が確立されてからは劇的なスピードで交流する事が出来るようになった人類の技術は進化してきた。

 既に三度の世界戦争を経ておりその度に人口を大きく減らしている。今では昔の方が人口は多かったといわれるまで減ってしまっている。今現在の人口は約三十億人。世界戦争の前は約八十億もの人間がすんでいた。大陸ごとの文化、技術の違いによりその国その国で作られる兵器は全くもって別世界の性能を持つ。三度の戦争からの経験により全148ヶ国による組織が作られており、これが世界連合という名前で呼ばれている。

 また外気圏を越えるほどの高度に達した瞬間に全ての物質が原因不明の爆発事故を起こすようになっており、実質宇宙への進出は断念されている。たとえ爆発物を積んでいなくとも爆発するため多くの人は神の類い、と言ったことを本気で信じている。今現在は第零期1945年である。

 大陸は七つ存在し、この内北極大陸と南極大陸はどこの国も支配することができないという協定が世界連合の決まりとして決められている。当然軍事基地を置くことも禁止されている。その忠告を無視し、かつて軍事基地を置いた軍事国家バルバリトがあったが世界連合による総攻撃で国土を灰と変えられ、今現在ではカーネルト連合王国の一部となっている。

 そして第三次世界戦争の影響で世界各国で建造された巨大兵器の痕跡があちらこちらに残っている。第三次世界戦争はルール無用の戦いに陥り、その際に使用されたシュバイアルル兵器の放出する青く美しく光るアルル重粒子の影響により南半球はほとんどが汚染されて人類が住むことは出来なくなってしまっていた。今ではその除染作業が行われており、少しずつではあるが除染を完了した地域が増えて行っている。しかしアルル重粒子によって南半球のほとんどの大地は砂漠で不毛地帯と化してしまっている。南半球から流れてくる汚染物質は人類全員の悩みの種ともなっており、責任を感じたヒクセス、シグナエの両国によって赤道付近へと除染艦が多数浮かび空気の除染を行っている。

 南半球を国土とする国も多く、除染が完了した地域でも除染服を着てまでそこで暮らす人間も多い。またその影響による貧困は世界連合が保証しており、北よりも汚染されている南の方が服と飯にさえ我慢することが出来れば豊かな暮らしを送ることが出来る。

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