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天使と妖精達が住む海の
お題:海
少女の首から、妖精のメダルが付いたペンダントが下げられていた。
売店で、女性が妖精のキーホルダーを買っていく。
天使とも呼ばれるその妖精は、愛らしい姿で人々を魅了してやまない。
売り子は、妖精を愛でる観光客達を見るといたずら心がうずいて仕方がなかった。
その衝動を必死に抑える。そんなことをしてしまえば、クビにだってなりかねない。
それでも――。
「たまにさ、観光客にクリオネの捕食シーン見せたい衝動にかからない?」
売り子にそう声を掛けられた同僚は、静かに首を横に振った。
氷の海を妖精は今日も漂う。
小説が書けない.com(現在閉鎖)で、
「恩返し」、「魔法」、「海」
の中から少なくとも一つお題を選び、掌編を投稿するという企画がありました。
その中から、「海」を選択した作品です。
妖精の正体をいかにぼかすかに全力を注ぎました。
昔ガリンコ号に乗ったり、クリオネメダル作った思い出があります。