一日目
『夏休み』 それは少年達の激動の始まり
『夏休み』 それは青年達の青春の青い春
『夏休み』
それは、消える事の無い最後の時間…
ではなく、
『夏休み』というのは7月の下旬から
8月の31日まである長期休暇の事である。
大体の人はこの長期休暇を利用し、帰省したり、旅行に行ったり家でのんびりしたり、 と様々である。
かく言う僕もこの長期休暇を利用して家でぐーたらしてる訳だが、この『夏休み』、
ただの休暇ではないのだ。
この長期休暇には"必ず"アイツがついてくる…そう、『夏休みの宿題』だ。
誰もが一度は経験した事があるんではないか
『夏休み』最終日、宿題が終わらなくて徹夜をして頑張るが、結果終わらないというあのむだな努力をしてみたくなるお年頃な時期。
僕も一昨年まではその一員だった
そう『だった』のだ、今年は違うのである。
高校生でもある僕は
そんなアスレチック性に富んだ事をするのはもうやめたのだ。
小学校の時から左手でサウスポーな僕の友人である高橋君はいまだに、あのアスレチック性の虜になっているようだが…気にしない。
要するに僕は、『夏休み』最大の敵である
『夏休みの宿題』を殆ど終わらせたのであった。
まぁ、全部は終わってないんだけどね。
残る課題は高校生になってまである自由研究である。
流石は田舎の学校だなと思わざるを得ない。
ふと、部屋の中にある8月32日まで表示出来る壊れた謎のデジタル時計を見ると、今日は8月28日である事を示していた
そして、
『俺さ、ボウリングが得意なんだよ』と、言ってストライクを2本華麗に決め、次ストライクだったら3連続で"ターキー"だ!
という状況で投げた3投目が何故か指から離れず、自分の身体ごとガーターへと叩き込んだ僕の友人である自称左手の貴公子こと高橋君の事も思い出していた。
いや、これは別にいいか。
とにかく、この自由研究が終わらなければ
僕はまたあのアスレチックワールドへといざなわれてしまう
そんな事を考えていると、僕のポケットが震え、突然の事に少しびっくりしたが、電話である、繰り返す、電話である。
高橋君があの人間ボーリング事件から目を覚ましたのでお見舞い(笑)に行かないか?
との友人からの電話だった。
僕は早々に電話を切り上げ
身支度をして家を出た…
…これが、8月28日
だった…




