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二十、最愛の人


「りゅ・・・う・・・」


ごめんね、お母さん・・・

琉輝に、辛いこと教えようとしちゃってる・・・。



「また・・・」


琉輝?・・・どうしたの?



「また、私を置いて逝くのか・・・?」



え・・・

琉輝・・・?

今、なんて・・・?

この言葉って・・・


まさか・・・



栄龍さま・・・?



まさか・・・ホントに・・・

琉輝が・・・?



お義兄さんに確認するように目を向ければ、頷いてくれた。



・・・・・・やっと逢えた・・・!



けど・・・ごめんなさい。

二度も・・・

あなたを置いていく私を・・・許してください・・・


琉輝・・・ごめんね・・・



「・・・愛・・・して・・・る・・・りゅう・・・」


ずっと昔から・・・あなたを・・・



「裕美ちゃん、電話で悪いけど・・・」


お義兄さんが、最近買った携帯電話を、耳元に持ってきてくれた。


『裕美?!』

「・・たつ・・ろ・さ・・・」


辰郎さんの声・・・

言いたいことがたくさんある・・・けど・・・



「ありが・・とう・・・」



栄龍さまのことは、昔も今も、愛してる。

けど・・・

私に、恋を教えてくれたのは・・・辰郎さん・・・あなたです。

だから、「ありがとう」・・・



辰郎さん・・・裕美は・・・一足先に、参ります・・・


.

※人の死に際の描写がありましたが、医学知識をもとに書いたものではなく、あくまで作者のイメージ先行で書かれたものです。現実との差異は多々あると思いますが、ご了承くださりますようお願いします。

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