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木澤という異常者 弐

あの木澤って野郎は、どうにも常人の枠じゃ測れねぇ。

あいつを追ってた頃のことを、酒のせいか、やけに鮮明に思い出す。


ある日、通りすがりの男を、理由もなく殴り倒しやがった。そんで、殴った拳を眺めて「今の音が良かった」とか笑ってたっけな。

別の日は、蕎麦屋で腹を満たしたあと、会計を済ませて暖簾をくぐる寸前、いきなり主人の腹に刃を突き立てた。何の前触れもなく、だ。


もっと性質が悪いのは、あいつの“実験”だ。

女を押さえつけて、釘を何本打てるか試したことがあると聞いた。

子供の歯を無理やり抜き、何日で生えるかを数えてたって話も耳にした。

旅の娘をさらっては、爪を一枚ずつ剥ぎ、何枚で気を失うか調べた――そんな狂気じみた真似を平然と、だ。


あの顔、声、匂い、全部がまだ鼻先に残ってやがる。

処刑が済んでも、木澤は俺の中から抜けやしねぇ。

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