序章~現代編~その③
やはりなかなか進まないですが気長に読んでいただけると幸いです。
なんだかんだやっているうちに家に着いてしまった。
今日の稽古サボった理由考えとかないと・・・・。
死んでしまうかもしれん。
「ただいっ・・・。」
チャキッと硬質な音が俺の首筋から響いた。
「何処にいた?」
「何してたの貴一ちゃん?」
気がつくと親父とお袋が刃引きしていない刀を俺の首筋にあてて聞いてきた。
「おうっ・・・。ぱ~ぱ&ま~まお揃いで・・・・。」
「サボりか?サボりでは無いのなら理由があるのなら聞いてやらんこともないが。」
「サボリなら、今ならゆるい仕置きで済ますわよ?」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・合コンでサボりました。」
「そうか・・・。」
「明日から一週間、山篭りの修行だ。」
「今回はそれで勘弁してやる、次回は一ヶ月だ。」
「・・・・了解。」
こんなときは素直に聞かないとお袋と親父から半殺しの目にあう。
半殺しではなく死ぬ一歩手前がただしいか・・・・・。
「わかったら、早く夕飯のしたくをしろ。」
「・・・・・了解。」
そうなのだうちの両親と言わず家族は家事をやる人間がいない、お袋なんて刀の扱いは旨いくせに包丁となるとからっきしだ。
以前は、ばあさんが作っていたのだが体を悪くしてからは俺がなぜかするように・・・・。
泣けてくるなぁ、でも家事しているときが一番和むと言うか癒されるのは何故なんだろう・・・?
「・・・・・・。」
凹む話は置いといて。
「さてっと。今日は和食・洋食・中華どれでいく?」
「「中華で!!」」
料理番組をみていた家族からいっせいに同じ言葉がでていた。
「あいよっ!!」
~~~~1時間後~~~
「できたぞ~~。」
「さあっ食え!!」
「「「遅い!!!!」」」
「あんましへたなもんは食べたかないだろ?んで少しばかし凝ったもんを作ってみたよ」
「まぁ、適当に食べてくれ俺は外で食べてきたから。」
俺がそういって部屋の戻ろうとすると親父から声をかけられた。
「明日はここを6時にはでる。いつもの用意をしときなさい。」
「辰巳、後片付けを頼んだぜ」
「・・・・むっ。」
それだけ聞くと俺は明日の用意をしているうちに寝てしまっていた。
~~~~~閑話~~~~~
「相変わらず、辰巳と貴一の会話は不思議だ。」
「そうね~、それでも意思の疎通が出来ているから不思議よね~。」
「・・・・むう。」
「わが息子達ながら不思議よね~~~。」
家族と言うか親でも俺らの会話は不思議に思うらしい、何故だ?
~~~終了~~~
んで早朝おきて俺達は山篭りに来ていた。
キイン。キインと刀が打ち合う音が山に響く。
もうかれこれ5時間は辰巳と打ち合いをしている。そろそろ腹が減ってきているところだ。
「よし、やめ!!!」
「ここらで休憩を入れるか。」
「うい~~~。」
「・・・了解です、親父殿」
「あ~~~。熱い~~~。」
長らく打ち合っていたせいで体中がぐっちょりだ。
「休憩と昼飯が終わり次第、拝み滝の上で稽古だ!!」
「うへ~い。」
「・・・承知。」
キイン、キインと刀を滝の上で演舞のように振り辰巳と打合う。
1時間ほどたったところだろうか?その瞬間に大きな地震があった。
その瞬間だ!!
ゴンッ、ゴンッと大きな地響きが起きた瞬間。
俺と辰巳の足元が崩れた。その瞬間に俺の視界はブラックアウトした。
次話から本格的な話が始まります。次話も読んでいただけると幸いです。
誤字脱字がありましたらカモーンだす。
よろしくお願いいたします。