序章~現代編~その②
なかなか話が進みません難しいです。
暇つぶしにでも読んでいただけると幸いです。
「・・・・・今日の稽古。」
「・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「だぁっぁぁぁ!!もっと詳しく話せよ!!っていうか会話が短すぎなんだよ!!」
辰巳はいつもこんな感じだ。
他の家族とか友人とかと話す時は、
「おはようございます。親父殿」
「只今帰りました。母様」
とか、時代錯誤か?って言うくらい堅苦しい話し方をする。
しかし、俺と話す時は・・・。
「・・・・おぅ。」
「・・・むっ。」
見たいになる。何故だ!!
辰巳が言うには。
「お前には言わなくても解るだろう?」
・・・確かに。
辰巳と俺は双子だからなのかお互いが話したいことがなんとなくだが解ってしまう。
・・・・嫌な能力だ。本当に。
そんなこんなをしているうちに家についてしまった。
「はぁ・・・・。稽古サボってまで合コン行ったのに何の収穫も無しかよ。」
「合コン?・・・・・ふぅ。」
「はいはいそうだね~~~。私は相変わらず遊んでばかりでサボってばかりですよ~。」
何と言うか辰巳は模範的な優等生である。
一流大学にいて、高校も一流だ。
そして、くそまじめに剣術の稽古も欠かさない。
一緒にいて嫌になるぜ、本当に厄介な兄弟を持っちまったぜ。
無言でいた辰巳がふっと聞いてきた。
「・・・何故だ?」
「ん?何故おれが稽古しないのかって?メンドイからだよ!!楽しくも無いことに時間が割けるかよ。」
「人生一回きりだ、これから先は大学卒業して仕事しなくちゃならいんだし、遊ぶなら今だろ?だから俺は遊ぶ!!」
「今しか遊べないだろ?そうは思わないか?」
「・・・・むぅ。」
(確かになぁ)
「だろ?だからだよ。まぁ・・・。稽古サボっているのがわかったら親父とお袋に殺されるなぁ・・・・。爺さんは大丈夫だろうけど。」
親父とお袋は剣術道場の師範だ。
っとここで俺達の剣術の流派を紹介しとこう。
『神想貴伝流』
というらしい。流派の始祖は平安時代の・・・・・。
なんだか眉唾ごときの話だが、由緒ある流派らしい。
俗に言う古流剣術の部類でもなく独自の流派で他の剣術とは一線を画しているらしい。
詳しいことは解らん・・・。
辰巳なら知っているかもしれんが聞く気にもならん。
そんなこんなでうちの道場には全国津々浦々か腕自慢の剣道家やら剣術家などが集まってくる。
手合わせなどはいいほうで時代錯誤な道場破り何ぞも来るときがある。
・・・っていうより結構か数がくる。
道場破りは気がついたときは病院にいることも珍しくは無い。
道場破りは一様に。
「・・・・悪魔がいた。道場に悪魔が」
とうなされて自分を守るために記憶がなくなるほどだ。
どんだけなんだうちの道場は・・・・・。
と言うわけで親父とお袋は腕っ節は相当なもんだ。
その以上に祖父ことじいちゃんは妖怪じみている。
最近は○ォースを感じれる。
○ェダイマスターに見えなくもない・・・・。
そんな流派だからこそ、稽古の量も半端ではない。
10時間素振りなんぞは軽い方で
一ヶ月何も持たずに冬の山に放り込まれて山篭りなど訳のわからない事もやらされた。
山から出ようとすると親父とお袋から容赦ない攻撃を受ける。
・・・・良く生きていたなぁ。
そんなことを考えている内に家についてしまった。
「はぁ・・・・。」
明日生きているかな?俺・・・。
誤字脱字ありましたらカモーンです。