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(二)-2
タオルケットを無造作に脇へ避けてトランクス一枚の姿で床に寝そべったまま目をこすりつつ、ワンルームの部屋のベッドの上に寝ている田吉に「誰か来たぞ」と言った。
「どうせNHKだろ」
田吉はそう言いながら寝返りを打って壁の方を向いた。
北郷は「そうか」とだけ言って瞼を閉じた。
すると再び何度かチャイムが鳴った。北郷たちは全て無視した。田吉はいびきをかき始めていた。
次にドアを叩く音がした。拳で四回続けてもう四回、木製のドアを叩く音だ。
(続く)
タオルケットを無造作に脇へ避けてトランクス一枚の姿で床に寝そべったまま目をこすりつつ、ワンルームの部屋のベッドの上に寝ている田吉に「誰か来たぞ」と言った。
「どうせNHKだろ」
田吉はそう言いながら寝返りを打って壁の方を向いた。
北郷は「そうか」とだけ言って瞼を閉じた。
すると再び何度かチャイムが鳴った。北郷たちは全て無視した。田吉はいびきをかき始めていた。
次にドアを叩く音がした。拳で四回続けてもう四回、木製のドアを叩く音だ。
(続く)
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