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(二)-11
北郷はそれを意に介さず、すぐに内海の部屋に上がった。
「電話貸してくれ」
内海は北郷を押しのけて部屋の奥のベッドのところまでゆくと、枕元の携帯電話を掴んだ。そして北郷の方へ振り返り、携帯を投げて寄越してきた。
北郷は携帯をキャッチすると、電話番号を入力して架電した。
「俺だ。すまん、今取り込んでいて、今日行けるかわからない」
その間、内海はベッドに無造作に置いてあったボクサーブリーフを掴んで履いた。ベッドに腰掛けると、リモコンを持ち上げてテレビを付けた。ニュース映像が流れた。
(続く)




