前へ目次 次へ 14/32 (二)-10 北郷が言うとしばらくしてドアの鍵を回す音がしてドアが開いた。 ドアはチェーンがかけたままになっていたので、北郷がドアを開こうとしたら、途中で引っかかって大きい音を立てた。 中からは友人の内海が顔を覗かせていた。 「とりあえず、入っていいか」 内海はドアを閉め、チェーンを開ける音がした。 北郷はすぐにドアを開けて、サッと中に入り、ドアを閉めた。 事情を飲み込めない内海がまだ玄関で立っていた。北郷が押しやるような形になり、しかも密着するような状態になった。 (続く)