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Notitle癖  作者: 碧郎
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No title2021/12/14くまみちおと愉快な仲間たち

 ある日私は殺されてしまったのだけれど、幽霊として現世に居られるから割と納得している。私の死は隠蔽されたし、幽霊だから誰からも認知されないが、兄を見守れるならそれでいいのだ。


 しかし、兄はそう思わなかったのか、私を慰めるよう様々な手立てを施した。

 山奥に作った墓にお供えしたり、桜の苗を近くに埋めてくれたいり、更には寂しくないようにかぬいぐるみを墓に埋め始めた。死ぬ直前まで私が抱えていたくまみちおくん。なんか祟られそう。


 もしそれが寂しくないように抱えてろという意味なら、私はくまみちおより断然兄の骨が欲しいし、慰めの方向性がちょっと見当違いだ。


 お墓参りは嬉しいけれど、山奥に死体を遺棄されたことは納得していなかった。私は兄と同じお墓に入りたかったのに、こうなっては難しい。


 くまみちおへの無体に私は怒ったが、当然私の声は兄に届かない。

 やがてお供えものはぬいぐるみから人間に代わった。勿論死人だ。兄は私にお友達を与えているつもりかもしれないが、逆効果でより私は兄が恋しくなる。


 お友達は少しずつ増え、ここ10年で5人がやってきた。兄の所業はいつバレてもおかしくないのに、不思議と世間には露見せず今日も殺人鬼は私の墓参りにくる。


「6人目、漸く全員だ」


 恍惚と笑む兄は大きなバックを持っていた。恐らくその中身は私を殺した人間の1人なのだろう。10年も復讐に費やすなんて、呆れながらその実嬉しい私がいる。


 幽霊の6人とくまみちおをすっかり舎弟に卸し「私はてっきりお友達を与えてくれたのかと」と言えば「そんなわけがあるか」と、あの後自死した兄が笑う。

 ちゃんと私の墓の上で死んでくれた兄がこの上なく大好きだ。


 でもまあ、死体が発見されないよう墓に埋めて、死体(わたし)に守って貰おうっていうのは、もうやめた方がいいですよ。


くまみちおを埋めたのは私が殺された時の血痕が付いていたから。


私を山中に埋めたのはその殺した6人。


そこをお墓に整えたのが兄。常人には見つからない場所に埋められたのを利用して、埋めた当人達の死体をそこに隠してた。


かの6人、自分たちが掘った穴の中に入るってこんなに綺麗な墓穴の掘り方なくてたいへん可愛そうですね(にこにこ)。

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