表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Notitle癖  作者: 碧郎
18/37

No title2022/02/12ソムリエ2

 関係ソムリエなる人に私についている縁を見てもらった。どうやら私の小指には赤・青・緑・黄と随分カラフルな糸が付いているらしい。私と兄の縁についても聞いてみると、その糸はどうやら真っ黒らしい。何で?


「随分ガッシリとした糸ですね、はは。というかこれ小指どころか薬指にまでギチギチに食いこんでますね、はは」


 笑い事じゃなくないですか?

 本当にただの兄妹かとソムリエは問うが、正直なところ私の方が聞きたい。再診を要求したけど、何度見ても私と兄は鎖じみた真っ黒な糸で結ばれているらしい。

 私は考える。良ければ新しい縁をお作りしましょうかとソムリエは鋏片手に問うが、私は悩む。


 黒って一体どういうことだろう。私は兄のことが大好きだけど、実は私の知らぬところで因縁があるとか?


「因みに赤い糸は貴女と同じ委員会の男の子みたいですが」

「あ、それは切って大丈夫です。黒を残して他のもの全部切っちゃって下さい。作り直さなくていいので」


 真っ黒でも、縁があるだけマシか。

 その途端、黒い糸がズズっと他の糸を侵食し、絞首縄が如く首に巻きついてきたらしいのでソムリエはひぃと悲鳴を上げた。


「この糸、地獄に繋がってるんじゃないですか」

「確かに。兄は10年前に死んでいるんですよね」


 ソムリエからはその日以降出禁を言い渡された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ